■総数800台! 世界最大級のカスタムカー祭り
2020年1月10日から、千葉県の幕張メッセで「東京オートサロン2020」が開催されました。
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1983年に「チューニングカーの市民権を勝ち取る」というコンセプトから、前身の「東京エキサイティングカーショー」として開始。
1987年からは「東京オートサロン」に改められ、いまではカスタムパーツメーカーやショップだけでなく、国内外の自動車メーカーも出展する一大イベントになりました。
東京オートサロン2020も800台ものカスタムカーが集結する盛況ぶりです。そこで、展示車のなかから、とくに人気があったクルマ5車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「GRヤリス」
2020年2月10日に発売予定のトヨタ新型「ヤリス」。その高性能モデルである「GRヤリス」が世界初公開されました。
2019年に登場した「GRスープラ」に続く、GRモデルの第2弾として登場したGRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racingが世界ラリー選手権で学び・鍛えた知見を惜しみなく投入したモデルです。
GRヤリスは、新型ヤリスをベースにしていますが、ヤリスが5ドアなのに対しGRヤリスは3ドアとなっており、とくにリアの形状は大きく異なり、迫力あるフォルムとなっています。
エンジンはGRヤリス専用に新開発された、1.6リッター直列3気筒ガソリンターボを搭載。最高出力272馬力の大パワーを絞り出し、これに6速MTが組み合わされ、ドライブトレーンはトヨタとして20年ぶりのスポーツ4WDシステムが採用されました。
内装のデザインは、インパネ形状など基本的な部分は標準モデルのヤリスと共通となっていますが、専用のハンドルやスピードメーター、専用シートなど、随所でGRらしさを演出。
発売については、GRヤリスの1stエディションの予約受注が2020年1月10日から6月30日まで専用サイトにて受け付けられます。
また、1stエディションには2グレードあり、価格(消費税込、以下同様)は、特別仕様車「RZ“First Edition”」が396万円、特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」が456万円です。
GRヤリスのデリバリーは2020年の夏頃を予定となっています。
●ホンダ「S2000」(ホンダアクセス)
ホンダの純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスが、「S2000」のカスタムカー「S2000 20th Anniversary Prototype(S2000 20th アニバーサリー プロトタイプ)」を世界初披露しました。
今回、出展されたS2000 20th アニバーサリー プロトタイプは、2019年にS2000が生誕20周年を迎えたことを記念して、ホンダアクセスが新たに開発した各種アイテムが装着されているプロトタイプモデルとなっています。
装着されているパーツは、大開口エアロバンパーやダックテール、リアストレーキといったエアロパーツのほか、サスペンション、オーディオリッドなども含まれます。
S2000は250馬力を発揮する2リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載したオープンFRスポーツで、ホンダの創業50周年記念事業のひとつとして1999年に発売されました。
2005年のマイナーチェンジで排気量が2.2リッターにアップし、パワーと扱いやすさの両立が図られ、その後、2009年まで販売されました。
このコンセプトモデルは、さらにブラッシュアップしての発売を予定しており、詳細は2月20日に発表される予定です。
●日産「スカイライン 400R」
2019年9月にビッグマイナーチェンジした新型「スカイライン」のカスタムカーが、東京オートサロン2020で初公開されました。
日産が初公開したスカイラインのカスタムカーは2種類あり、1台が「スカイライン デラックス アドバンスド コンセプト」です。
このスカイラインは、ボディカラーをマットブラウンとマットシルバーの2トーンカラーとし、スカイライン伝統の「サーフィンライン」をイメージしたカラーリングを施したラグジュアリーなイメージです。
そしてもう1台のカスタムカーが「スカイライン 400R スプリント コンセプト」です。
エンジンは3リッターV型6気筒ツインターボを搭載し、スカイライン史上最強の405馬力を発生する「400R」をベースとし、よりスポーティに仕立てたモデルです。
外装は、新デザインのフロントバンパーやリアバンパー、リアスポイラーに加え、20インチの鍛造ホイールを装備。
さらに、ホワイトシルバーとマットブラックをベースに、フローセントグリーンのアクセントを配し、圧倒的なエンジン出力と極限まで追求した走りのポテンシャルを表現しています。
■日本初公開のスーパースポーツとは!?
●シボレー「コルベット」
シボレーは2019年にアメリカで発表された新型「コルベット」を日本で初公開しました。北米以外では初のお披露目となります。
コルベットは、1953年にデビューした、アメリカを代表するスポーツカーです。2019年7月18日には、コルベットブランドとしては初となるミッドシップレイアウトを採用した、8代目となる新型コルベット(C8)を発表しました。
新型コルベットは、従来の駆動方式であるFRからMRに変更されたことで、それまでのロングノーズ/ショートデッキだったボディデザインに別れを告げ、ドライバーを中央に配したミッドシップ・スーパーカーのスタイリングになっているのが特徴です。
リアミッドに搭載されるエンジンは、490馬力を発揮する6.2リッターV型8気筒OHVで、後輪を駆動します。
また、新型コルベットは、コルベットとして初の右ハンドル仕様を日本に導入する予定ですが、今回、東京オートサロンに出展されたモデルは、左ハンドル仕様です。
価格は予価と発表されていますが、「2LT」グレードが1180万円、「3LT」グレードが1400万円です。なお、2020年1月10日14時より予約受付が開始されました。
●トヨタ「センチュリー」(トムス)
トヨタが誇る最高級サルーンの「センチュリー」を、トムスがカスタマイズした「トムス センチュリー」が東京オートサロン2020で発表されました。
トムス センチュリーは、高性能で高品質なセンチュリーのパフォーマンスを確保しつつ、走行性能を高めて自ら運転を楽しむ「ドライバーズカー」として誕生。
外装のパーツ類を変更し、ベース車の気品あるデザインから、エレガントでアクティブなスタイルに一新し、エアロパーツの効果で走行安定性も向上しています。
また、フロントバンパーにデイタイムランプを組み込むことで存在感をアピールするとともに、リアは4本出しのオーバルテールエキゾーストを装着することで、迫力あるデザインに変貌を遂げました。
室内空間にもこだわり、スポーティにもエグゼクティブにも変更することが可能なフルオーダーメイドシートが用意されています。
パワーユニットはベース車と同様に、381馬力を発揮さする5リッターV型8気筒エンジンと224馬力のモーターが組み合わされたハイブリッドです。
エキゾーストシステムには「トムス・バレル」が装着され、スロットルレスポンスの向上と走行性能がアップし、上質で重厚なサウンドが楽しめるといいます。
トムス センチュリーは36台の限定販売で、価格(予価)は3097万6000円です。2020年1月10日より注文受付を開始し、2020年夏頃からのデリバリーを予定しています。
※ ※ ※
自動車メーカーが出展するほどの大イベントとなった東京オートサロンですが、来場者数も1日に10万人を超えるほどで、名実ともに世界最大級の自動車ショーです。
カスタムカー文化は一時期、反社会的に見られましたが、いまでは認知度も高く、社会的にも認められている部分もあります。
何よりも見ていて楽しいクルマがたくさんありますから、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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みんなのコメント
つまり、くるまのニュースは86トヨタの車ではないと言いたいのだな。