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サイズ・機能・走りのポリシーは守る! こだわりがある車5選

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サイズ・機能・走りのポリシーは守る! こだわりがある車5選

■こだわりをもって設計されたクルマたち

 クルマを新たに開発する際には、コンセプトを決めるという重要なプロセスがあり、コンセプトは時代背景や法規に照らし合わせて変化するのが普通です。

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 その一方で自動車メーカーの設計者や企画担当者が考えた「このクルマはこうあるべき」とポリシーを貫き通しているクルマも存在します。

 そこで、装備や走り、サイズについて、かたくなにこだわっているクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「マークX」

 スポーティさと上質さを併せ持つトヨタの高級セダンである「マークX」は、1968年の誕生以来、国内で多くの販売台数を誇った「マークII」の後継車です。

 いまとなっては数少ないFRセダンとしての本質を原点から追求したクルマとなっています。

 現行モデルでは、フロント54:リヤ46の理想的な重量バランスを生み出すことにより、FR特有の俊敏なハンドリングや卓越したコーナリング性能をさらにレベルアップさせたことで、高次元の操縦安定性と運転する楽しさを実現。

 エンジンは、203馬力を発揮する2.5リッターと318馬力を発揮する3.5リッターの2種類のV型6気筒自然吸気を搭載し、全グレードとも6速ATが組み合わされます。

 また、マークXはスポーツフィーリングを高める専用チューニングが施された高接合剛性ボディやショックアブソーバー、ブッシュ特性などで、クルマとの一体感を存分に感じられるように仕立てたといいます。

 FRセダンとしてこだわり続けてきたマークXですが、2019年をもって生産を終了すると発表されました。

●スバル「WRX STI」

 傑出したスーパーパフォーマンスを誰もが愉しめるクルマへと進化したスバル「WRX STI」は、モータースポーツで培ったテクノロジーと革新の走りを支える安全性能を備えたクルマです。

 2019年にも「ニュルブルクリンク24時間レース」でクラス2連覇を果たしました。

 WRX STIが搭載するエンジンは、初代「レガシィ」に搭載後、スバルの主力エンジンとして世界ラリー選手権でも活躍した、名機のほまれ高いEJ20型水平対向4気筒ターボエンジンです。

 環境規制対応が難しいため、2019年内に生産を終了する予定ですが、「WRX STI EJ20 Final Edition」のプロトタイプを東京モーターショー2019に出展することが報じられています。

 ところで、このWRX STIには、近年のスバルが特別に力を入れている運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」は搭載されません。

 高速道路などでのすべての車速域で、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストするアイサイト・ツーリングアシストは、2019年8月27日から先行予約を開始した「インプレッサ SPORT」では、全車に標準装備し総合安全性能を高めています。

 しかし、WRX STIはMTなので全車速追従クルーズコントロールは搭載できないかもしれませんが、衝突被害軽減ブレーキさえなく「どのようなシーンにおいてもドライバーの意思で操るためのクルマ」であるとの、スバルのポリシーが込められているかのようです。

●ホンダ「フィット」

 ホンダの5ドアスモールカーである「フィット」は、センタータンクレイアウトの採用で広い室内空間となっていることや、優れた燃費性能、スタイリッシュな外観からヒット作となり、2019年上半期(1月から6月)のコンパクトカー登録台数でも第5位となる人気車種です。

 5ナンバー枠に収めたコンパクトなハッチバックボディは、全長3990mm(一部4045mm)×全幅1695mm×全高1525mm(4WD車は1550mm)、ホイールベースが2530mmで、最小回転半径は4.9m(4WD車は5.2m)と、日常の取り回しのよさを考慮した設計となっています。

 また、室内のサイズは長さ1935mm×幅1450mm×高さ1280mmとクラストップレベルの広さを誇ります。

 この広い室内を持ちながら全長4m未満というのは、フェリーを頻繁に利用する地域のドライバーには特筆すべき点で、「自動車航送運賃」が全長3m未満、3mから4m未満、4mから5m未満と分類されている場合に、お得になるというわけです。

 ホンダは新型フィットを東京モーターショー2019でお披露目すると発表していますが、歴代フィットが守ってきた全長4m未満は、果たして継承されているのでしょうか。

■ピュアなスポーツモデルならではのこだわりとは!?

●トヨタ「クラウン」

 トヨタの初代コネクティッドカーとなった15代目「クラウン」は、遠隔で車両の診断や走行アドバイスが受けられる「eケアサービス」、LINEを通じてナビの目的地登録やガソリンの残量確認などができる「LINEマイカーアカウント」などの機能を持ち、車載通信機「DCM」を全車に標準搭載するなど、先進性を全面に押し出した新世代のモデルです。

 一方で、開発中にドイツの「ニュルブルクリンクサーキット」を走り込み、どんな路面変化でも目線がぶれない新次元のドライビングが体験できるクルマを目指し、走りの進化も追求したといいます。

 ロングノーズでFRらしいプロポーションと、ルーフからテールエンドにかけて伸びやかなサイドシルエットを生む6ライトウインドウの採用など、トヨタは「クラウン史上最高にスポーティなデザイン」と表現。

 このボディは全長4910mmと先代よりもわずかに大きくなりながら、全幅1800mmを守り、日本の道路環境で取り回しやすいサイズとしています。

 3ナンバー専用ボディとなって以降、この全幅1800mmには設計担当者の強いこだわりが感じられます。

●ホンダ「シビック タイプR」

 1997年、「NSX タイプR」「インテグラ タイプR」に続き、ホンダのタイプRシリーズ第3弾として登場した「シビック タイプR」は、シビックのエンジンやサスペンションに、他のタイプRと同様、サーキット走行を視野に入れたチューニングを施したスポーツモデルです。

 現行モデルの5代目シビック タイプRでは、巨大なリアウイングなどのエアロパーツや、スポーツマインドあふれる内装など、素のシビックとは別モノであることをアピールしています。

 しかし、従来のシビック タイプRが標準のシビックをベースにパフォーマンスを高めたモデルだったのに対して、シビックハッチバックと同時開発することで、標準グレードの走行性能の向上とタイプRの実用性向上がおこなわれました。

 このシビック タイプRは初代から一貫して4名乗車を守っています。5名乗車が可能な室内空間ながらも4名乗車とするのは、シビック タイプRはピュアスポーツであるというこだわりによるものでしょう。

※ ※ ※

 クルマの商品企画や設計段階では、多くの場合「このクルマはどうあるべきか」、時間をかけて詰めていきます。

 思い描いた世界をカタチにしていく作業の段階で、市場の動きや他メーカーの動向でブレてしまうこともあるようですが、しっかりとしたこだわりを持って作り上げられたクルマは、販売台数の多い少ないに関わらず高い評価を受けているのではないでしょうか。

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