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ベントレーが6ℓ W12ツインターボエンジンを搭載した史上最強クーペ「マリナー・バトゥール」を公開

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ベントレーが6ℓ W12ツインターボエンジンを搭載した史上最強クーペ「マリナー・バトゥール」を公開

ビスポーク&コーチビルド部門であるマリナーが18台限定で製作

ベントレーモーターズは、ベントレーマリナーが手掛ける新たなグランドツアラー「バトゥール」を公開した。バトゥールは18台限定で製作される2ドアクーペであり、その革新的デザインは今後のベントレーの布石となるであろう。

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このバトゥールは、バカラルに次ぐプロジェクトとして、ベントレーのビスポーク&コーチビルド部門であるマリナーが18台限定で製作する。バルケッタデザインが特徴であったバカラルはマリナーがコーチビルドの原点に立ち返って製作した最初のモデルであり、オーナーの注文を受け、手作業によって12台が製作された。

バカラルがメキシコのバカラル湖にちなんで名付けられたのと同じく、バトゥールも美しい湖の名に由来している。バトゥール湖はインドネシア、バリ島のキンタマーニ高原にある水深88m、面積約16k平方mのクレーター湖で、その豊富な水量は地元の温泉や農業用水の水源となっている。

強力な6.0リッターW12ツインターボエンジンを搭載

バトゥールのパワートレインには、6.0リッターW12ツインターボエンジンを搭載し、740PS超を発揮するベントレー史上最強のモデルでもある。手組みされるこのエンジンは過去20年にわたってベントレーの象徴であり続け、文字通りベントレーの成功を支える原動力となってきた。

だが、ベントレーは「ビヨンド100」戦略に沿って完全電動化へと大きく舵を切っているため、W12エンジンは終焉を迎えつつある。バトゥールにはW12の並外れたパワーとトルクと洗練性を讃え、その幕引きを演出する意味も込められている。

そのエンジンの絶大なパワーをベントレーの最先端シャシーが受け止める。「スピード」モデル向けに調整されたエアサスペンションをはじめ、電動アクティブアンチロールコントロール、eLSD、四輪ステアリング、トルクベクタリングが搭載される。

すでにバトゥールは、18台すべてが受注済みであり、各オーナーとマリナー所属デザインチームが互いに協力し、それぞれの仕様が決定される。オーナーの個性を存分に反映するため、カラーや仕上げなど、エクステリアとインテリアの目に見える部分のほぼすべてがカスタマイズに対応している。仕様決定後はイングランド・クルー本社のカーボンニュートラル工場内にあるマリナーワークショップにて手作業での製作がスタートする。完成には数ヶ月を要し、2023年半ばに最初の1台が納車される予定となっている。

バトゥールはモントレーカーウィークのベントレーシグネチャーパーティーにて約 500名のVIPを迎えて初公開され、エイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントした。

「バトゥールはベントレーにとって大変重要な意味を持つクルマです。大成功を収めたバカラルの後継というだけでなく、ベントレーが開発を進めるBEVのデザインの方向性をバトゥールが示します。アンドレア・ミンド氏率いるチームは、ベントレー伝統のデザインを新たな解釈で生まれ変わらせ、優美さを大切にしつつ、力強さと逞しさを一層強調したデザインを完成させてくれました。

美しいエクステリアの内側に横たわるのはベントレーが開発してきた中で最も強力なエンジンです。ベントレーのW12エンジンが、歴史上最も成功した自動車用12気筒エンジンであることは自明のことでありますが、ハイブリッドやBEVに道を譲る日が近づいてまいりましたので、バトゥールに搭載し、有終の美を飾ることができればと考えています。

バトゥールをご予約された18名の幸運なお客様には、マリナーのデザインチームと協力して理想のクルマを作り上げるという、またとない体験を心からお楽しみいただきたいと思います。ラグジュアリーとパフォーマンスをベントレーならではの方法で融合させる真のオーダーメイドカーへの需要は明らかに高まっています。バトゥールがマリナーのさらなる発展の足掛かりとなるでしょう」

バトゥールのために導入された革新的デザイン

バトゥールのデザインは、ベントレーのデザインディレクターであるアンドレア・ミンド氏とそのチーム、エクステリアデザインの責任者であるトビアス・シュールマン氏、インテリアデザインの責任者であるアンドリュー・ハートバロン氏が共同で作り上げた。

コンチネンタルGT、フライングスパー、ベンテイガを生み出してきたベントレーのデザインDNAが大胆な変貌を遂げ、バトゥールのためにまったく新しいデザインテーマ、アプローチ方法、ディテールが導入されている。この新たなデザイン言語によってベントレーのデザインは次なる段階へと進化する。これも、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指す「ビヨンド100」戦略の一環。

今後、2025年に発売が予定されているベントレー初のBEVや、それに続くラインアップの基本方針となるデザインをバトゥールが示すことによって、BEVの開発が一段と加速することが期待される。

アンドレア・ミンド氏はデザインについて次のように語っている。

「確立されたルールに新風を吹き込むというのは、デザインに携わる者にとって最もエキサイティングでやりがいのある挑戦です。私たちは過去から現在まで受け継がれてきたデザインを踏襲しつつ、デザインの要の部分に大幅な変更を加え、ベントレーのデザイン言語を生まれ変わらせました。

現代のベントレーのデザインは例外なく力強く、感動的で、調和がとれています。強く逞しい姿でありながら上品さが漂い、強靱さと流麗さが共存しています。それはまるで茂みに潜み、低い姿勢で獲物を狙うライオンやトラのようであり、私たちは『獲物を狙う猛獣の姿勢』と呼んでいます。静止しているときでさえ圧倒的なパワーとスピードを予感させる堂々としたフォルムが、ベントレー伝統のパワーラインとリアハンチに新たな解釈を与える糸口となりました。

パワーと威厳を強調するにはロングノーズというのが定石ですので、ボンネットから車体の全長に沿って伸びるラインを新たにデザインし、ボンネットとボディとの一体感を高めることによって、長めのフロントエンドを持つ、すらりと引き締まったフォルムに仕上げました。私たちが『エンドレスボンネット』と呼ぶこのラインは、これまで以上にすっきりまとまったボディの唯一のアクセントです。一方、リアは見た目のどっしり感が増したことによってリアアクスルに車重がかかっているような印象になり、リアハンチに深みがプラスされています。

ベントレーを象徴するフロントグリルは今まで以上にそそり立った現代的なデザインです。一段と低く配置することによってきりりとした顔立ちと堂々とした存在感を際立たせています。アップライトで優美なグリルが自信溢れるラグジュアリーな姿を演出します。グリルを挟むように大型のヘッドライトを左右に1灯ずつ配置しているのはバカラルと同じですが、ヘッドライトのデザインはさらに進化しています。展開可能なスポイラーの両側に配置された完全新設計のテールライトにもヘッドライトのデザインが反映されています。

クルマ全体の印象がすっきりとシンプルになりましたので、曲面の良さを活かすことを重視しました。曲面を適切な場所で二分して光と影の表情を引き出し、逞しさを強く印象付けています」

関連情報
https://www.bentleymotors.jp/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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みんなのコメント

11件
  • この領域は世界のトヨタグループでも
    足元にも及ばないねぇ

    この差ってなんでしょう

    歴史?技術?やる気?拘り?
    全てが世界のトヨタグループには足りない
  • FCV車でモーター増やした方がいいように思う。簡単に高出力で燃料が少し安くなる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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