Lamborghini Urus
ランボルギーニ ウルス
ランボルギーニ ウルス全方位テスト! クローズドコースで試すスーパーSUVの実力
はじめて試すウルスのオフロード性能!
ウルスは、乗るたびに新たな驚きをもたらしてくれるランボルギーニのスーパーSUVだ。
最初にワインディングロードで試乗したときには、その腰高感のまったくないロール感と4輪の安定した接地性に瞠目させられた。続いて試した片道400kmほどのロングドライブでは、快適でほどよく引き締まった乗り心地と直進安定性で私の疲労を最小限に留めてくれた。V8 4.0リッターツインターボ・エンジンが生み出す650psのパワーはもちろん圧倒的だし、ランボルギーニのDNAを色濃く引き継いだ内外装のデザインは文句なしに格好いい。これまで見たところ、ウルスにはなにひとつ死角がないようにも思えた。
もっとも、オフロード走行は未体験。そこでどんなパフォーマンスを発揮してくれるのか、かねてから関心を抱いていたところ、願ってもないチャンスが舞い込んできた。オフロードやオンロードのクローズドコースでウルスを存分に味わえる試乗会の案内が届いたのだ。
サマータイヤでダート走行! そして4WSの恩恵
北関東のとあるテストコースが舞台となるこのイベントでは、まず硬く締まったダートコースを疾走。インストラクターの後を追う形で100km/h前後まで速度を上げたが、サマータイヤのピレリPゼロウルスを履いたウルスは路面のうねりに進路を乱されることもなく一直線に突き進んでみせた。それとともに印象に残ったのが4WSのおかげで小回りがよく利くことで、狭い通路を折り返すようなときにも切り返さずに一度で進路を変えられたのには驚いた。これは全幅が2mを超えるクルマとして驚異的といっていい。
ちなみに、これとは別に行われた舗装路での試乗では、4WSに関する興味深い体験ができた。ステアリングをロックまで操舵したまま微速で前進すると、ウルスは前述したとおり小さな回転半径で向きを変えようとするのだが、そのままグルリと360度回転すると、1周目より2周目のほうが回転半径が小さくなったように感じられるのだ。おそらくは4WSの効果によるものなのだろうが、最小回転半径は一定と思っていた私には実に興味深い現象だった。
勾配50%のオフロード登坂に挑戦!
続いては急勾配のオフロード登坂。ここでは勾配なんと50%、角度にして26度以上という急坂に挑戦したのだが、またもやウルスはサマータイヤのまま何の苦もなく登り切ってしまった。しかも、坂の途中で一旦停止してから再発進しても、タイヤは“ズルッ”と滑ることさえなくスムーズに動き出してみせたのだ。このときフロントウィンドウから見えるのは青空だけ。こんな急傾斜でも確実に路面を捉えて前に進んでいくのだから、ウルスの4WD性能はホンモノと認めていい。
さて、一度上った坂は下るのが自然の摂理。そこで今度は40%の下り勾配に挑戦する。実は、先ほどからオフロード走行の際、ドライビング・ダイナミクス・セレクター“TUMBRO(タンブロ)”はオフロード向けの“TERRA(テラ)”を選択していたが、このモードで急勾配を下り始めると自動的にヒルディセント・コントロールが作動し、ドライバーがブレーキペダルを踏まなくても速度を自動的に抑制してくれる。念のため付け加えておくと、滑りやすい路面の急坂を下っているときに不用意なブレーキをかけると、車体が斜めに滑り出すなどして最悪の場合には横転に結びつくことがある。ヒルディセント・コントロールは、ABSやスタビリティ・コントロールの機能を活用して4輪個別にブレーキ圧を制御し、坂道に対してまっすぐ安全に下っていくことを可能にするシステムなので、ドライバーが自分でブレーキをかけるよりもむしろ安全といえるだろう。
高い次元でオン/オフロード性能を両立
この後は濡れた舗装路の急坂を上ったり、左右でミューの異なる路面でのブレーキングを試したり、舗装路上で140km/hほどまで急加速したあとにフルブレーキングをかけたり、水深30cmほどのプールを通過したりと様々なメニューをこなしたが、ウルスはそのどれもを楽々とこなしてみせた。オンロード性能だけでもなければオフロード性能だけでもない。その両方を信じられないほど高い次元で両立させたウルスにはスーパーSUVの名がまさに相応しい。
スーパーSUVの名に恥じないウルスの完成度
最後に体験したのはハンドリングコースでの走行。ここで先導車をドライブするのは元F1ドライバーの高木虎之介選手という、贅沢なメニューだったのだが、私の顔を見かけた高木選手は「だったら先導車をアヴェンタドールからウラカン・ペルフォルマンテに変えましょうよ」と、これまたなんとも贅沢な提案をしてくれた。動力性能的にはアヴェンタドールのほうが優れているはずだが、今回用意された道幅の狭いテクニカルコースであればウラカン・ペルフォルマンテのほうが速いのは間違いなさそう。そう考えてくれたうえでの提案だったのだが、これが個人的にはちょっとした後悔の原因を作ることになってしまった。
ウラカン・ペルフォルマンテに乗り換えた高木選手は、私のためを思ってハンドリングコースではかなりプッシュしてくれた。そこで私も本気で攻めたのだが、ひとつのコーナーで軽く脱輪する失態を演じてしまったのである。幸いにもクルマにダメージはなく、そのまま走行を続けられたが、これは完全に無理をした私のミスで、高木選手にもウルスにも何の責任もないことをここで明言しておきたい。
いやいや、それ以上に強調すべきは、高木選手がウラカン・ペルフォルマンテで走るそのスピードに、私ごときの腕でもまずまずついて行けたウルスのハンドリング性能にある。
「やっぱりウルスはスーパーSUV」
オフロードからオンロードまで様々なコースを走ったうえで辿り着いた結論はこのひと言に尽きる。
REPORT/大谷達也(Tatsuya OTANI)
【SPECIFICATIONS】
ランボルギーニ ウルス
ボディサイズ:全長5112 全幅2016 全高1638mm
ホイールベース:3003mm
乾燥重量:2200kg
地上高:158 – 248mm
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量:3996cc
最高出力:478kW(650ps)/6000rpm
最大トルク:850Nm/2250 – 4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
サスペンション形式:前後マルチリンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク(カーボンセミラック)
キャリパー:前10 後6ピストン
ディスク径:前440×40 後370×30mm
タイヤサイズ:前 285/45R21 – 285/35R23 後315/40R21 – 325/30R23
最高速度:305km/h
0 – 100km/h加速:3.6秒
CO2排出量(EU):290g/km
燃料消費率(EU複合):12.7L/100km
車両本体価格(税抜):2574万円
【問い合わせ】
ランボルギーニ カスタマーセンター
TEL 0120-988-889
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