メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルをベースに開発された超高級車「メルセデス・マイバッハ」の史上初となるSUVモデル「メルセデス・マイバッハGLS」が、ついに日本上陸。
GLSの名からもわかるように、メルセデス・ベンツのフラッグシップSUV「GLSクラス」をベースとしたものだ。しかし、その見た目は、ワイルドなGLSとは異なり、重厚な専用デザインと各部の装飾が加えられており、キャラクターの違いを明確にしている。メルセデス・マイバッハは一体どんなクルマなのだろうか?
文/大音 安弘 写真/メルセデス・ベンツ日本
【画像ギャラリー】これがショーファードリブンSUV!メルセデス・マイバッハGLS 600 4MATIC
■マイバッハ初のSUV誕生!
メルセデス・ベンツ日本は、2021年7月1日、贅を尽くした超高級車サブブランド「メルセデス・マイバッハ」初のSUV「メルセデス・マイバッハGLS」の日本導入を発表した。グレードは、「GLS 600 4MATIC」の左ハンドル車のみとなり、価格は2729万円だ。
メルセデス・マイバッハGLSは、Sクラス級SUVである「メルセデス・ベンツGLS」をベースに開発されたメルセデス・マイバッハシリーズ第2弾となるモデルで、2019年11月21日に世界初公開されたもの。
日本では、新型メルセデス・マイバッハSクラスのフルモデルチェンジと同じタイミングでの導入となり、お披露目された。
メルセデス・マイバッハ初のSUV「メルセデス・マイバッハGLS」が日本上陸
■大きくイメチェンを図ったビジュアル
新SUVは、GLSと基本を共有するが、そのビジュアルは大きく異なる。フロントマスクは、メルセデス・マイバッハSクラス譲りの縦格子デザインの大型グリルを採用。ロアグリルはエレガントなメッシュデザインとしつつも、SUVを感じさせるアンダーガードは、GLSよりも大型化。
まさにマイバッハサルーンがSUVに変化したというストーリーを語り掛けるようなデザインなのだ。細かな点だが、現行型SUVで、ボンネットマスコットのスリーポインテッドスターが与えれるのは、同モデルだけの特典だ。
サイドガラスは、クロームメッキで囲われ、Bピラーもクローム仕上げとすることで後席空間の特別感と広さを強調している。幅広いCピラーには、マイバッハエンブレムも輝く。
装着される上品なスポークデザインのアルミホイールは、メルセデス・ベンツ乗用モデル最大の23インチサイズのもの。そのデザインは、フロントグリルがモチーフだという。
またリヤスタイルは、GLSに近いが、テールゲート下にメッキモールを追加するなどゴージャス感を増している。
アクセントとなるメッキモールが豪華さを増す。ルーフレールもハイグロスクローム仕上げとなる
■後席最優先の贅を尽くしたインテリア
意外にもボディサイズは、最上級の3列シートモデルのGLSだけあって、マイバッハでも同サイズのまま。とはいえ、全長5205mm×全幅2030mm×全高1838mmという巨大さだ。
なぜマイバッハGLSは、通常のGLSと同じサイズのままなのか。その秘密は、シートレイアウトにある。なんとマイバッハGLSは、2列シートで、しかも4人乗り仕様のみなのだ。
サイズアップしない秘策は、なんと2列4人乗り仕様としたことにある
GLSよりも後席を120mm後方に、さらに30mm内側に移動させることで、シート周りのゆとりを拡大。SUVなので、ヒップポイントも高めになり、視界に優れるものの、乗降性に影響する。その解決のために、格納式ステップと車高調整機能のサポートが行われる。
インテリアの装飾は、5種類のウッドインテリアトリムと3種類のインテリアカラーの組み合わせで構成され、シートやトリムには、ナッパレザーが使用される。
後席はさまざまな機能が備わるセンターコンソールで完全に独立化され、リクライニングとオットマン機能により、くつろいで休めるスペースとなっている。これなら移動中の仮眠も快適に行え、まるで地上のファーストクラスといった雰囲気。
なんと後席中央には、シャンパンボトル3本が入る大型クーリングボックスを装備。もちろん、シャンパングラスも専用品が用意されている。
完全に左右独立式の贅沢な後席。収納などさまざまな機能を備えるセンターコンソールと後席中央部には、クーリングボックスまで装備。
後席には、移動時間を満喫する機能のひとつとして、左右それぞれ独立したMBUXリヤエンターテイメントシステムがあり、それを遠隔操作可能なタブレットを、センターコンソール部にセット。タブレットを使うことで、快適な姿勢のまま、さまざまなエンタメを楽しめるように配慮されている。
さらにすべてのシートは、リラクゼーション機能付きで、10か所の圧力ポイントとヒーターによるマッサージ効果により、長距離移動での疲労を軽減してくれる。
また快適な移動空間の作り上げるために、ノイズ低減タイヤや遮音ガラスを採用。標準装備のブルメスターハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムにより、優れたリスニング環境が整えられている。
後席からも車内インフォテイメントシステムの操作が可能。左右それぞれに専用のモニターが備わる
■冒険を支えるシャシーとパワートレイン
パワートレインは、4.0LのV8ツインターボエンジンにISGを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様となる。最高出力558ps、最大トルク730Nmという強力な性能を備え、これをISGが瞬間的にモーターアシスト。
走行状況により気筒休止も行い、燃費向上と環境負荷低減にも配慮する。4気筒時に発生するエンジン振動を低減するために、振り子型ダンパーを与えるなど、細やかな快適性の配慮はさすがマイバッハだ。
トランスミッションは、9速ATを採用。4WDシステム「4MATIC」は、走行状況に応じて駆動配分を0:100~100:0まで可変させる。
足回りの「Eアクティブボディコントロール」は、エアサスペンション「エアマチック」をベースに、4輪すべてに48V対応のアクチュエーターを追加することで、スプリングレートと減衰力を個別制御することを可能としたもの。
これにより前方の路面状況をステレオカメラでスキャンすることで、あらかじめ路面状況に最適なダンパー減衰力を準備することで快適な乗り心地の提供やコーナリング時のロールによるバネ上の傾きを修正し、水平になるように調整する機能などを実現。
さらにオフロード走行でのスタックから抜け出すお助け機能まで備える完璧さ。もちろん、走行モード切替機能「ダイナミックセレクト」では、後席の快適性を重視した「マイバッハ」モードでしっかりとおもてなしを行う。
パワーユニットは、マイルドハイブリッド仕様の4.0L V8ツインターボを搭載する
■GLSよりもおもてなし上手なSUV
メルセデス・ベンツGLSも、メルセデス・ベンツのフラッグシップSUVだけに、かなり豪華だ。しかし、GLSはオーナードライバーを意識し、マルチに使える7人乗り仕様が基本だ。
しかし、メルセデス・マイバッハGLSは、その広々スペースをたった4人。正確には後席の2人の為ために、4人分のスペースを使っている。それだけ贅沢なショーファードリブンなのだ。
近年、一気に増加した高級SUVだが、やはりSUVの冒険心を駆り立てるキャラクターもドライバーカーが中心で、意外とショーファードリブンは限定的。
それだけに、後発といえるメルセデス・マイバッハGLSが大きな成功を収める可能性は高い。ただそれは残念なことに日本ではなく、米国や中国などの富裕層の多い巨大市場だろう。
メルセデスの頂点を意味するマイバッハのエンブレム
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みんなのコメント
大抵の車が行けるわ。