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気をつけよう! 交通事故は減っているのに、二輪の死亡事故は増加中

掲載 更新 16
気をつけよう! 交通事故は減っているのに、二輪の死亡事故は増加中

COVID-19(新型コロナウイルス)の影響でしょうか、外出時には周囲の人と接触せずに済むマイカーの利用が好まれている印象があります。通勤・通学ではマイカーというわけにはいかないので、自転車やバイクを使っているという人もいるのではないでしょうか。とはいえ、こうした体がむき出しのモビリティというのは交通事故を起こした際の被害が大きくなる傾向にあります。

実際、日本における交通事故は確実に減っているのですが、2020年に入ってから死亡事故が増えているのです。警察庁の統計によると2020年1月~2月の交通事故発生状況は次のようになっています。

・交通事故件数:5万4993件(前年同期比マイナス6461件)
・死者数:509人(前年同期比プラス34人)
・負傷数:6万5671人(前年同期比マイナス8393人)

事故は減っているのに死者数は増えているのです。

死者数の内訳は次の通りです。

・自動車乗車中:152人(前年同期比プラス25人)
・二輪乗車中:74人(前年同期比プラス17人)
・自転車乗車中:70人(前年同期比マイナス11人)
・歩行中:210人(前年同期比プラス1人)
・その他:3人(プラス1人)

歩行中に亡くなった方は横ばい、自転車乗車中は大きく減らしています。一方で二輪は大幅に増えているように見えます。増減率でいうと自動車乗車中はプラス19.7%、二輪乗車中はプラス29.8%となっています。

傾向として、二輪乗車中の死亡事故が増えていることがわかります。さらに二輪乗車中の死亡事故を、原付と自動二輪に分けてみると次のようになります。

・自動二輪乗車中:49人(前年同期比プラス13人、プラス36.1%)
・原付乗車中:25人(前年同期比プラス4人、プラス19.0%)

このように2020年に入ってから自動二輪乗車中の死亡事故が増えているのです。その原因がなにかは明確にわかりませんが、二輪に乗る方はより気をつけるべきといえます。また、年齢層的にいえば、30代~40代の二輪乗車中の死亡事故が増えている傾向が見えます。リターンライダーではなく、現役世代が起こすケースが増えているのです。

ちなみに、死亡事故が増え始めたのは実は2020年2月に入ってからだったりします。1月と2月の交通事故発生状況を比べてみましょう。

2020年1月
・交通事故件数:2万7523件(前年同期比マイナス3841件)
・死者数:262人(前年同期比マイナス3人)
・負傷数:3万2983人(前年同期比マイナス5045人)

2020年2月
・交通事故件数:2万7443件(前年同期比マイナス2620件)
・死者数:247人(前年同期比プラス37人)
・負傷数:3万2688人(前年同期比マイナス3348人)

冒頭で書いた新型コロナウイルスによる社会的な影響が出始めたのは2月下旬ですから、2月の交通事故発生状況へ大きく影響しているとは言いがたい部分もありますが、2月に交通事故が増えているのは事実。春になればクルマやバイクを使う機会もさらに増えてきそうですから、すべてのドライバーやライダーはあらためて気を引き締めて安全運転を心掛けたいものです。

<参考リンク>
警察庁・交通事故統計月報(令和2年2月末)
https://www.npa.go.jp/news/release/2020/20200313001jiko0202.html

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

16件
  • バイク乗りだが、アホなライダーがいるのは事実。しかし、バイクが相手だと物体の差からなのか高圧的な車は多い。私は極力マナー良く乗るよう心掛けている。大阪であった事故の様に抜かれたからと追い掛け回すドライバーは潜在的にいると思ってる。前は軽い渋滞で詰まってるのに車間を詰める車は多い。抜き際に睨むくらいなら良いが、幅寄せする奴もいる。それと全ドライバーに言いたいが、今はバイクでも前後ドラレコやアクションカムで録画してる場合が多い。あまり調子に乗ったことしない方がいいし、下手くそなライダーだと目の前で転倒する事になる。
  • 二輪にエアバッグもシートベルトも無いのは今も昔も変わらない。四輪同様に死傷事故が減る事は無いだろう。メットは義務だが胸部背部プロテクターの有無が生死を分ける。革ジャン革パンブーツ着用ならコケちゃったで済む事故が短パンサンダルだとズリムケの大怪我になる。ちょっとしたブームが来てるようだがたとえコンビニまででも心して乗るべし
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