最高出力421ps! 珠玉のM139型2リッターターボ搭載
AMG・A45Sの感動ポイントは、2リッター4気筒ガソリンターボとして世界最強のM139型エンジンにある。スペックは421ps/6750rpm、500Nm/5000~5250rpm。
同じ2リッターユニットでもAMG・A35(306ps/400Nm)は、メルセデスの通常ラインを流れる量産エンジンがベース。一方、A45SのM139型は高効率化のために「前方吸気、後方排気」と前後を反転させたうえでAMG流のワンマン・ワンエンジン……ひとりの技術者がハンドメイドで組み上げ、テストベンチでチェックを行い、規定のパフォーマンスに達したことを確認したうえで、サイン入りプレートを貼って完成させている。
「最新モデル試乗」プレミアムサルーンの新基準。新型メルセデス・ベンツSクラスの頭抜けた完成度
それはもう、2リッターエンジンの領域を遥かに超えたスーパー高性能の持ち主だ。本領を発揮させるにはサーキットしかない。試乗の舞台は富士スピードウェイである。
富士スピードウェイで全開チェック! 驚異のパフォーマンス体感
1.4kmある富士のストレートに向けて、最終コーナーを立ち上がり、アクセルを深々と踏み込む。M139型エンジンは、まるで0~100km/h加速のような軽快さで、回転が上昇。2.1バールという高い過給圧で空気とガソリンを強制的にシリンダーに供給する。レブリミットの7200rpmまで瞬時に豪快に達し8速ATは変速を繰り返す。たちまち200km/hをあっさり超え、トップスピードは260km/hに達した。
ドライビングに特別な操作は何もいらない。4マチック、つまり4WDが100対0~50対50まで前後輪の駆動配分を最適に制御。タイヤのグリップ力を無駄なく駆動力に変える。ドライバーはただアクセルを踏み続けるだけ。誰もが超高性能を味わえる。
A45Sのポテンシャルに驚いたのはストレートだけではない。コーナリング性能も異次元だ。富士の難所は超高速右コーナーの100R。多くの4WDはコーナーのエイペックス、最もインに寄る部分で曲がり切れず、前輪は外へ膨らむ。アンダーステアを誘発してしまうのだ。
A45Sは違った。前輪が滑り始める前に、左右後輪の駆動力配分を行うトルクコントロールデファレンシャルが、ステアリングの舵角の方向、つまり右コーナーなら後輪外側に多くの駆動トルクを与え、積極的に曲げる力を発生させる。結果、アンダーステアどころか弱オーバーステアぎみに後輪をスライドさせつつ、前輪の舵角方向に強引に曲げにいくのである。タイヤのグリップ力を使い切り、自在なハンドリングをもたらす制御は絶品だ。
圧倒的にパワフルなエンジンと、正確なハンドリング特性。ブレーキ性能も含めて走りのポテンシャルは驚異的だ。世界最高峰のスポーツ4WDである。
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みんなのコメント
GRヤリス弄った方が速くね?
と、思っちゃうわけさ。
もちろんインテリアは断トツでこっちなんだけどね。
じゃインテリアの優劣を競う車なの?
て思うと、この車の意義って何?
とも思うわけで…。
まぁそんな意義がちゃんとあればぼこぼこに売れるわな。
サーキット一周したらランエボにもWRXにもシビックにも勝てないのに??それどころかヤリスにすら勝てるかどうか怪しい車なのに?
スペックとハッタリで乗る車だよね。