現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > HYUNDAI(ヒョンデ)が日本に再上陸。第1弾はデザイナーズEVと燃料電池SUV。テスラ風口コミ戦略も注目

ここから本文です

HYUNDAI(ヒョンデ)が日本に再上陸。第1弾はデザイナーズEVと燃料電池SUV。テスラ風口コミ戦略も注目

掲載 354
HYUNDAI(ヒョンデ)が日本に再上陸。第1弾はデザイナーズEVと燃料電池SUV。テスラ風口コミ戦略も注目

ヒュンダイからヒョンデに改名し12年ぶりにカムバック

日本に現代自動車(現在の呼称はヒョンデ)が帰ってきます! 「現代自動車のバスが日本で売っているじゃないか」と指摘があるかもしれませんが、パーソナルユーザー向けの乗用車カテゴリーで再上陸を果たことになります。

なぜヒョンデは日本に再上陸したのか?

「ヒュンダイ」と呼ばれていた時代に日本で乗用車を販売していた時期は2001~2009年。人気韓流ドラマ「冬のソナタ」のネームバリューにあやかったミドル級セダン「ソナタ」を覚えている人もいるでしょう。

ヒュンダイが8年間で販売したのは約1.5万台で、今も600台ほど日本で乗っている人がいるそうで、撤退後も点検整備を提供するなど、ユーザーとの絆を守ってきたのだとか。そして日本市場でのリサーチを続けてきた結論が、2022年の再上陸として実を結んだことになります。

戦略はディーラーを持たない“口コミマーケティング”

その新生ヒョンデで注目したいのはブランディングです。再挑戦に合わせて、2022年1月1日に日本法人の社名を「現代自動車ジャパン」から「ヒョンデ モビリティ ジャパン」に変更したことからもわかるように、ヒョンデという新ブランドを浸透させようという意図が感じられます。

そのポイントを一言でまとめると“口コミマーケティング”。今回はいわゆるディーラー(販売店)を持たず、検討から購入、維持管理まですべてオンラインで完結するデジタルプラットフォームを採用。第1弾として投入するモデルは電気自動車の「IONIQ 5(アイオニックファイブ)」と、水素燃料電池車の「NEXO(ネッソ)」の2台に絞られています。

マーケティングのヒントはテスラの成功体験

つまり日本におけるヒョンデは、排ガスを出さないZEV(ゼロエミッションビークル)のブランドとなるわけですが、“オンライン販売のZEVブランド”といえばテスラモーターズを思い出す人も多いはず。ヒョンデもそれにならったマーケティングを進めていくようです。

具体的には、初期のヒョンデオーナーをアンバサダー的に位置づけ、ユーザーを紹介しやすい仕組みづくりを構築したり、DeNA系のカーシェアサービス「エニカ」とタイアップしてIONIQ 5を100台、NEXOを20台、オフィシャルシェアカーとして導入することも発表されました。

いずれにしてもユーザー体験と、そのアウトプットによってヒョンデ・ブランドを構築する狙いが見て取れます。このあたりも、初期のテスラが広まっていった過程を参考にしていると感じさせます。

右ハンドル化やドラレコ装備などきめ細かい日本対応

新生ヒョンデ・ブランドの口コミでポイントとなりそうなのが、日本向けのローカライズとIONIQ 5の実用性でしょう。輸入車ながら(右ハンドル化に加えて)ウインカーレバーを右側に配置するなど、日本のユーザーに向けた仕様変更が実施され、日本でニーズの高いドライブレコーダーはビルトインタイプとなっています。

IONIQ 5のバッテリー総電力量は72.6kWh、一充電航続距離は618km(WLTCモード)というスペックも実用的で、シェアリングしたユーザーからの高評価が期待できそうです。

新生ヒョンデのオンライン販売が始まるのは今年5月で、納車開始は7月。早ければ夏には日本の公道を走るヒョンデのZEVを見かけることができるようになるかもしれません。世界的に高い評価を得ている韓国車ですが、カーボンニュートラルの時代にヒョンデが日本でどんなブランドを築くのか、今後の動きにも要注目です。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真は左ハンドルの本国仕様
写真1~10枚目:アイオニック5
写真11~13枚目:ネクソ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

両耳はNOで片耳ならOK!? 運転中の[ハンズフリーイヤホン]での通話方法のベストは何?
両耳はNOで片耳ならOK!? 運転中の[ハンズフリーイヤホン]での通話方法のベストは何?
ベストカーWeb
なんちゃってセレブの夏は英国車の発表会続き! ロールス・ロイス、アストンマーティン、ロータス…4台の新型車を紹介するわよ
なんちゃってセレブの夏は英国車の発表会続き! ロールス・ロイス、アストンマーティン、ロータス…4台の新型車を紹介するわよ
Auto Messe Web
バニャイヤ、レコード更新して初日トップタイム。好調ドゥカティ勢にクアルタラロ食らいつく|MotoGPエミリア・ロマーニャGPプラクティス
バニャイヤ、レコード更新して初日トップタイム。好調ドゥカティ勢にクアルタラロ食らいつく|MotoGPエミリア・ロマーニャGPプラクティス
motorsport.com 日本版
F1シンガポールFP2速報|ノリス最速で初日締めくくる。ルクレールは0.058秒差で肉薄……角田裕毅4番手
F1シンガポールFP2速報|ノリス最速で初日締めくくる。ルクレールは0.058秒差で肉薄……角田裕毅4番手
motorsport.com 日本版
ノリスが初日最速。対抗馬筆頭はルクレール? RB角田裕毅は4番手と絶好調|F1シンガポールGP FP2
ノリスが初日最速。対抗馬筆頭はルクレール? RB角田裕毅は4番手と絶好調|F1シンガポールGP FP2
motorsport.com 日本版
ワンチャンスを仕留めたピアストリの芯の強さ。新人がバクーで輝いた背景と育成システム【中野信治のF1分析/第17戦】
ワンチャンスを仕留めたピアストリの芯の強さ。新人がバクーで輝いた背景と育成システム【中野信治のF1分析/第17戦】
AUTOSPORT web
欧州COTY受賞車がアップデート! 従来以上の優位性 航続最大580kmのキアEV6へ試乗
欧州COTY受賞車がアップデート! 従来以上の優位性 航続最大580kmのキアEV6へ試乗
AUTOCAR JAPAN
約28万円で購入したフィアット「850 スポルト スパイダー」が今や10倍近い値段に!「ディーノ」のインパネに似ていてカッコ良かったです【クルマ昔噺】
約28万円で購入したフィアット「850 スポルト スパイダー」が今や10倍近い値段に!「ディーノ」のインパネに似ていてカッコ良かったです【クルマ昔噺】
Auto Messe Web
「あれ…レクサスじゃなくね?」パチモンのロゴ つけてもいいの? そもそもはがせるの?
「あれ…レクサスじゃなくね?」パチモンのロゴ つけてもいいの? そもそもはがせるの?
乗りものニュース
ついに首都高や北海道でも! ダブル連結トラック走行範囲1200km増へ 災害時の迂回路も考慮
ついに首都高や北海道でも! ダブル連結トラック走行範囲1200km増へ 災害時の迂回路も考慮
乗りものニュース
ホンダ「コンパクトSUV」が“走り系モデル”に進化!? 新開発の「サスキット」スゴい! 無限カスタムの「ヴェゼル」の実力は?
ホンダ「コンパクトSUV」が“走り系モデル”に進化!? 新開発の「サスキット」スゴい! 無限カスタムの「ヴェゼル」の実力は?
くるまのニュース
レッドブルF1、ファンのデザインを使用する特別カラーリング計画を中止。ライバルとの激戦のなかマシン重量増加を回避
レッドブルF1、ファンのデザインを使用する特別カラーリング計画を中止。ライバルとの激戦のなかマシン重量増加を回避
AUTOSPORT web
中国BYD「デンツァ(騰勢)」完全子会社化へ メルセデス・ベンツが合弁事業から撤退
中国BYD「デンツァ(騰勢)」完全子会社化へ メルセデス・ベンツが合弁事業から撤退
AUTOCAR JAPAN
ジープ、旗艦『ラングラー』に初採用のピンクと開閉式ソフトトップを特別設定した限定車を導入
ジープ、旗艦『ラングラー』に初採用のピンクと開閉式ソフトトップを特別設定した限定車を導入
AUTOSPORT web
マクラーレン、物議醸した”ミニDRS”リヤウイングは修正不可避? FIAが変更を要求か
マクラーレン、物議醸した”ミニDRS”リヤウイングは修正不可避? FIAが変更を要求か
motorsport.com 日本版
排気効率の向上と軽量化…無限が新型『シビックタイプR』用スポーツエキゾーストを発売
排気効率の向上と軽量化…無限が新型『シビックタイプR』用スポーツエキゾーストを発売
レスポンス
ポール獲得のウィル・ブラウン&スコット・パイ組が今季最初の耐久カップ戦を制覇/RSC第9戦
ポール獲得のウィル・ブラウン&スコット・パイ組が今季最初の耐久カップ戦を制覇/RSC第9戦
AUTOSPORT web
【F1第17戦無線レビュー(2)】「まさかSCを出さないとは。 言葉がない」最終盤の混乱で順位を落としたヒュルケンベルグ
【F1第17戦無線レビュー(2)】「まさかSCを出さないとは。 言葉がない」最終盤の混乱で順位を落としたヒュルケンベルグ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

354件
  • 韓国。
    ゴルフ場の経営者が駐車場への日本車の乗り入れを禁止することが拍手喝采を浴びる国。
    路上駐車していたクルマが日本車であれば、それに落書きしてボコボコにしようとも罪にも問われない国。

    そんな国が、自分の国のクルマを買ってくれと日本に来るという感覚自体が、すでに普通の日本人の常識や良識を超えている。
  • デザインは悪くない
    しかし、メーカーが悪いので日本では売れないよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村