■「CR-V」とは違う斬新なデザインの「HR-V」とは?
アメリカホンダは2022年4月4日に、クロスオーバーSUVの新型「HR-V」を世界初公開しました。プラットフォームは現行モデルの11代目「シビック」をベースにしたミドルサイズSUVです。
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このHR-Vという車名は、これまで海外で展開されてきた「ヴェゼル」の呼称でしたが、さらに年月を遡ると1998年に日本で発売されたコンパクトSUVにたどり着きます。
すでに日本ではHR-Vの販売を終えて久しいですが、ここに来てHR-Vという名が注目されています。
そこで、元祖といえる初代HR-Vとはどんなクルマだったのか、振り返ってみます。
※ ※ ※
ホンダは1994年に、同社初のミニバンだった初代「オデッセイ」を発売。さらに1995年にはやはりホンダ初の本格RVである初代「CR-V」が誕生し、1996年にはミニバン第2弾の「ステップワゴン」がデビューしました。
この3台はどれも大ヒットしましたが、「クリエイティブ・ムーバー=生活創造車」という新たなコンセプトのもと開発され「生活をもっと楽しく、豊かにすることをめざした」クルマづくりの総称でした。
そして、1997年の東京モーターショーでは、クリエイティブ・ムーバーの第2ステージとして“Small is Smart”の発想に基づいた「J・ムーバー」を提案。小さいことのメリットを最大限に生かし、大きなクルマと同等の歓びをもたせていくことをコンセプトとしたモデル群を表していました。
そのJ・ムーバーシリーズの2台目として1998年に発売されたのが、HR-Vです。
クロカン車のイメージを色濃く残したデザインだったCR-Vに対して、HR-Vはコンパクトカーの「ロゴ」のプラットフォームをベースに、ステーションワゴンタイプの3ドアハッチバックボディを採用。
外観はロングルーフによる伸びやかなサイドビューで、ストンと切り落としたリアハッチと相まって、斬新かつスタイリッシュなフォルムを実現し、まさに現在に通じるクロスオーバーSUVの先駆けといえました。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1590mmとコンパクトでしたが、最低地上高は190mmと余裕があり、悪路走破性も配慮されていました。
内装は比較的比較的シンプル名デザインでしたが、ブルーを基調としたカラーリングをベースにしたシルバーとのツートーンカラーとするなど、モダンさとスポーティ感を演出していました。
搭載されたエンジンは最高出力125馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒SOHC VTEC(4WDのみ)と、105馬力の1.6リッターSOHCの2タイプを設定。
トランスミッションは5速MTとCVTが選べ、VTEC車はCVTのみ、駆動方式はFFの2WDとスタンバイ式のフルタイム4WD「デュアルポンプシステム」と、2WDがラインナップされました。
足まわりはフロントがストラット、リアは2WDが車軸式、4WDはディファレンシャルギヤをシャシに固定したド・ディオン式と、基本構造はロゴと同じでした。
発売当時は斬新なスタイルでセンセーショナルなデビューを飾ったHR-Vでしたが、3ドアのみでは使い勝手の面で不利だったことから、CR-Vほどの人気は獲得できませんでした。
そこで1999年のマイナーチェンジで5ドアが登場し、2001年にはVTECエンジンの2WDモデルが加わると同時に前後バンパーとフロントグリルのデザイン変更がおこなわれるなど、よりニーズにマッチした改良がおこなわれました。
しかし、ホンダの主力SUVはグローバルで展開するCR-Vだったことから、HR-Vは2003年に3ドアの販売を終了し、2005年には5ドアも生産を終了。一代限りで消滅してしまいました。
※ ※ ※
アメリカで発表された新型HR-Vは、かつてのHR-Vと共通項はまったくといっていいほどありませんが、斬新なデザインという面は継承されていると感じられます。
新型HR-Vは一連のホンダ製SUVとはデザインの方向性が異なり、新たなコンセプトを提案しているといえ、今後の展開が気になるところです。
なお、新型HR-Vは北米市場で2022年夏から発売予定で、グローバルでの販売も予定されています。
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みんなのコメント
欧州ではかなり売れてました。
元々ロゴベースの車両だからコンパクトにまとめられてたんですよね。
ちなみに当該車の後になるけど、国内のヴェゼルは海外ではHR-Vのことになります。
初期型はイメージカラーのメタリックオレンジ、後期型はブルーメタリック
テールランプは縦より横型のワンダーシビックが好みだけど・・・
でもサイコーです。
対抗はRAVー4か、ビークロスしか思いつかない