現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 66】プジョー 206SWはスタイリッシュでスポーティなコンパクトワゴンだった

ここから本文です

【懐かしの輸入車 66】プジョー 206SWはスタイリッシュでスポーティなコンパクトワゴンだった

掲載 更新
【懐かしの輸入車 66】プジョー 206SWはスタイリッシュでスポーティなコンパクトワゴンだった

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「プジョー 206SW」だ。

プジョー 206SW(2002年)
ハッチバック(3ドア/5ドア)、クーペカブリオレのCCに続き、プジョーは206シリーズに新たなボディバリエーションを追加した。それが今回紹介する「SW」だ。すでに兄貴分の307にはSWが登場し、先に日本に導入されている。車名の「SW」は、スポーツワゴンでも、スペースワゴンでも、スーパーワゴンでも、見る人、乗る人が自由に解釈してもらいたいそうだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

ハッチバックのホイールベースはそのままに(307SWでは延長していた)、リアのオーバーハングを195mm延長して、その分を広大なラゲッジスペースにあてたのが206SWの成り立ちだ。だが、そのスタイリングは、ハッチバックのリアエンドを延長させたとは意識させないほど、まとまりのあるシルエットとなっている。

もともとボリューム感のあるフロントフェンダーからドアにかけてのラインをリアまでうまく伸ばし、Bピラーから水平に伸びるルーフラインと相まって、落ち着いた存在感のあるスタイルをなしている。リアエンドのデザインも派生モデルであることを意識させないほどで、リアコンビランプの個性的なデザインや収まりも魅力的だ。

インテリアは基本的に206ハッチバックと共通で、カジュアルなヨーロッパ車らしいテイストにあふれている。シートはホールド感に優れたスポーツタイプを全グレードで採用。拡大されたラゲッジスペースは、5人乗車時は313Lだが、リアシートをたためば最大1136Lもの容量を誇る。

リアサスペンションのスプリングにトーションバーを用いてフロアの張り出しを抑え、フラットなフロアを実現している。リアゲートはウインドー部分だけの開閉も可能で、ちょっとした荷物の出し入れや、リアゲートを開けるスペースのない駐車場所にも対応できる使い勝手の高さも評価しておきたい。

搭載されるパワーユニットは、ハッチバックと同じ2種類。XSには1.6L、S16には2Lが搭載され、トランスミッションはXSは4速ATと5速MTが選べるが、S16は5速MTのみとなる。乗って楽しいのは、やはり最高出力137psを発生するS16だ。小気味良いエンジンサウンドと爽快な回転フィールはハッチバックと変わらず、「やっぱりSWはスポーツワゴンだ!」なんて思わせてくれる。

S16からXS、それもAT仕様に乗り換えると、さすがにパワー不足を感じてしまう。それでも軽快に回ってくれるエンジンやマニュアル的にも使えるATをうまく使えば、強化された足まわりも相まって、思ったよりも元気に走らせることができる。また、S16もXSもリアサスペンションの横剛性強化が図られたことで、しっかりした操舵感や安定性がもたらされている。

全長ほぼ4mというコンパクトセダン並みのボディは街中での取り回しに優れ、それでいて驚くほどの積載能力を発揮する。206SWは、プジョーならではのスタイリッシュなコンパクトワゴンだといえるだろう。

■プジョー 206SW XS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4030×1675×1475mm
●ホイールベース:2440mm
●車両重量:1150kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置きFF
●排気量:1587cc
●最高出力:80kW(108ps)/5800rpm
●最大トルク:147Nm(15.0kgm)/4000rpm
●トランスミッション:4速AT
●タイヤ:195/55R15
●車両価格(当時):209万円

[ アルバム : プジョー 206SW はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
AUTOSPORT web
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
乗りものニュース
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
くるまのニュース
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
くるくら
[音を良くするコツをプロが指南]何はなくとも「スピーカー」を換えれば音は変わる!
[音を良くするコツをプロが指南]何はなくとも「スピーカー」を換えれば音は変わる!
レスポンス
サプライズは失敗したけど……セナに憧れたハミルトン、マクラーレン・ホンダMP4/5Bドライブに感激「これでレースに出れたらいいな笑」
サプライズは失敗したけど……セナに憧れたハミルトン、マクラーレン・ホンダMP4/5Bドライブに感激「これでレースに出れたらいいな笑」
motorsport.com 日本版
なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを発表!
なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを発表!
WEBヤングマシン
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
Webモーターマガジン
スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
レスポンス
ホンダ新型「ステップワゴン」マイナーチェンジは間近!? 「エアロ」モデルの“押し出し”感もアップ? デビュー3年目で「どう変わる」のか
ホンダ新型「ステップワゴン」マイナーチェンジは間近!? 「エアロ」モデルの“押し出し”感もアップ? デビュー3年目で「どう変わる」のか
くるまのニュース
「ランボルギーニは皆が必要としてないが皆に欲しいと思わせるクルマ」…デザイン・ディレクターが語るファイティングブルのDNAとは
「ランボルギーニは皆が必要としてないが皆に欲しいと思わせるクルマ」…デザイン・ディレクターが語るファイティングブルのDNAとは
Auto Messe Web
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
motorsport.com 日本版
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
LE VOLANT CARSMEET WEB
スバル『クロストレック』ストロングハイブリッドを雪上で体感せよ…ゲレンデタクシー2025を開催
スバル『クロストレック』ストロングハイブリッドを雪上で体感せよ…ゲレンデタクシー2025を開催
レスポンス
銀ピカボディの中にはキャンパーの夢が詰まっている! 移動秘密基地「エアストリーム」とは
銀ピカボディの中にはキャンパーの夢が詰まっている! 移動秘密基地「エアストリーム」とは
WEB CARTOP
アートと意外性が融合したデザイン空間! 「ポルシェ マカン」にインスパイアされた「ザ・フラット・バイ・マカン」オープン
アートと意外性が融合したデザイン空間! 「ポルシェ マカン」にインスパイアされた「ザ・フラット・バイ・マカン」オープン
LE VOLANT CARSMEET WEB
無敵のGT-Rを打ち破って表彰台を独占! 安くてバカッ速なマツダ・サバンナは伝説の名車だった
無敵のGT-Rを打ち破って表彰台を独占! 安くてバカッ速なマツダ・サバンナは伝説の名車だった
WEB CARTOP
山本尚貴、今シーズン限りでスーパーフォーミュラから”退く”決断を下す「持てる力を全て出し切ってSFを降りようと思う」
山本尚貴、今シーズン限りでスーパーフォーミュラから”退く”決断を下す「持てる力を全て出し切ってSFを降りようと思う」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

213.2235.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

80.080.0万円

中古車を検索
206SW (ワゴン)の車買取相場を調べる

プジョー 206SW (ワゴン)の中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

213.2235.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

80.080.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村