6月2日、ジープの輸入元のFCAジャパンは、「コンパス」のビッグマイナーチェンジ・モデルを発表した。
ジープのコンパクトSUVであるコンパスは、2012年に初代がデビュー。現行モデルは2017年に登場した2代目だ。今回のビッグマイナーチェンジで、内外装に手がくわえられた。FCAジャパンによれば、コンパスの購買者の平均年齢は42歳、同等のSUV購買層の平均年齢に比べると9歳も若いという。
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外装は前後のデザインを刷新。フロントまわりは上級の「グランド・チェロキー」を彷彿とさせる顔つきになった。ヘッドライトは、従来のキセノン式に比べて約2倍の明るさを誇るフルLEDヘッドライトに変わった。デイタイムランニングライトも内蔵する。
リアも灯火類をLEDに変更。リアコンビネーションランプやバンパーガーニッシュのデザインも変更された。
内装はインパネまわりのデザインを一新。ダッシュボード中央には10.1インチ(スポーツは8.4インチ)のタッチディスプレイを設置。第5世代のインフォテインメント・システム「Uconnect 5」を搭載する。メーターは、10.25インチ(スポーツは7インチ)のフルデジタル。センターコンソールの収納スペースは、容量が従来の2倍に以上に拡大された。
搭載するエンジンは2.4リッター直列4気筒ガソリンのみ。最高出力175ps/6400rpm、最大トルク229Nm/3900rpmを発揮する。トランスミッションはFWD(前輪駆動)モデルが6ATで、4WDが9ATになる。
先進安全パッケージもアップデートされた。前面衝突警報、歩行者・サイクリスト検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポットモニターを新たに搭載。従来の車線逸脱警報は、死角にいる併走車との衝突回避を図るためにステアリングを自動補正する「アクティブ・レーン・マネジメントシステム」(ジープ初)に格上げされて、全グレードに標準装備された。
価格はエントリーグレードの「スポーツ」(FWD/6AT)が346万円。スポーツの装備に、信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持する「オートブレーキホールド」機能などを追加した「ロンジチュード」(FWD/6AT)が385万円、360°カメラやヒーテッド・ステアリング・ホイールなどが備わる最上級の「リミテッド」(4WD/9AT)が435万円になる。
文・稲垣邦康(GQ)
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