トヨタ自動車は2022年10月6日、不具合により一時取り扱いを停止しているバッテリーEV(以下BEV)のbZ4Xについて、原因の特定と対策部品の準備などリコール内容がまとまったとして、その概要をオンラインで発表した。
今回のリコールは、急旋回や急制動の繰り返しなどで、最悪の場合タイヤが脱落する恐れがあるとして、サブスクリプションサービス「KINTO」での契約と、トヨタレンタリース店での受け付けを停止していた。
リコールの具体的な対策として、全車両ワッシャー付きのハブボルトに交換し、一部のディスクホイールを対策品に変更する。
bZ4Xの事象について、原因として考えられるのは、“ホイール面の滑りずらさ”だという。タイヤの回転力よりその滑りずらさが勝っていればボルトは緩まないのだが、駆動力が高い車両だと、タイヤの回転力が滑りずらさを上まわってしまい、ボルトが緩みやすくなってしまう。それがbZ4Xで起こってしまったのだ。
そこで、ボルトを押さえつける力の向上、安定化を狙い、締結力を上げるために専用のワッシャー付きボルトを採用することとした。また、一部の車両(と今後生産するもの)については製造品質を確保したホイールへの交換も実施する。
今回の件はトヨタ初のBEVだからなった、というものではなく、単純に想定された駆動力を超えたため、起こった事例であると説明した。該当するその他の車両(スバル ソルテラ)も含め順次、この対策品に切り替えていく方針である。
生産は同日に再開(トヨタレンタリース店の受付も)しており、10月26日には「KINTO」での利用と契約も再開する見込み。まずは納車待ちの顧客を優先する。スバルの車両についても同様に対応していくというが、現時点でスバルからの発表はない。
すでに米国では販売も再開されており、現時点での業績面には影響はないというが、今後の受注については不透明だという。
BEVとは直接関係ない箇所とはいえ、高トルクを瞬時に発生するモーター駆動車を甘くみたか。トヨタとしては初のBEVとして華々しくデビューするはずだった、その出鼻をくじかれた思いだろうが、イメージダウンからの挽回は容易ではなさそうだ。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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