もう間もなく1月も終わりだが、2月からは各メーカー新車への動きが本格化する。そこで今回は2020年登場予定のホンダ・スバル・マツダ・レクサスのクルマたちを総まとめしてみた。
下の登場予定カレンダーを見てみると(今回はトヨタの予定表も重ね合わせてみた)、じわりじわりとピュアEV、電動カーのラインナップが動き出していることがわかる。
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これからどんどん本格化してゆくであろう各社のEV戦略の行方も予想しながら登場予定のクルマたちを見てみるのも面白いかもしれない。
■2020年 新車登場予定カレンダー
1月 ホンダ シビック(セダン&ハッチバック)
2月 トヨタ ヤリス、ホンダ フィット&アコード
4月 トヨタ プリウスGR
5月 トヨタ Tjクルーザー&ハリアー
6月 トヨタ カローラスポーツ GRスポーツ、レクサス LCコンバーチブル
7月 トヨタ MIRAI
8月 トヨタ RAV4 PHV&ヤリス GRスポーツ
夏頃? ホンダ シビック タイプR
9月 マツダ MX-30、スバル レヴォーグ
10月 ホンダe、スバル インプレッサSTIスポーツ
秋頃 トヨタ ヤリス クロスオーバー
11月 ホンダ N-ONE
12月 トヨタ 超小型EV、ホンダ グレイス
2021年1月 レクサス UX300e
時期未定 ランドクルーザー、レクサス LX
※ヤリス、レクサスを除いたモデルはいずれも予定。
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※本稿は2019年12月のものです。新車スケジュールは2019年12月時点で当編集部および流通ジャーナリストの遠藤徹氏が、各メーカーや新車販売店に取材した結果を反映したものであり、発売日が近づくことによって流動する可能性があります。新型車の発表スケジュールについては、新情報が入り次第更新していきます
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年1月26日号
【2月登場予定!】10代目はスタイリッシュサルーン ホンダ アコード
すでに北米ではひと足先に10代目となっているアコード。東京モーターショーで新型国内仕様が展示されていたが、日本国内でもいよいよ2020年1月より予約開始、2月発表、発売となる。
先に北米で販売が開始されている10代目アコードは2月日本発売だ
パワーユニットは現行型と同じく2Lエンジンを主に発電用に使いモーターを主に走る「e:HEV」を採用する。
パワートレーンは現行型同様、直4、2Lエンジンを主に発電用に使用するハイブリッド。従来はi-MMDと呼ばれていたが、「e:HEV」と改称
【6月登場予定!】レクサス LCコンバーチブル
やっと登場するLCコンバーチブル。ルーフはソフトトップとしたことで、収納時の省スペースを実現した。オープン時の美しいフォルムが印象的。ソフトトップは50km/h以下であれば走行中でも開閉可能となる。
搭載されるエンジンはLC500のV8、5L NA(477ps/55.1kgm)。10速ATが組み合わされる。
オープン化に伴い徹底的なアンダーフロアの補強を実施。アルミやマグネシウム材を使い軽量高剛性を実現した。
プレミアムオープンにふさわしい高級感あふれるインテリア。写真は北米向けの左ハンドル仕様
またボディのしなりと剛性を高次元でバランスするパフォーマンスダンパーを採用して、ハイパワープレミアムスポーツにふさわしい走りを実現。
車体色に合わせてソフトトップのカラーにもバリエーションがある
■レクサスLC500コンバーチブル予想スペック
・全長×全幅×全高:4760mm×1920mm×1350mm
・ホイールベース:2870mm
・車両重量:-
・エンジン:V型8気筒DOHC、4968cc
・最高出力:477ps/7100rpm
・最大トルク:55.1kgm/4800rpm
・トランスミッション:10速AT
・価格:1500万円
【9月登場予定!】マツダらしい走れるEV マツダ MX-30
東京モーターショーのマツダブースで注目となったピュアEVのMX-30。すでに欧州では市販開始されているが、日本では9月に市販開始だ。
プラットフォームはCX-30をベースとしながらも、まったく異なるテイストのエクステリアデザインを採用したMX-30
基本プラットフォームはCX-30と共通でフロア部に容量35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。143ps/27.0kgmのモーターを駆動して200km程度の航続距離とする。
特徴的なのはリアドアを観音開き式としたところだろう。あくまでも前席を主体としたパッケージングというのがCX-30との大きな違い
マツダとしては重たいバッテリーを搭載して運動性能を犠牲にするのではなく、将来的にレンジエクステンダーで航続距離をカバーするというのが狙いなのだろう。
丸形メーターを採用するインパネデザインはオーソドックスだ。シフトレバーもセンターに配置
■マツダ MX-30予想スペック
・全長×全幅×全高:4395mm×1795mm×1570mm
・ホイールベース:2655mm
・車両重量:1660kg
・モーター:交流同期型電動機
・最高出力:143ps
・最大トルク:27.0kgm
・サスペンション:ストラット/トーションビーム
・価格:400万円
フロント=ストラット、リア=トーションビームのシャシー。バッテリーはフロア部に搭載
【9月登場予定!】新プラットフォームで走り洗練!! スバル レヴォーグ
大きすぎないサイズで「4代目レガシィの再来」と高く評価されたレヴォーグが、12月に新型に切り替わる。
“より大胆に”を意味する「BOLDER」のデザインコンセプトが取り入れられた外観
目玉はやはり新世代のSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)の採用で、現行インプレッサで見せた、クラスを超える上質な走りを、ついにレヴォーグも獲得することになる。
その優れたプラットフォームに搭載されるエンジンは、新開発の水平対向4気筒1.8Lターボ。200ps級のパワフルなエンジンだが、リーン燃焼技術が採用され、燃費にも留意されているという。
200ps/28.5kgmの出力が予想される、新開発の1.8Lターボ。燃費をどこまで伸ばせるか
また、よりパワーを求める層のため、2.4Lターボの存在も噂されるが、こちらは1.8Lターボモデルから遅れること3~6カ月、2021年春の登場となりそうだ。
当然、安全運転支援技術もさらに進化したものが搭載される。
ステレオカメラに加え前後4つのレーダーを採用することで360度センシングを実現。高速道路上でのハンズオフドライブも期待できる。
よりエモーショナルに進化した外観も魅力的な新型レヴォーグ。再び国産ステーションワゴンの雄として注目を集めるだろう。
クリーンでありながら力強さも感じさせるリアスタイル
■レヴォーグ予想スペック
・全長×全幅×全高:4720mm×1800mm×1490mm
・ホイールベース:2675mm
・車両重量:1520kg
・エンジン:水平対向4気筒 1.8L+ターボ
・最高出力:200ps/6000rpm
・最大トルク:28.5kgm/4000rpm
・価格:295万~400万円
【10月登場予定!】ホンダらしいスポーティEV ホンダe
これはデビューが楽しみな1台。いかにもホンダらしい、意欲的なコンパクトEVが国内で販売を開始するのは2020年10月の予定だ。
このスタイルだけでも欲しくなってしまう! なんとも楽しみな1台
全長3895mm、全幅1750mm、全高1495mmでホイールベースは2530mm。駆動モーターはリアに搭載されるのがポイント。
最高出力は136ps仕様と154ps仕様が設定されるが最大トルクはいずれ32.1kgmとなる
32.1kgmというトルクで後輪を駆動することで走る楽しさを追求するというのだから楽しみだ。デザインもファニー。
12.3インチモニターを2枚、左右の8.8インチモニターで構成されるインパネはこれまでのクルマとは違う「新しさ」を感じさせてくれる
バッテリー容量は35.5kWhと小さくすることで航続距離は220kmと短いが、軽く、またコンパクトなボディとすることができたメリットは大きい
【10月登場予定!】待望のトップグレードついに登場! スバル インプレッサSTIスポーツ
2019年1月に開催された東京オートサロンに出展されていたのが、この「インプレッサSTIコンセプト」。
2019年の東京オートサロンで出展されたインプレッサSTIコンセプト。コンセプトとは言いながらも、その完成度は高く、ほぼこの状態でインプレッサSTIスポーツとして登場することは確実
装着されていたパーツなど全体的な完成度が極めて高く、このまま市販されてもおかしくないレベルで仕上げられていた。これが2020年10月に登場予定のインプレッサSTIスポーツとなる。
2019年秋にフェイスリフトを実施しているため、フロントマスクなどはマイチェンモデルに準じたものとなる予定だ。
これまでにレヴォーグ、そしてBRZというスポーティな2台にSTIスポーツは最上級グレードとして設定されてきたのだが、スバルのラインナップのなかでは量販車であり、しかも新開発のスバルグローバルプラットフォームを採用したモデルでは初めての設定となる。
ほかのSTIスポーツ同様、エンジン本体に手は入らず。ビルシュタイン製サスやパフォーマンスダンパーなどのSTIによる独自チューニングが施される。
ブラックアウトされたルーフやセンター2本出しのマフラーなどがレーシーな雰囲気を醸し出している
【11月登場予定!】N-BOXの新世代プラットフォーム採用 ホンダ N-ONE
ホンダ初の軽乗用モデルだった「N360」、通称“Nコロ”をモチーフとした現行型N-ONE。
ホンダ初の軽乗用モデルだったN360をモチーフにしたコンセプトカーで2011年の東京モーターショーに出展された「N CONCEPT 4」を市販したのが初代N-ONEだ(画像はベストカー予想CG)
「N」といえば初代、そして2代目のN-BOXの快進撃が注目を集めているものの、そのNシリーズ最初のモデルは実はN-ONEが元祖。そのN-ONEが、いよいよ新型の2代目に切り替わる。
現行型N-BOX、N-VAN、そして2019年にデビューしたN-WGNに続き、満を持して新型N-ONEでも新世代プラットフォームが採用される。
そのシャシー性能はほかのNシリーズでもすでに実証ずみで、新型N-ONEもあらゆる面で大幅な進化を果たすことになりそうだ。
そのデザインは現行型のキープコンセプトで、「Nコロ」のテイストを受け継ぐのも変わらない。。新世代のNコロの登場に今から期待したい!
現行型N-BOXと同じ新世代開発プラットフォームを採用し、いよいよ2世代目に入る新型N-ONE
■新型N-ONE予想スペック
・全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1610mm
・ホイールベース:2520mm
・車両重量:850kg
・エンジン:直列3気筒DOHC、658cc
・最高出力:58ps/7300rpm
・最大トルク:6.6kgm/4800rpm
・価格:130万円
【12月登場予定!】ハイブリッドは2モーター式の「e:HEV」に進化 ホンダ グレイス
現行型グレイスはアジア地域で販売される4代目シティとボディを共有しているが、2019年11月にタイで5代目シティが発表されたことで、グレイスも新型に切り替わる。
新型フィットが採用する「e:HEV」を、次期グレイスも搭載することになるだろう
ボディは現行同様、タイ版シティとほぼ同一。だがシティが搭載する1L直3ターボは、日本で2月に登場する新型フィットが積む1.5Lエンジンベースの2モーター式ハイブリッド「e:HEV」に変更されるだろう。
タイ版シティの1Lターボの出力は122ps/23.8kgm。一方のe:HEVの出力は153ps/27.2kgmと、1Lターボを上回る。当然燃費面でも有利であり、まずはe:HEV搭載グレードのみでのスタートとなるだろう。
タイ版5代目シティのボディサイズは、全長4553×全幅1748×全高1467mmと、4代目シティ=現行グレイスよりやや大きい。
だが、先に新型となったカローラも、全幅=1745mmと近しいサイズ。3ナンバー化に対する抵抗感も、さほどないだろう。
【2021年1月登場!】航続距離400kmのピュアEV レクサス UX300e
レクサスのコンパクトSUV、UXに追加設定されるブランド初のピュアEV。
搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は54.3kWhで、1充電あたりの航続可能距離は400km。充電に要する時間は急速充電で50分ほどが想定されている。
モーター出力は150kW/300Nm(約204ps/30.6kgm)。
バッテリーをフロアに固定することで重心高を低め、さらにブレースの追加やショックの減衰力最適化など細部にわたるチューニングが施された結果、SUVながらスポーツカーに近い走り味を実現しているという。
左ハンドルモデルの写真だが、通常モデルとの差別化がわかる
価格はUXの従来モデルより上昇するが、それだけの価値が与えられた上質感のあるモデルとなっている。
■レクサスUX300e予想スペック
全長×全幅×全高:4495mm×1840mm×1540mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1850kg
モーター出力:150kW/300Nm
バッテリー:リチウムイオン
バッテリー容量:54.3kWh
航続可能距離:400km
価格:480万~600万円
フロア下に固定された54.3kWhのリチウムイオンバッテリー。車重が200~300kg程度増えるが、その重量増が逆に走りに上質感を与える
【2020年はなさそう!】 レクサス LX レクサス独自モデルへ進化!
レクサスのクロスオーバーSUVではフラッグシップモデルとなるのがLX。かねてからベストカーでは「2020年秋頃」の登場とお伝えしてきたが、取材によればどうやら今年の登場はない見込みのようだ。
レクサス車らしい風格と気品に満ちたクロスオーバーSUVのLX。実に威風堂々とした佇まいを見せる(画像はベストカー予想CG)
現行型ではトヨタのランクル200と基本コンポーネントを共用したモデルだったのだが、新型ではよりレクサスブランドにふさわしい独自性の強いエクステリアとインテリアが与えられる。
4枚のドアとルーフこそ新型ランクル300と共通化されるが、ボンネットを含んだフロント周辺やCピラー以降のボディ外板についてはLX専用となる見込みだ。
というのも現行型オーナーからランクル200との差別化が不充分であると不満の指摘が出ていたことから、そのマーケティングデータが新型では生かされるというのがその背景となっている。
そのパワートレーンだが、2.5tにも及ぶ新型LXのため、車格感に見合ったV8の5.7L DOHCは継続され、さらにV6の3.5Lターボハイブリッドを設定する。
新型でも2列5人乗り、3列8人乗り仕様が用意される。
巨大なスピンドルグリルを採用したフロントフェイスは現行型を踏襲するものの、その存在感はまったく違っているのが新型LXなのだ。
スピンドルグリル採用は変わらずも、次期型のランクル300とはまったく違ったフロント周りになる新型LX(画像はベストカー予想CG)
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資源の無駄だから消えて欲しいわ。