現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 『トリシティ』のド真ん中に「空気のトンネル」? 世界初のエアロ電動バイク、画期的な新技術とは

ここから本文です

『トリシティ』のド真ん中に「空気のトンネル」? 世界初のエアロ電動バイク、画期的な新技術とは

掲載 4
『トリシティ』のド真ん中に「空気のトンネル」? 世界初のエアロ電動バイク、画期的な新技術とは

英国のWhite Motorcycle Concepts(WMC)は9月4日、世界初のエアロ電動バイク『WMC300E+』を発表した。このバイクは、フリートや緊急対応用に特化して設計されており、急速充電が可能だ。

WMC300E+は、緊急サービスの厳しい運転サイクルで100マイル(約160km)の航続距離を持ち、標準運転サイクルでは125マイル(約200km)を達成する。MAHLE Powertrainが開発した独自のバッテリーにより、標準的なCCS充電器を使用して15分以内に充電が完了する。

ホンダと決別の八千代工業、社名を「マザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズ」に変更へ

ヤマハ発動機の前2輪スクーター(LMW)『トリシティ300』をベースとしたこの車両の中心には、優れた空力性能と革新的なバッテリーデザインがある。WMCの特許技術「V-Duct」は、バイクの中央を通るベンチュリーダクトで、空気抵抗を大幅に減少させ、性能を向上させる。このデザインは、WMCの陸上速度記録プログラムの一環として磨かれ、WMC300E+では空力効率が25%向上している。

バッテリーは、MAHLE Powertrainが開発したT字型のパックを採用し、質量の集中化と空力効率の最大化を実現している。バッテリーセルは、リチウムコバルト酸化物とニッケルマンガンアルミニウム化学を使用し、高速充電に耐え、長寿命を実現している。また、MAHLEのバッテリーモジュールコンセプトの冷却機能を取り入れ、温度プロファイルの均一性を保ち、セル間の障害伝播を抑制する。

DC-DCコンバーターがバッテリーパックに統合されており、トラクションモーター、充電器、12Vシステムを直接接続できる。ライトやサイレン、ラジオなどの機器の電力供給も考慮されている。

WMC300E+は、ゼロエミッションでありながら、ガソリン車と比較して加速性能が向上している。最高速度は100mph(約160km/h)に達し、重いパニエを装備しても優れた空力安定性を維持する。さらに、デザインが目立ちやすく、標準的な自動車免許で運転できるため、特別な訓練が不要だ。

このプロジェクトは、持続可能性にも重点を置いており、リサイクルカーボンファイバーを使用し、MAHLE Powertrainが開発した高速充電可能なバッテリーパックにより、希少金属の使用を削減し、ダウンタイムを最小限に抑えている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アバルト史上最強、280馬力モーター搭載EVの『600e』誕生
アバルト史上最強、280馬力モーター搭載EVの『600e』誕生
レスポンス
スポーツスクーターの元祖ヤマハ『TMAX』、2025年モデルはフェイス&電子制御が進化
スポーツスクーターの元祖ヤマハ『TMAX』、2025年モデルはフェイス&電子制御が進化
レスポンス
BMW『i5ツーリング』、394馬力ツインモーターの「xDrive40」追加へ…航続520km
BMW『i5ツーリング』、394馬力ツインモーターの「xDrive40」追加へ…航続520km
レスポンス
ロータスの603馬力電動SUV『エレトレ』がタクシーに、ウーバーが英国ライドシェアに限定導入
ロータスの603馬力電動SUV『エレトレ』がタクシーに、ウーバーが英国ライドシェアに限定導入
レスポンス
異次元の回転性能を実現! ヤマハのEVフォーミュラカーと最新トルク制御
異次元の回転性能を実現! ヤマハのEVフォーミュラカーと最新トルク制御
レスポンス
最大吊上げ荷重は100USトン…タダノがフル電動クレーンを北米向けに発売
最大吊上げ荷重は100USトン…タダノがフル電動クレーンを北米向けに発売
レスポンス
ヤマハが電動車いすの完成車販売をやめて「ユニット専業メーカー」になることを宣言した理由
ヤマハが電動車いすの完成車販売をやめて「ユニット専業メーカー」になることを宣言した理由
レスポンス
BMW『5シリーズツーリング』新型、489馬力のPHEV「550e」追加へ…11月欧州発売
BMW『5シリーズツーリング』新型、489馬力のPHEV「550e」追加へ…11月欧州発売
レスポンス
ヤマハ『トレーサー9』にも自動マニュアル「Y-AMT」採用、ACCと連動しツアラーとしての魅力アップ
ヤマハ『トレーサー9』にも自動マニュアル「Y-AMT」採用、ACCと連動しツアラーとしての魅力アップ
レスポンス
車いすを後付けで電動化、ヤマハ発動機が10年ぶりに刷新 完成車の販売は終了へ
車いすを後付けで電動化、ヤマハ発動機が10年ぶりに刷新 完成車の販売は終了へ
レスポンス
「世界で最も効率に優れるEV」米ルーシッド『エア』が安全性でも最高評価
「世界で最も効率に優れるEV」米ルーシッド『エア』が安全性でも最高評価
レスポンス
VWが「スカウト」を新ブランドの電動SUVとして復活、航続563km
VWが「スカウト」を新ブランドの電動SUVとして復活、航続563km
レスポンス
マツダ6 後継の新世代電動セダン『EZ-6』いよいよ発売、中国で約300万円から
マツダ6 後継の新世代電動セダン『EZ-6』いよいよ発売、中国で約300万円から
レスポンス
スマホ屋のEVが「世界最速の4ドアセダン」に、3モーターで1548馬力『SU7 Ultra』発表
スマホ屋のEVが「世界最速の4ドアセダン」に、3モーターで1548馬力『SU7 Ultra』発表
レスポンス
ベントレーが「eFuel」を使用した世界初の国際試乗会を実施! 新型「コンチネンタルGT」で1万3000キロを走破し、1人あたりのCO2排出量は30%削減
ベントレーが「eFuel」を使用した世界初の国際試乗会を実施! 新型「コンチネンタルGT」で1万3000キロを走破し、1人あたりのCO2排出量は30%削減
Auto Messe Web
オペルの主力『アストラ』、電動3モデルのラインアップが完成
オペルの主力『アストラ』、電動3モデルのラインアップが完成
レスポンス
フレーム剥き出し!? WRC技術を注ぎ込んだヒョンデの次世代スポーツEV『RN24』とは
フレーム剥き出し!? WRC技術を注ぎ込んだヒョンデの次世代スポーツEV『RN24』とは
レスポンス
【ドゥカティ ムルティストラーダV4S 海外試乗】世代を重ねるたびに快適さを増す「最高のツーリングバイク」…佐川健太郎
【ドゥカティ ムルティストラーダV4S 海外試乗】世代を重ねるたびに快適さを増す「最高のツーリングバイク」…佐川健太郎
レスポンス

みんなのコメント

4件
  • bevvv
    バイクのエンジン音とエンジンや排気管の熱が苦手って人には最高なんじゃない?
  • ボサボサマツタケモドキ
    世界初って言うか、フロント二輪だから空気抵抗が大きく、それをどうにかするにはフロント二輪のど真ん中が空いてるからそのまま貫通させたってことでしょ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村