ロバート・クビサは、WEC世界耐久選手権でフェラーリのマシンで最高のドライビングをすることを楽しみにしているが、F1でフェラーリからレースに出る夢が叶わなかったことで“癒えない傷”が残っていることを認めた。
2011年、クビサは2012年シーズンにフェラーリF1に加わるための事前契約に署名し、フェルナンド・アロンソをチームメイトに持って夢を実現するところだった。しかし、同年2月にラリーで大事故に見舞われ、レースキャリアを脅かす重傷を負った。幾度もの手術と長年のリハビリに耐えながらも、クビサはモータースポーツへの情熱をあきらめなかった。2018年、クビサはレースに復帰できるという医師の診断を受け、リザーブドライバーとしてウイリアムズと契約し、最終的に2019年にフルタイムドライバーとしてF1に復帰した。
クビサ「どんな犠牲を払ってでもレースをする必要はないと気づいた」ウイリアムズでのF1復帰は間違いだったと語る
しかし、クビサのカムバックは決して容易ではなかった。ウイリアムズFW42は惨憺たるマシンであり、彼はチームメイトのペースに追いつくのに苦戦した。この年限りでウイリアムズを離れたクビサは、翌2020年にリザーブドライバーとしてアルファロメオに移籍した。2021年には、新型コロナウイルスに感染したキミ・ライコネンに代わって2戦に出場した。クビサは世界を沸かせることはなかったが、そのパフォーマンスは力強いもので、2022年も引き続きアルファロメオのフリー走行セッションに参加した。
2023年、クビサは新たな挑戦を決意し、WECでチームWRTに加わりタイトルを獲得した。この成功がきっかけとなり、彼は2024年にAFコルセからWECのハイパーカークラスに参戦する契約を結び、フェラーリ499Pをドライブすることになった。クビサはフェラーリでレースをすることに興奮しているが、実現しなかったF1の夢への後悔は長く引っかかっており、今でも彼の心に“癒えない傷”として残っているという。
「フェラーリをドライブすることは、他のブランドでレースをすることとは何かが違うということを表していると思う。これまで何度もフェラーリを追い求めてきた」とクビサは『Gazzetta dello Sport』に説明した。
「F1ドライバーとして、僕にはふたつの目標があった。世界選手権でタイトルを獲得することと、フェラーリに入ることだ」
「それは実現しなかった。僕の人生には別のシナリオが用意されていた。そして癒えない傷が残っていたことを告白するよ。今、この機会は最高の挑戦となっている」
失望があったものの、クビサは現在に集中し、フェラーリとAFコルセからWECのハイパーカーカテゴリーでレースをするチャンスを最大限に活用することを決意している。
「来シーズンも、自分とAFコルセの道が同じであることをうれしく思う。AFはモータースポーツ史上大きな成功を収めたチームのひとつだ。僕たちは素晴らしい仕事ができると確信している。さらに、僕はイタリアのチームに戻ることになるわけだど、これは決して小さなことではないよ」
クビサの物語は、彼の回復力と決意の証だ。彼は計り知れない逆境に直面してきたが、レースへの情熱を失ったことはない。クビサの旅路は世界中のレーサー志望者にインスピレーションを与え、挫折に直面しても、夢が予期せぬ方向に進むことがあることを示している。
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