いよいよ2023年9月7日から全国のスバルディーラーで先行受注が始まるレヴォーグレイバック。新中期経営計画のなかでSUV強化を謳っているスバルでだが、レイバック登場で今後のスバルSUV戦略はどうなるのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/スバル、ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部
レヴォーグレイバック登場で変わってくるのか!? 「スバルSUV」のヒエラルキー
■ラゲッジ容量の差が微妙なスバルSUV群
すでにティザー画像が公開されており、2023年9月7日から全国のスバルディーラーで先行受注が開始されるレヴォーグレイバック
いよいよ登場までカウントダウンといった感じのレヴォーグレイバック。車格的にはレガシィアウトバックとフォレスターの中間、クロストレックよりも1クラス上といった感じになるクロスオーバーSUVとして誕生する。
現在、スバルのSUVといえばEVのソルテラをはじめとして、レガシィアウトバック、フォレスター、クロストレック、そしてライズOEMのレックスを入れて5車種。今回のレヴォーグレイバックは6車種目となるワケだ。
スバルSUVのなかでフラッグシップモデルとなるのがレガシィアウトバック。現行型は2019年に北米で登場し、日本導入は2021年からだった
そもそもレヴォーグレイバックが誕生したきっかけは何か。そのひとつにはスバルSUV群のラゲッジ容量が起因している。というのも、各SUVのラゲッジ容量(VDA方式)が非常に微妙な差異があったからだ。
現在のスバルSUVフラッグシップであるレガシィアウトバックは、荷室とサブトランクまで含めた561Lを確保している。これに対し、ミドルSUVとして売れ筋のフォレスターは520Lにとどまっている。
ミドルSUV、フォレスターのラゲッジ容量は520Lとレガシィアウトバックやレヴォーグの561Lよりも少なかった
ちなみにミドルSUVの競合車でいえば、RAV4は580L、CX-5は505L。弱点の少ないフォレスターとはいえ、ラゲッジ容量では微妙な水準だった。これはスバルディーラーにもユーザーからの要望として挙がっていた要改善項目だったという。
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■レヴォーグのサイズとラゲッジが絶妙過ぎた!
国内でのレガシィツーリングワゴンの後継モデルがレヴォーグ。現行型は2020年にFMCを受けた2代目モデルとなる
だったら、ラゲッジ容量も問題ないレガシィアウトバックを選べばいいのでは? という向きもあるだろうが、そう単純にはいかない。現行レガシィアウトバックのサイズは全長4870×全幅1875×全高1675mm、ホイールベース2745mmというかなりのビッグサイズになるからだ。
レガシィアウトバックのラゲッジ。その容量は561Lとレヴォーグと同一の数値となっている
フォレスターは全長4640×全幅1815×全高1715mm、ホイールベース2670mmとミドルSUVとしてちょうどいいサイズながら、前述のようにラゲッジにやや余裕がない。
とはいえ、その下となるCセグのSUVになるクロストレックは全長4480×全幅1800×全高1575mm、ホイールベース2670mmとなり、さらにラゲッジ容量は315Lと心もとない。
2022年に従来型のXVから車名を改め、グローバルでクロストレックとなって誕生。Cセグモデルのため、ラゲッジ容量はそれなり
そう、今回のレヴォーグレイバック誕生の背景には、ベースとなったステーションワゴンのレヴォーグが持つ絶妙なボディサイズとラゲッジ容量があったというワケ。
ステーションワゴンモデルのレヴォーグは全長4755×全幅1795×全高1500mm、ホイールベース2670mmながら、そのラゲッジ容量はレガシィアウトバックとまったく同じ561Lをキープしているのだ。
■その源流はレガシィグランドワゴン→ランカスター→レガシィアウトバックにあり
2代目レガシィツーリングワゴンに追加設定されたレガシィグランドワゴン。その系譜は3代目レガシィランカスター、4代目以降はアウトバックのサブネームとして存続
そうなればSUVラインナップの拡充を掲げるスバルが、レヴォーグをSUVに仕立てる意味合いは充分にあったと言える。つまり、レヴォーグレイバックは顧客の声そのものから生まれてきたモデルだと言っても過言ではないだろう。
考えてみれば、レヴォーグはもともとレガシィツーリングワゴンの後継モデルとして2014年に初代モデルが登場。現行型2代目は2020年に登場したのだが、源流ともいえるレガシィアウトバックの先祖は2代目レガシィに追加設定されたグランドワゴンであり、その後は3代目レガシィでランカスター、4代目レガシィ以降アウトバックとして設定されてきたルーツを持つ。
3代目レガシィではランカスターのサブネームで設定されていた
つまり、レヴォーグレイバックはレガシィアウトバックの弟分的な存在として生まれてきたのだ。ほぼ、現行型レヴォーグに近いサイズで誕生するレヴォーグレイバックは、スバルSUV群のなかでもかなりニッチなターゲット層を睨んでいるはず。
レヴォーグレイバックが誕生することにより、ひょっとしたら今後、日本市場でレガシィアウトバックが販売を終了する可能性がないともいえない。ただ、それはレヴォーグレイバックの今後の売れゆきに大いに左右されるだろうと推測できる。
間もなく正式に先行受注が開始されるレヴォーグレイバックの動向に注目しておきたいところだ。
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みんなのコメント
近すぎて、ヒエラルキーというより、趣味嗜好でどれかを選ぶというイメージなスバルだと思いますが………