鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの公式/ルーキーテストにPONOS NAKAJIMA RACINGから参加した大草りき。クラッシュしてしまった昨年のルーキーテストのリベンジの意味合いもある中で臨んだが、2年続けて悔しいテストとなってしまった。
大草は非メーカードライバーだった2022年にGAINERでスーパーGT・GT300クラスのタイトルを争って注目を集めると、2023年にはTGM Grand Prixからスーパーフォーミュラ最終大会にスポット参戦。そこでのパフォーマンスがホンダの目に留まり、2024年からスーパーGT・GT500クラスのNAKAJIMA RACINGのシートを手にしたという経歴の苦労人だ。
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そんな大草は2023年冬のSFルーキーテストにNAKAJIMA RACINGから参加したが、午前のセッションでクラッシュしマシンを壊してしまい、修復後の午後は好タイムをマークしたものの不完全燃焼なテストとなった。ただ2024年のルーキーテストも同チームから参加できることになり、大草は再びのチャンスを与えてくれたチームへの感謝を述べていた。
しかしながら、そのテストは残酷なまでにあっけないものとなってしまった。午前のセッションでコースインした大草は、ヘアピン立ち上がりの200R(通称マッチャンコーナー)でリヤが流れスピン。グラベルを滑走した。バリアにぶつかることはなく自走でピットに戻れたものの、このコースオフでフロアにダメージがあったこともあり、大草は1周もできないままテストを切り上げることになった。
「冷えている路面で、タイヤウォーマーも使った中での走行でしたが、自分の中では結構ゆっくりいったつもりが、マッチャン手前くらいで足を取られてしまいました」
「幸い壁にはぶつからなかったので、走れるかなと思っていたのですが、フロアにちょっとダメージがあったのと、調子の良いレース車両に何かがあったら困るということもあり、一応今日(の走行)は無しということになりました」
そう説明した大草。シフトチェンジやスロットルのオン/オフなど、スピンのきっかけとして思い当たる動作はあったのかと尋ねると、次のように答えた。
「データロガーも色々と見たのですが、正直なぜああなったのか、まだいまいち分かっていません」
「おそらく(アクセルの)踏みすぎだと思うのですが、自分の感覚とちょっと違うことが起こってしまったので、そこはもっと勉強しないといけないし、経験不足だったなというところではあります。幸いなことにスーパーGT(継続参戦)が決まっているので、しっかり恩返しできるように頑張りたいです」
昨年のテストも悔しい結果に終わっていたこともあり、「気持ちを入れてしっかり準備してきたつもりだった」という大草。それだけに、ピットに戻ってきた時に悔しさを爆発させていた姿が目撃されている。
大草は「こんな形で終わってしまったので、悔しい気持ちは山々ですが、自分が悪いので、そこは反省して頑張ります」と前を向いたが、意気消沈している感は拭えなかった。
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ドライバーが走るとこうなる典型?