2018年10月のパリモーターショーで一般公開されたメルセデス・ベンツの新型GLEに関する続報が入ってきた。注目したいのは、48ボルト電動化テクノロジーを持つISG搭載モデルと、新開発サスペンション「Eアクティブ・ボディコントロール・サスペンション」の搭載である。
“ワイド&ロー”のスタイリングへと進化
2019年に欧州デビューするメルセデス・ベンツの新型GLEのモデルラインナップが明らかになった。
“OM656”と呼ばれる3.0ℓ 6気筒ディーゼルエンジンを搭載する「GLE400d」は、330ps・600Nmを発生。SCR触媒による排気ガスの後処理を強化することによって、最も厳しい最新の欧州規格“Euro 6d”を同社として初めてクリアしたクリーンディーゼルである。
また「GLE450 4MATIC」は、3.0ℓ 直6ターボの367ps・500Nmに48ボルト電動化テクノロジーを加えたISG搭載モデルで、22psの“EQブースト”によってスムーズかつ力強い走りを実現する。
そのほか、ディーゼルでは272ps・600Nmの「GLE400d 4MATIC」(3.0ℓ 直6)、245ps・500Nmの「GLE300d 4MATIC」(2.0ℓ 直4)、ガソリンではアメリカ仕様のみとなる「GLE350」「GLE350 4MATIC」(いずれも2.0ℓ 直4)がラインナップされ、追ってプラグインハイブリッドモデルも加わる予定だ。
新型GLEのボディサイズは、全長4924mm、全幅1947mm、全高1772mm。これを先代モデルと比較すると全長+105mm、全幅+12mm、全高-24mmとなり、このスペックを見てもより“ワイド&ロー”のスタイリングへと進化していることが分かる。
SUVモデルとしては最高のcd値0.29を実現
新型GLEには最新のテクノロジーがフル投入され、悪路で抜群の走破性能を発揮する「Eアクティブ・ボディコントロール・サスペンション」の搭載が大きなトピックである。48ボルトテクノロジーのひとつで、特殊なオフロード走行にも対応する。
このサスペンションシステムは6気筒以上のモデルのオプション装備となるのだが、新開発のエアマティックサスペンションと組み合わせ、4つのサスペンションを独立して制御することで、ロールやピッチングの動きを抑える。その結果、快適な乗り心地と俊敏な走りを高次元で両立させることに成功しているという。
新型GLEの装備は、当然のことながら最新仕様となっている。最先端の安全運転支援システムをはじめ、Aクラスで話題のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー・エクスペリエンス)などを搭載する。
新型の設計・開発にあたっては空力性能アップに力を入れ、SUVモデルとしては最高となるcd値0.29を実現。先代モデルのcd値が0.32だったことからも、いかに優れた空力性能であることが分かる。
GLEは最大7人乗りの多目的SUVで、メルセデス・ベンツSUVでもっとも売れているモデル。日本導入時期は明らかになっていないが、注目の新型モデルであるだけに、日本上陸を楽しみに待ちたいところだ。
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