「軸間距離」は「軸距」と略して表記したり、「ホイールベース」と呼ぶこともあり、フロントタイヤとリアタイヤのそれぞれの中心軸(「アクスル」と呼びます)の間隔の距離を示しています。バイクのインプレッションの記事などでは「ホイールベースが短く――」のように使われることもあります。
バイクの「全長」は、ある程度排気量に比例しており、大排気量なら長く、小排気量なら短くなる傾向があります。しかし「軸間距離」は、バイクのキャラクターに合わせた性能や乗り味を生み出すために設定された数値と言えます。そのため、同じ排気量でも軸間距離に差があったり、大排気量車よりも軸間距離が長い小排気量車も存在します。
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たとえばホンダの「CB250R」と「レブル250」では、同じ排気量で同系統の単気筒エンジンを搭載していますが、軸間距離は「CB250R」が1355mmで「レブル250」は1490mmと、135mmもの差があります。
また、排気量400ccクラスのカワサキ「エリミネーター」と、オーバーリッタークラスのホンダ「レブル1100」では排気量が大きく異なりますが、軸間距離は同じ1520mmです。
バイクの乗り味や運動性(「ハンドリング」とも呼ばれます)は、車体を構成する様々な要素が影響し、軸間距離もその要素のひとつになります。あくまで傾向の話になりますが、軸間距離が長いと直進時の安定性が高くなります。そのため「レブル」や「エリミネーター」のようなクルーザータイプ(アメリカン)は、排気量を問わず軸間距離が長い車両が多くなります。
反対に、軸間距離が短いと機敏に曲がるスポーツ性の高いハンドリングになるため、スーパースポーツモデルやスポーツネイキッドなどは、軸間距離が短くなります。そのためスーパーバイクレースにも使われる排気量1000ccクラスのスーパースポーツモデルは軸間距離がかなり短く、ヤマハ「YZF-R1」が1405mm、スズキ「GSX-R1000R」が1420mm、カワサキ「Ninja ZX-10R」が1450mm、ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE」が1460mmとなっており、いずれも排気量250ccクラスの「レブル250」(1490mm)より短いのです。
前述したように、軸間距離は乗り味やハンドリングを決める要素のひとつなので、長ければ長いほど安定性が増し、短ければ短いほど鋭く曲がる、ということではありません。
また一般的なバイクの使い方を考えると、高速道路をユッタリ巡行するコトもあれば、峠のコーナーを曲がったり、路地裏の小さな角を曲がるコトもあるので、公道を走る市販バイクはどのシーンも考慮して設計されています。その中での乗り味の違いと捉えるのが良いでしょう。
ちなみに、押し引きの「取り回し」に関しては全長や重量の影響が大きいですが、同クラスで同ジャンルのバイクで比較すると、軸間距離が短い車両の方が、取り回ししやすいと言えます。
国内メーカーの現行市販バイクでの中で、もっとも軸間距離が短いのはホンダ「モンキー125」の1145mmで、原付(50cc)スクーターのスズキ「レッツ」の1150mmよりも短く、反対にもっとも長いホンダ「ゴールドウイング・ツアー」では1695mmもあります。
ちなみに過去モデルだと、1967年に発売された初代モンキーの「Z50M」が810mmで最短です。その後も50cc時代のモンキーの軸間距離は895mmとかなり短かいものでした。
反対に、最長はホンダが2009年に発売した「VT1300CX」の1805mmで、現行ゴールドウイングより110mmも(!)長いものでした。
もはやこれらのバイクでは、「軸間距離」すらも「個性」と呼べるのではないでしょうか。
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