「今の時代、おっさんはどんなクルマに乗るべきか?」
いやもちろん、どんなクルマに乗ったっていいのだが、アナタ(おっさん)が仮にクルマ好きなら、周囲のクルマ好きからどう見られるかを意識するはずだ。そして少なくとも、「シブイなぁ!」とか、「わかってるね~」と思われたい、と願うのではないだろうか? そういう選択を、ワタクシ清水草一が独断で展開いたします!
おっさんだってトム・クルーズになれる!? 『トップガン マーヴェリック』なファンタジーカー6選【おっさんはこれに乗れ!】
文/清水草一
写真/フォッケウルフ、日産、ホンダ、マツダ
■戦闘機になりうるおっさんの愛車とは!?
映画『トップガン マーヴェリック』が、いまだ大ヒットを続けている。私も遅まきながら鑑賞して泣いた。何に泣いたかと言えば、主に2つの点だ。
●その1:自分と同い年であるトム・クルーズ(現在60歳)が、今でも超カッコよく、若手エースパイロットたちを歯牙にもかけないスーパーマンとして描かれていたこと。
●その2:トム・クルーズ演じるマーヴェリックが、多くのマシンたちを深く愛し、一体となっていたこと。特にクラシックモデル!
おっさんなら、この映画に”おっさんのファンタジー“を見たはずだ! それはおっさんの夢の世界。実生活にも十分投影可能だ! マシンの主役は戦闘機だが、クルマには戦闘機的な部分が大いにある。愛車はおっさんの戦闘機なのである!
では、劇中でトム・クルーズが乗るマシンごとに、どういったクルマがそれに近いか? 何に乗れば普通のおっさんでもトム・クルーズ気分になれるのか? それを真剣に考察してみた。
※『トップガン マーヴェリック』の詳細に関しては以下の記事をご参照ください。
トム・クルーズがマーヴェリックとしてふたたび空へ!! 映画『トップガン マーヴェリック』いよいよ公開!!
【カワサキ Ninja H2 CARBON】
第一作『トップガン』でトム・クルーズは、カワサキ NinjaGPZ900R(当時世界最速の市販バイク)にまたがって登場し、離陸するF-14トムキャットと並走した。有名な胸アツシーンである。
新作では、同じカワサキ Ninjaの最新モデルにまたがり、第一作そっくりのシーンを演じてくれている。おっさんはこれだけで涙だ。
Ninjaの最新モデルは、歴史ある名車の現行型と考えるのが順当だろう。たとえば新型フェアレディZや現行スープラあたりがドンピシャだ。
2022年4月に価格も発表された新型フェアレディZ。近年もっともセンセーショナルかつエモーショナルなスポーツカーで、Ninja同様、歴史と伝統を備えたモデルだ
■主人公が愛したマシンと最新鋭の音速機の気分を味わえるのは?
【ノースアメリカン P51マスタング】
マーヴェリック(トム・クルーズ)の巨大なガレージには、初代Ninjaなど多くのバイクとともに、ものすごくカッコいいマシンが置かれていた。P51マスタングである。
第二次大戦で無敵を誇り、世界最高のレシプロ戦闘機と言われた機体だ。現在でも多くの機が現存し、エアレースにも参戦している。プロペラ機ながら700km/hを超える最高速を誇っているのだから、「元世界最速」と言える。
映画に登場する機体は、実際にトム・クルーズが所有しているもので、実生活で操縦を楽しんでいるというから、さすがトム・クルーズだぜ!
じゃ、我々は何に乗るべきか。さすがに80年も前のクルマには乗れないので、「それなりに古ければなんでもいい!」と割り切るにしても、旧車は大抵高騰してしまっている。
そこで浮上するのが、古い軽トラだ。古い軽トラのダイレクトな操縦感覚は、レシプロ戦闘機的! 私も1990年式のハイゼット(車両本体価格29万円)に乗っていたが、最高に面白かった。
中古車サイトを検索すると、『トップガン』第1作と同い年生まれ(1986年製)のホンダ アクティトラックが、25万円で売られていたりする。このあたりで、トム・クルーズを気取るのもシブいぜ!
まるでレシプロ機を操縦しているかのようなアナログな操縦感覚が味わえる古い軽トラック(写真は初代ホンダ アクティ)
【極超音速機 ダークスター】
Ninjaで基地に向かったトム・クルーズが乗り込むのは、マッハ10を目指して開発された極超音速機・ダークスター! トム・クルーズは、還暦を間近にしながらも(撮影時は56歳)、相変わらず最速に挑む命知らずのエースパイロットなのである!(涙)
ダークスターは架空のテスト機だが、そんなことはいい。とにかくトム・クルーズは、今でもスピードへの情熱を微塵も失わず、人類最速を目指しているのだ!
ダークスターは、クルマで言えば最新最速のスーパーカーである。フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、ブランドはなんでもいい。とにかくおっさんは、最新最速のスーパーカーに乗れ! と言われても、高すぎて乗れませんよね。
最も現実的なのは、日産 GT-R(R35)の中古車だろう。あのクルマはダークスターっぽい! 中古GT-Rも、このところ値上がりしてしまったが、それでも最安700万円程度からある。とりあえず、現在R35を所有しているおっさんは、「これはダークスターだ! 行くぜ、マッハ10!」と叫びつつ、トム・クルーズ気分に浸ろう。
ダークスターのように最速を目指すなら、スーパーカーのGT-Rがベスト! 流線形のスタイリングもどことなく 音速機っぽい
■古代の遺産にクラシックな名スポーツカーも!
【F/A-18 スーパーホーネット】
本作の主役機である。劇中ではシンプルに「F-18(エフ・エイティーン)」を呼ばれている。
ジェット戦闘機としては、「4.5世代」に属し、もはや最新最強ではないが、トム・クルーズたちは「最後はパイロットの腕だ!」と言い切って、コレで敵の第5世代戦闘機と渡り合う。つまり、最新最強ではないクルマは、すべてF-18。おっさんの愛車はもれなくF-18と考えてヨシ!
おっさんは、愛車に乗り込む前に、マシンのノーズを撫でつつ「頼むぜ、俺のエフ・エイティーン!」と呟けば、即座にトム・クルーズ気分である。
遅くてもいい! 最新最強でなくてもいい!! 今ある愛車を愛機に見立てて、今すぐトム・クルーズになりきることもできる
【グラマン F-14 トムキャット】
第1作でトム・クルーズの愛機を務めたトムキャットが、映画終盤に登場する。70年代の登場時から30年間近く無敵を誇った元世界最強機だが、若手パイロットは、「これは古代の遺物か!?」的な発言をするシーンがあり、おっさんの涙を誘う。
クルマで言えば、スーパーカームーブ当時のマシンたちがハマる。中でもランボルギーニ・カウンタックのシザースドアは、トムキャットの可変後退翼を思わせる。ドアを開ければ、「可変翼展開!」という感じだ。
しかし、おいそれとはカウンタックに乗れない。とりあえずトムキャットを見たら、スーパーカーブームを思い出して感慨に浸ろう。そして勇者は、マツダAZ-1(中古で200万円台が中心)にトライして、ガルウィングを展開してくれ! トヨタ・セラでもヨシ!
知る人ぞ知るマツダの軽スポーツカー、 AZ-1(新車販売当時はオートザム店扱い)。上に引き上げるガルウイングを搭載!
【ポルシェ 911(73年式911S)】
ラストでヒロインが、ナロー911に乗って現れる。しかも、まるでファッション誌の見開きみたいに、クルマがものすごくフィーチャーされた形で! これがすさまじくカッコいい。
クラシック・スポーツカーってなんてカッコいいんだ……と涙を流すしかない。個人的には、このシーンに自分の愛機・フェラーリ328GTSを投影して、目頭を熱くしました。と言っても、空冷ポルシェや古めのフェラーリは、すべて暴騰している。もちろんトヨタ2000GTや初代フェアレディZにも手が届かない。
そこでオススメなのが、「現代のクラシック・スポーツカー」とも呼ぶべき、現行マツダ ロードスターだ!
ロードスターの美しさは、クラシック・スポーツカーに匹敵する! 性能もサイズもちょうどそんな感じ! 値段は新車で300万円くらいだし、納期も短い。おっさんの夢が、すぐ手に届くところにある!
今のうちに買っておかないと、トム・クルーズになりそこねたまま一生を終えちまう! おっさんはロードスターに乗って、駆け込みでトム・クルーズになれ!
歴史に残ると言われるほど美しいボディデザインが特徴のマツダ ロードスター(現行型)。もちろん乗り味だって最高だ!
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