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90年代生まれ、いま手に入れるべきあのクルマ 定番から意外な選択まで その6

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90年代生まれ、いま手に入れるべきあのクルマ 定番から意外な選択まで その6

プジョー306

1993年-2002年 価格:1500ポンド(22万円)

次期型ルノー・ゾエ 航続距離400km級へ 2019年登場

プジョーが走らせて楽しいクルマ作りの方法と共に、そうすることの重要性を知っていた時代に306は誕生した。フォード・フォーカスの登場以前、このクルマが楽しめる小型ファミリーハッチバックのベンチマークだったのだ。

エステートとサルーンモデルも登場しているが、英国以外ではこうしたモデルのほうが人気だった。カブリオレも設定されているが、折り畳み式金属ルーフが普及する前であり、ソフトトップモデルとして登場している。306カブリオレは金属ルーフのモデルに比べ、滑らかでエレガントなリアデッキをもつ美しいクルマだった。

こうしたすべてが306のステアリングを心地よく、その乗り心地を素晴らしいものにしていた。さらに、もちろんホットバージョンも存在している。当時プジョーのように単なるファミリーモデルにまでホットモデルを登場させるメーカーは他にはいなかった。

スタンダードなモデルであれば、依然として目にする機会が多いが、306はいまこそ手に入れるべき存在であり、コンディションの良好なGTi-6やラリーであれば、史上最高の前輪駆動モデルの1台であると同時に、「史上最高のホットハッチ」のなかでも高く評価される1台を手に入れることができる。

スバル・インプレッサ・ターボ2000 (日本名:WRX)

1994年-2000年 価格:4500ポンド(67万円)

スバリストにとって、1990年代後半、英国市場で「速い四輪駆動」ハッチバックとセダンの人気に火を点けた初代インプレッサ・ターボと言えば、GCの名で知られたこのモデルだ。ある年齢であれば、伝説のラリードライバー、コリン・マクレーがWRCを戦う姿とともに、ありきたりなシェイプのボディを青と黄色にペイントしたこのクルマが思い浮かぶに違いない。

その後も、このモデルよりも見事なルックスをしたインプレッサは登場していない。さらに、プロドライブが磨き上げたスペシャルモデルへの評価によって、このGCを越えるハンドリングをもつインプレッサも存在していないと多くが言うだろう。

1994年に英国上陸を果たしたこのクルマは、表面的には日本市場向けインプレッサWRXの名前を変えただけのモデルとして、211psのエンジンを積み、スバルご自慢のセンターデフをもつシンメトリカル4WDシステムを搭載していた。もしさらなるパワーが欲しくても(とは言え、スタンダードな状態でも0-100km/h加速は5.5秒、最高速は225km/hに達していた)、1999年までノーマルのターボモデルに出力アップは施されていない。

英国ではさらにパワフルなスペシャルモデルも存在したが、その価格は高騰しており、だからこそ多くの個体が改造されているのだ。スバルのボクサー4は609ps以上にまで耐えるとされ、その信頼性も極めて高いと言われている。

ランドローバー・ディスカバリー2

1998年-2004年 価格:2500ポンド(37万円)

特に2.5ℓ5気筒のTD5ディーゼルエンジンを積んだモデルであれば、手ごろな価格の四輪駆動作業車であり、牽引車両といえるだろう。3列目は非常にタイトな作りではあるものの、7シーターモデルでもある。V8エンジンは驚くほど燃費が悪く、非常に複雑怪奇なモデルも存在するが、シンプルなモデルであれば、錆が発生していない限り、依然として魅力的な存在と言える。

日産マイクラ(日本名:マーチ)(K11型)

1992年-2002年 価格:800ポンド(12万円)

日産初となる英国生産の小型モデルであるマイクラは、1993年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。印象的なほど安全性の高いパッケージに軽量なツインカム16バルブエンジンを積み、依然として英国の路上ではお馴染みの存在だと言えば、このクルマの実力がご理解頂けるだろう。

トヨタMR2(2代目)

1990年-1999年 価格:2000ポンド(30万円)

初代MR2は、素晴らしいフィアットX1/9のコピーとも言える存在だったが、2代目となるこのモデルは、より大きく、重くなり、そのミッドシップハンドリングは当初やや安定性を欠くものだった。だが、そのルックスは多くに好まれ、ハンドリングとそのダイナミクス性能も改善されたことで、いまや人気のモデルとなりつつある。

ポルシェ911 カレラ(993)

1994年-1998年 価格:6万ポンド(892万円)

6万ポンド(892万円)以下でも多くの993世代の911を見つけ出すことはできるが、その多くが、不人気なタルガやカブリオレといったボディであったり、四輪駆動やティプトロニックを積んだモデルだろう。6万ポンドという予算はリア駆動のマニュアルモデル用であり、これだけの金額があれば、見事なクラシック911を手に入れることが可能だ。素晴らしいドライバーズカーであり、ともに年を重ねるに値するモデルといえる。

マーコス・マントラ

1992年-1998年 価格:2万ポンド(297万円)

MG製エンジンを積んだ1800GTに始まり、ウィルトシャーに小さな拠点を置くマーコスは、同じようにロングノーズでリア駆動のキットスポーツカーを、チューブラーシャシーをベースに、時代の要請に応じてエンジンを変更しながらも、何十年にも渡り名前を変えつつ作り続けた。マントラは1992年以降に登場した希少な工場組立モデルに使われた名前であり、その多くがローバーかシェビーのV8エンジンを搭載している。

マツダMX-5(日本名ユーノス・ロードスター)

1990年-1997年 価格:2500ポンド(37万円)

1000ポンド(15万円)以下で、ノーマルの状態を保ち、スターウォーズに登場するミレニアムファルコン号のような過剰な走行距離を刻んでいない初代MX-5を手に入れられた時代ははるか以前に終わっている。それでも、3000ポンド(45万円)でコンディションの良好な個体を購入できれば賢い買い物だといえるだろう。これこそが現代のクラシックモデルである。維持するにもシンプルで、信頼性が高く、ドライバーとの繋がりはこのクルマが新車だった当時から何も変わっていない。

トヨタ・スープラ

1993年-2002年 価格:2万ポンド(297万円)

1990年代、326psのツインターボを積んだ欧州仕様の第5世代スープラの英国上陸数は500台に満たず、現存する個体を見つけ出すのは骨が折れるだろう。パワーの少ない日本市場からの輸入車両であれば、依然として価格は高いままだが、何とか見つけ出すことが出来るかも知れない。

ポルシェ968

1992年-1995年 価格:1万5000ポンド(223万円)

944でそれなりの成功を収めたポルシェは、いつものようにコンポーネンツの80%に改良を施して、航続距離を延ばし、より運転を楽しむことのできるモデルとして968を登場させた。だが、残念ながらボクスターの登場に備えてモデルラインナップを整理する必要があったために、このクルマのモデルライフは短かった。サーキット向けに開発されたクラブスポーツは当然のごとく称賛を集め、それはいまも変わらない。

番外編:90年代に登場した最高のコンセプトモデルたち

アウディAVUS

1991年 東京モーターショー

アウトウニオン時代に着想を得たハンドポリッシュされたスーパーカーだが、そのアルミニウムボディは量産モデルのA8へと繋がっている。6.0ℓW12エンジンを搭載していた。

ピニンファリーナ・オペル・クロノス

1991年 デトロイトモーターショー

ロータス・カールトンをベースにしたモデルであり、フェラーリ456GTと550マラネロで見られた繊細なライン構成の基礎を築いた。

ルノー・セニック

1991年 フランクフルトモーターショー

「人生のためのクルマ」というのがコンセプトであり、広大なガラス面によってその言葉を実現するだけでなく、ワンボックスデザインとスライディングドアはMPVモデルの世界的なトレンドを創り出した。

フォルクスワーゲン・コンセプトワン

1994年 デトロイトモーターショー

ニュー・ビートルのコンセプトモデルとして登場したこの車両は、その後に続くレトロスタイリングの先駆けとなった。この方法でミニとフィアット500は素晴らしい成功を収めたのだ。

フォードGT90

1995年 デトロイトモーターショー

フォードの「ニューエッジ」デザインを路上に解き放ったのはKAだったが、6.0ℓクアッドターボV12エンジンを積むGT90は、このデザインの究極の姿を示していた。

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