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そういえばあった……なんて言うべからず! 1代限りで消えるも入魂作だった悲運の軽スペシャリティカー3台

 軽でも実用車として使えた驚きのスペシャリティカーも存在

 高い志をもって入魂開発され、話題性も十分。多くのクルマ好きや玄人筋から高く評価されるも、肝心の市場ではニーズに合わず低迷。志も虚しく1代限りで終了する悲運の名車は、軽自動車にも少なくない。

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 1代で終わった軽自動車の名車といえば、平成初頭に生まれたホンダ・ビート/スズキ・カプチーノ/マツダ・オートザムAZ-1 の後輪駆動スポーツ御三家や、WRCサファリラリーでクラス優勝の偉業を遂げたスバル・ヴィヴィオ、あるいは画期的なでデザインコンセプトのダイハツ・ネイキッドなどがパッと思い浮かぶ。

 しかし、今回は軽自動車ながら「スペシャリティカー」として企画された3台をピックアップ。若い人はピンと来ないジャンルかも知れないが「スペシャリティカー」とは、付加価値としてビジュアルの良さを強調した内外装と、スポーティな走行性能、そして大人っぽい上質さも兼ね備えた位置づけのクルマのことだ。基本的には2名乗車プラス荷物で使われることを想定し、「デートカー」とも言われる。軽自動車にもオシャレ志向やプレミアム性を求める層へ訴求し、市場の拡大と成熟を狙った。

 ニッチ市場狙いの意味も込められたにもかかわらず、販売面では予想を大きく下まわる結果となった「悲運のスペシャリティ軽カー3台」の魅力をここで思い出しておきたい。

 1)ダイハツ・ソニカ

 初代タントで「超ハイトワゴン」を創り出したダイハツは、一方でそれとは真逆の低さを特徴としたデザインと走りを重視した背の低いスペシャリティ軽カー、ソニカを発売した。

 ベルト部の駆動損失とインプット軸等価イナーシャの大幅な低減をはかった新開発のCVTにより、スペック的には自主規制の範囲ながらダイレクト感を増すことで体感加速を向上。FFは全車前後にスタビライザーを装着した専用チューンの足まわりも相まって、大人4人がフル乗車しても「驚異的!」と感動できるレベルの高速ダイナミクス性能を実現している。

「フリースタイルカップルズ」を仮想ユーザーとした割に後席も一応普通に座れるなど、実用車としてのネガはほとんどなかったが、自社製品のタントで超ハイトワゴンが大注目されるなかにあって、3年足らずでひっそりと生産を終了。販売が低迷しても、最後までテコ入れのためのお買い得グレードや特別仕様車を一切追加しなかったのは潔かった。早々に諦めたのではなく、開発チームの意地と誇りの現れだと筆者は解釈している。

 今見ても古くささを感じないデザインや全体的な質感の高い軽も!

 2)三菱i(アイ)

 エンジンをややリヤ寄りのミッドシップレイアウトで搭載し、デザイン性や安全性、走行性能など、従来の軽自動車とは大きく異なる世界を表現。未来からきたマイクロカーという雰囲気で、クリアな感触のステアリングや、車体の中心部分を軸に旋回する感覚、無駄な前後荷重移動の少なさなど、ミッドシップレイアウトらしい物理的な気持ちよさが常時味わえた。

 筆者は当時のエンジニアから「この新しいリヤミッドシップのプラットフォームをベースに、小型MRスポーツカーやSUVなどの派生車種を展開する」という将来のプランを聞くと、これからの軽自動車市場はアイが基準となって、大革新時代が訪れると確信。

 しかし、軽自動車の市場は台頭する超ハイトワゴンと、軽のスタンダードとしての地位を盤石としたハイトワゴン人気が盛り上がるばかりで、街でアイの姿が激増することはなかった。それでもアイは約10年間も売り続けられ、電気自動車版の「i MiEV」は現在も販売中。デザインは今見ても古くささを感じさせず、すべてが惜しまれる存在だと思う。

 3)スバルR1

 かの名車スバル360の精神的な後継車として誕生しただけあって、開発時の入魂ぶりが凄まじい。アルファロメオなどで活躍したデザイナー、A.ザパティナス氏の指揮によるスバル360をモチーフとしたスタイリングは、軽自動車の主流であるハイトワゴンとは真逆の方向性といえる低くて流麗な美しさを追求。内装表皮にはアルカンターラ、インシュレーターや遮音材、制振材も惜しみなく増量。ドアシールを2重化したり液封エンジンマウントを採用したり、軽としてはおよそありえないモノばかりで構成された。

 テールゲートは樹脂製とするなど、旧世代のプレオより80kgも軽く仕上げながらボディは堅牢感に溢れ、15インチのポテンザを余裕で履きこなす。大きめのギャップを乗り越えた瞬間の足さばきや、鋭敏な操舵フィールとリヤサスの安定性の両立レベルの高さは、今乗っても秀逸。

 ハイトワゴン人気の前に5年間で1万5000台ほどしか売れなかったが、それもむしろ誇らしい。流行を後追いせず「自分たちが作りたいモノ」として生まれたスバルオリジナルの軽自動車として、これからも愛され続けるだろう。

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