■スバルのあの「ドコドコ音」がまた聞こえる!
スバルのクルマといえば、独自の排気音を奏でることをイメージするクルマ好きも多いでしょう。
かつて、水平対向エンジンを積むスバル車は、脈を打つかのようにビートを刻み、鼓動を感じられる個性的な排気音が特徴でした。
【画像】「えっ…!」めっちゃカッコいい! STI仕様のスバル「新型SUV」画像を見る(37枚)
それは水平対向エンジンの愛称である「ボクサーエンジン」にちなんで「ボクサーサウンド」と呼ばれ、クルマ好きにとっては愛車への愛着が持てるスバルらしさのひとつだったのです。
独特の排気音を発生する理由は、排気管(エキゾーストマニホールド)の長さがシリンダーごとに異なる(不等長)ことにあります。それぞれの排気が合流する部分でぶつかることで干渉(排気干渉)し、結果として脈を打つような音が発せられるというわけ。
ちなみに、その排気干渉がトルクを太くするというメリットもありました。
しかし、技術の進化もあってスバルは2003年発売の4代目「レガシィ(BP/BL型)」から、排気効率向上を目的とし「等長等爆エキゾースト」と呼ばれる排気系へとレイアウトを大きく変更。ボクサーサウンドは“過去のもの”となったはずでした。
ところが昨今、ボクサーサウンドを奏でるスバル車が復活しているのです。
2020年デビューの現行「レヴォーグ」や「レガシィ アウトバック」、現行「フォレスター」のターボエンジン車のほか、2023年9月7日から先行予約が始まった新型「レヴォーグ レイバック」といった、1.8リッター水平対向ターボエンジン(CB18型)を搭載するモデルで「ドコドコ」という躍動感のあるサウンドが聞こえるというのです。
その理由は、レイアウト上、排気経路を短くする必要があったから。短くするために排気管が不等長となり、ボクサーサウンドが復活したというわけです。
ただし、以前と異なるのはノーマル状態ではボクサーサウンドがほとんど聞こえないことでしょう。なぜなら、マフラーの消音性能を高めており、ボクサーサウンドを意図的に消しているからです。
この消音には2つの側面があります。ひとつは「騒音規制」に対応するためで、公道を走るには騒音規制をクリアする必要があるのはいうまでもありません。
もうひとつは「商品性」です。スバル車を選ぶ人が増えるにともない、かつてと違ってボクサーサウンドよりも静粛性を求めるユーザーも増えています。そんなユーザーへの対応といって良いでしょう。
車両の開発においては、クルマの性格に合わせて音量と音質を作るということがおこなわれますが、スバルの開発エンジニアによると「どこまでボクサーサウンドを抑えるか、そのバランスに葛藤がある」といいます。
「ファンも多いボクサーサウンドをあえて消すことには寂しさも感じます。ただ、『ドコドコ鳴るのが良い』と言ってくださるお客さまがいるのも事実ですが、そうではないお客さまにも受け入れていただけるような排気音を作らなければなりません。
幅広いお客さまに受け入れて頂くためにボクサーサウンドは控えつつ、意識して耳を傾けたら聞こえる、マフラー交換したら鳴る程度にギリギリの消し方としているのがこだわりです」(スバルの開発エンジニア)
ボクサーサウンドを聞きたいという人もいればそうではない人もいて、さらに騒音規制もあります。
そんな相反する状況のなか、開発側が「やりたいことと」と「やるべきこと」をどうバランスさせるか、単に静かにすれば良いのではなく、しっかりと排気音を作りこんでいく、開発エンジニアの言葉からはそんなことが伝わってきます。
ボクサーサウンドは控えめだけど、耳をすませば聞こえますし、さらに楽しみたければマフラーを交換することにより(合法の範囲内で)しっかり鳴るという絶妙なバランスが、今どきのボクサーサウンドといえそうです。
もちろん、かつてのようにボクサーサウンドを楽しみたい人は、STI製などのマフラーに交換すると良いでしょう。STIパフォーマンスのマフラーであれば、スバルディーラーで購入や装着が可能です。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
600馬力! プーチン大統領の「すごい高級車」登場! 約7トンの「巨大ボディ」に驚きの声も! 金正恩氏に贈られた“超高級車”「アウルス セナート」に反響!
バス会社「待合室が落ち込んだので閉鎖中です」衝撃投稿に反響多数!? 「えらいこっちゃ」「北海道は異世界」バス停の無惨な風景が話題に
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
【ファイヤー!!!】復活は100%ありえないだろう・・・5億円超のケーニグセグ ジェスコが全焼&全損!無残な姿に・・・
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
約160万円! ホンダ「最小&最安コンパクトカー」が人気スギ!? 全長4m以下でMTありの「爆売れ国民車」記録更新! 精悍顔の「ブリオ」インドネシアで好調
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
【今日発売】BYDシールに国内最速試乗 AWDで537ps・航続およそ600kmにして実質537万円の戦略価格
みんなのコメント
ボロボロ音も心地よいとは思えない。
GC8に等長エキマニいてるが、吹け上がり、トルク、どちらも向上したし、音も静かになった。