F1第20戦メキシコシティGPの予選でポールポジションを獲得したのは、フェラーリのカルロス・サインツJr.だった。彼にとっては今季初ポール。コンストラクターズタイトル争いが加熱する中で、まずひとつ大きな仕事をしたと言える。
「とても嬉しいし、素晴らしいアタックができた」と予選後に語るサインツJr.。舞台となるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは非常にトリッキーなコースでアタックをまとめるのが難しいため、ここで“ほぼ完璧”なラップを刻めたことに喜んでいるようだった。
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「メキシコではいつもアタックをまとめられないような感覚があって、どのくらいスライドしているかを認識するのも本当に難しい」
「でも今日は正直、Q3の2ラップはほとんど同じような感じで、ほぼ完璧だった。Q3でそういう力強いラップを刻めたことで、こうやってポールになれた。メキシコはとてもトリッキーでいつもならこんなことはないから、とても嬉しい」
特に夏場以降は、チームメイトのシャルル・ルクレールが好調さを見せる一方、そこに匹敵するような結果を出せずにいたサインツJr.。ただ前戦アメリカGPでは予選でルクレールを下し、決勝でもルクレールに敗れはしたものの2位でフィニッシュするなど、調子を上げてきているようにも見える。
「オースティンから好調だね。特に自分の方は、予選に関してアウトラップやタイヤの準備で工夫していることでステップアップできているのかもしれない」
「正しい方向に進んでいると思う。もちろん明日もうまく締めくくりたいけど、少なくとも今日はポールポジションだ。これは進歩を示していると思うし、良いラップタイムが出せたから、満足している」
そういったサインツJr.の好調は、フェラーリのコンストラクターズタイトル争いにおいても重要だ。現在はマクラーレンが544ポイントでトップに立っているが、レッドブルが504ポイントで2番手、そしてフェラーリが496ポイントで3番手と、白熱した争いとなっている。フェラーリとしても、メキシコを含めた5レースで好調を維持すれば、王座奪還も不可能ではない差だ。
「もちろんそれが(チャンピオン争いに)一番重要だ。まずは2台がポイントを持ち帰らないといけないし、特にレースで勝つことが重要だ」とサインツJr.は言う。
「だからトップのままでターン1を抜けて、そこからのレースペースが優勝に十分なものであることを期待しているよ」
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