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【試乗】新型 スズキ スペーシアベース|ミリタリー感を醸し出しながらも、スズキの生真面目さが伝わってくる軽バンだ

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【試乗】新型 スズキ スペーシアベース|ミリタリー感を醸し出しながらも、スズキの生真面目さが伝わってくる軽バンだ

ミリタリー感を感じるセンスあるモデル

軽自動車の商用バンは、妙にプロっぽいモデルになりがちであったが、ホンダN-VANの登場を境に、働く車とプライベートスペースがグッと交わりあったように思える。

スズキ スペーシアベース (現行型)のカタログはこちら

職人感は薄れ、一般の人がプライベートで荷物を載せて楽しんでいる感じが強くなった。

N-VANは、おフランス系の香りもほのかに漂うかわいらしいボンネットバンでもある。

一方、今回試乗する後発のスペーシアベースを目の前にして思うことは、柔らかな表情を利かせたN-VANとは対照的なフロントマスクで、タフさもうかがえる。

しかも、試乗車はモスグレーメタリック。民生用を軍事用にした感じがして、センスがとてもいい。

そして、エクステリアのアイデアとして抜群なのは、クオーターウインドウにリブを入れたパネルをはめ込んだ部分であろう。これがミリタリー感をアップさせている。

私もミリタリー時計が好きで普段から身に着けているが、装飾的ではなく飽きがこない。そして、表示が見やすい。このスペーシアベースにも、同じような要素を感じる。

また、このネイキッドな感じがプライベートな「秘密基地」的でもある。

スズキの生真面目な愛を感じる

では乗り込んでみよう。

インテリアは落ち着いていて、エクステリア同様に民生ミリタリー感があふれていて良い。デザイン的に柔らかく、ジェンダーレスの作りも時代に合った雰囲気だ。

そして、これはスペーシアにも言えることだが、乗り降りがとにかくしやすい。利便性を追求しただけにある意味ミリタリースペックの素養があるのかと感じてしまう。

空間の使い方は個人のアイデア次第といったところだが、私は若いころに使った「背負子」を思い出した。

登山のときにシュラフやテント、コッフェルにホエーブスのストーブを持って山に入るのだが、シェラクラブのカップをぶら下げて、最小限だが何があっても大丈夫という最大の安心感があった。

車内に広がる空間には、このような安心感を感じる。

3気筒エンジンに火を入れると静かで驚く。Dレンジに入れて走り出すが、いたって乗りやすい。CVTも力強く反応も早い。

お世辞にも力があるとは言えないが、必要にして十分な走り出しである。乗り心地もすこぶるいい。これが商用車? と思うくらい快適だ。

最小半径も4.4mだから、どこでもスルスルと細かく扱うことが可能。商用車はタイヤを小さくすることで、小回りとスペースパフォーマンスを向上させる。

最低地上高はハスラーの180mmには及ばないが150mmある。クロスオーバーモデルには及ばないが、実用だけでなくアウトドアユースなどでも全く問題ないだろう。

今回は箱根の山道を中心に走ったが、操縦安定性は思った以上に良い。縦に長くナローなトレッドでも、路面としっかりコンタクトをとるように心掛けたセッティングだ。

商用車の場合、乗り心地を優先にできず、特にFFベースの場合はリアに荷物を載せたときの操安性も考慮しなければならない。

ちなみに、カタログを見ると積載量の目安として「ビールケース24箱」「みかん箱42個」と書いてある。

昭和の私からすれば、積載能力が高いと感じるが、平成世代の人はどのように感じるのであろうか?それらを例に出しているところに、スズキの生真面目な愛を感じるのである。

「ベース」とは基地という意味でも使う単語だが、その名のとおり自分自身のベースを作り、周りに流される毎日ではなく自らが作り出す毎日を演出してくれるモデル、というのがこの車の印象だ。

乗り心地よく、扱いやすく、視認性もいいし、よくできたトールワゴンである。

スズキ スペーシアベース(現行型)の中古車を見てみる▼検索条件スズキ スペーシアベース(現行型)×全国文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●XF型式5BD-MK33V最小回転半径4.4m駆動方式FF全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.8mドア数5ホイールベース2.46mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.3m/1.3mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量870kgシート列数2最大積載量200kg乗車定員4名車両総重量-kgミッション位置インパネ最低地上高0.15mマニュアルモード-標準色デニムブルーメタリック、アクティブイエロー、ブルーイッシュブラックパール3、モスグレーメタリックオプション色ピュアホワイトパール掲載コメント-型式5BD-MK33V駆動方式FFドア数5ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色デニムブルーメタリック、アクティブイエロー、ブルーイッシュブラックパール3、モスグレーメタリックオプション色ピュアホワイトパールシート列数2乗車定員4名ミッション位置インパネマニュアルモード-最小回転半径4.4m全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.8mホイールベース2.46m前トレッド/後トレッド1.3m/1.3m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量870kg最大積載量200kg車両総重量-kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式R06A環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆種類直列3気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器-燃料タンク容量27リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)25.8km/L総排気量658cc燃費(WLTCモード)21.2km/L└市街地:19.4km/L└郊外:22.1km/L└高速:21.5km/L燃費基準達成H27年度燃費基準+25%達成車最高出力52ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm60(6.1)/4000エンジン型式R06A種類直列3気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量658cc最高出力52ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm60(6.1)/4000環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆使用燃料レギュラー燃料タンク容量27リットル燃費(JC08モード)25.8km/L燃費(WLTCモード)21.2km/L└市街地:19.4km/L└郊外: 22.1km/L└高速: 21.5km/L燃費基準達成H27年度燃費基準 +25%達成車

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みんなのコメント

15件
  • 筆者の人がミリタリーの意味を知っているのかは知らないが、おそらくスズキはそんなバカなことは考えていないのではあるまいか
  • バリエーションで追加だから選択肢が増えて良いやね〜
    後ろに人は乗せないけど荷室は有効に使いたいって向きにはベスト
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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