この記事をまとめると
■1年間に発生する廃タイヤは日本国内だけでも約100万トンに達する
クルマの消耗品の代表格「タイヤ」って結構高いのよ! おサイフに効果のある少しでも長もちさせる乗り方とは
■2023年に出た廃タイヤ9000万本のうち60%以上は代替燃料として再利用されている
■タイヤの有効活用の手段として今後は乗用車にもリトレッドが広まるかもしれない
自動車業界でも対応が急がれている「カーボンニュートラル」
数年前までは「地球温暖化」に対して懐疑的な見方をする人を多く見かけたものだが、このところ各地を襲っている豪雨などの被害を思えば、もはや気候変動を否定する人は少なくなっているのではないだろうか。地球全体の温暖化と狭い地域での気象現象をイコールでつなぐのもミスリードという批判もあるだろうが……。
というわけで、いまや自動車業界は「カーボンニュートラル(実質的にCO2排出量をゼロにすること)」を無視することはできなくなっている。そう遠くない将来には、新規に採掘した化石燃料を使うことが批判される時代となる可能性も、まったく否定できない状況といえる。
さらに、化石燃料から生まれる工業製品の代表格はプラスチックだが、こうした資源においても、無駄なく使うことが求められているのが現代といえる。より具体的にいえば、プラスチックのような資源については「3R」の環境対策が必須となっている。
これは、「Reduce(リデュース:削減)」、「Recycle(リサイクル:再資源)」、「Reuse(リユース:再利用)」という3つのRをまとめたもので、資源を循環させる社会を構築することにより、環境負荷を軽減しようというものだ。
さて、前置きが長くなってしまったが、クルマを走らせる上で、代表的な消耗部品であるタイヤについても「3R」対応が進んでいることはご存じだろうか。なにしろ、日本国内だけでも使用済み「廃タイヤ」は毎年100万トン近く発生している。しかし、それらはゴミになってしまうわけではない。結論からいえば、廃タイヤの9割以上は3R的に有効利用されている。
JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)の発表している数値を紹介しよう。
2023年に発生した廃タイヤは約9000万本。ちなみに、タイヤを履き替えた際と廃車になったクルマから取り出される場合に廃タイヤは生まれるが、同年における比率は86:14となっていたという。
前述したように、廃タイヤの再利用は進んでいる。そのなかでもっとも多いのが「サーマルリサイクル」で、廃タイヤにおける構成比は約64%となっている。これはタイヤを切断したり、破砕したりすることで細かくして、代替燃料として利用するというもの。ごみ処理として燃やすのではなく、燃料として活用しているというわけだ。
大型車用タイヤでは、リトレッドといってタイヤ表面を張り替える「更生タイヤ」が広まっているが、その土台として使うことで廃タイヤの発生を抑えるというソリューションもある。また、再生ゴムとして活用されることもあり、これら原形加工利用で15%前後になっているということだ。
そのほか、海外に中古タイヤとして輸出されるぶんも含めると、トータルでのリサイクル率は90%を超えるというのが現状。多くのユーザーが想像するよりもずっと3R対応が進んでいるのであった。
循環型社会というのは新規採掘を減らすモデルでもある。実際、化石燃料由来の合成ゴムを使わず、石油外天然資源だけでタイヤを作るという技術は、すでに実現している(ダンロップ・エナセーブ100)。また、有効活用の手段として、乗用車用タイヤでもリトレッドが広まっていくという見方もあるようだ。
長い間、見た目こそまったく変わっていない黒くて丸いタイヤは、環境対応に向けて着実に進化しているのである。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
予想価格350万円!! バカ売れ必至の新型[ランクルFJ]! 2.8Lディーゼル搭載で全幅1.83mのカロクロサイズになるか!?
名古屋~浜松が信号ゼロ!? 全通秒読み「名豊道路」に反響多数「とても助かる!」「やっと完成か」半世紀の大プロジェクトいよいよ大詰め
【スクープ】トヨタ「ハイラックス」が9年ぶりフルモデルチェンジへ! ライバルとされる三菱「トライトン」はどうなる?
“約50万円”の新型「3人乗りトライク」がすごい! “公道走行”が可能で「雨でも乗れる」! 人気の「125ccモデル」に続いてパワフルな「250ccモデル」も発売へ!
トヨタ斬新「クラウンミニバン“エアロ仕様”」に大反響! 「王冠の存在感ヤバい」「豪華すぎる」「めちゃ高額でビックリ」の声! ギラギラな「モデリスタ」中国仕様に熱視線!
「自転車でしか行けない飲み屋が、悪法のせいで潰れそうです。凄い迷惑ですよね?」質問に回答殺到!「驚きです」「そんな店は潰れていい」の声も…「自転車の罰則強化」何がどう変わったのか
時速194kmでの事故は「危険」な運転じゃないの?過失7年と危険20年で懲役に違い! 危険運転の適用要件見直し? 法務省検討会で「数値基準」を求める声も、今後どうなるのか
「夜の信号待ちでヘッドライトオフ」は正しいマナー!? 安全面・クルマへの負担・道交法的にも夜間のヘッドライトは点灯しっぱなしが正解です
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
「警察って、コソコソ隠れて一時停止の取り締まりしますよね? 危ないし、呼びかけで十分です」質問に回答殺到!?「意味ないだろ」「万引きと一緒」の声も!? その必要性とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
廃タイヤは中東やアジアでも今はかなり需要があり、処分料としていくらかもらい、粉砕したり,そのままコンテナにつめて輸出するビジネスが増えてきています。
乗用車用再生タイヤがかなりあって
自分も利用したのだが
当時の技術では直ぐにタイヤがボロボロ
になったり剥がれたりしてたが
安い為使ってたが今の技術では
そう言う事は無い
トラックなんてフロント以外リアタイヤは
再生がほとんど
コスパも良く性能も良いから
又乗用車用再生タイヤを作って欲しい