ETCカードでポイントを貯めると通行料金が5～10％割引されるって知ってた？

ETCカードでポイントが貯まるサービスが「ETCマイレージサービス」だ。

こちらでポイントを貯めると通行料金が割り引きで利用できるのだから、積極的に使いこなしたい。

【参考】ETCマイレージサービス

ETCマイレージサービスで貯まるポイントとは？

ETCマイレージサービスとは、通行料金をETCの支払い額に応じてポイントが貯まる仕組みだ。

このETCマイレージサービスは年会費無料で利用できる。

ETCマイレージサービスのポイント還元とは？

貯めたポイントは還元額と交換する。そして、通行料金の支払いに利用できるのだ。

ETCマイレージサービスを使ってポイントを貯めるにはどうするの？

ETCマイレージサービスへの登録方法をご紹介していこう。

まずはETCカードを準備する

クレジットカード会社が発行したETCクレジットカードか、道路事業が発行したETCパーソナルカードを用意しよう。以下は、ドコモの「dカード ETCカード」だ。

ETCパーソナルカードをご存じない人がいるかもしれないが、これは有料道路事業者が発行するETCカードのことで、有料道路の通行料金の支払い限定のカードとなっている。

何らかの理由でクレジットカードを持てない人、もしくはクレジットを利用したくない人でも使えるカードとなっているのが、最大の魅力だろう。

登録にはデポジット（保証金）をして、利用代金引き落としのための金融機関の口座、カード1枚あたりの年会費を用意する。

【参考】阪神高速｜ご存じですか？クレジットカード不要の『ETCパーソナルカード』を！

ETC車載器を準備する

続いて、車両に取り付けるETC車載器を用意しよう。

インターネットか郵送でETCマイレージサービスに登録しよう

ETCカードとETC車載器が用意できたら、いよいよETCマイレージサービスにインターネットか郵送で登録する。

登録には以下の情報が必要だ。

名前
生年月日
住所
電話番号
ETCカード番号と有効期限
車両番号（ナンバープレートの4桁の数字）
車載器管理番号

車載器管理番号とはETC車載器に貼られたラベルか、設置した店舗で渡される「ETC車載器セットアップ申込書・証明書（お客様保存用）」に記載されている19桁の識別番号のことだ。

以上を用意したら、インターネットか郵送で登録していく。

原則的にETC車載器1台に1枚のETCカードの登録となっているので注意しよう。

ただし、家族カードや法人カードで申し込む場合はそれに限らない。同居する家族の家族カードや同一事業所の法人カードでは、1台のETC車載器にETCカード（ETCクレジットカードまたはETCパーソナルカード）４枚まで登録可能となる。

ちなみに、インターネットで手続きした場合は、申し込み当日の走行からポイントが付く。

【参考】ETCマイレージサービス｜お申し込みの前に

郵送（書面）でも手続きできる。

この場合は、高速道路の料金所事務室やサービスエリア（SA）、パーキングエリア（PA）などに置かれた専用申込書に、必要事項を記入して郵送する。

ただし、郵送の場合は手続きに日にちがかかるので注意しよう。

「ご登録完了のお知らせ」が郵送で届く

ETCマイレージサービスへの登録が完了すると、マイレージIDとパスワードが記載された「ご登録完了のお知らせ」が郵送される。

こちらは、インターネットでの登録、郵送での登録の区別なく、必ず郵送で届く。

このマイレージIDとパスワードを「マイページ」での履歴確認や各種手続きに利用する。

ETCマイレージサービスのポイント還元とは？

ETCマイレージサービスを利用するとポイントが貯まる。貯まったポイントは、交換する単位によって還元額に交換する。

後述するが、還元額は通行料金の支払いに利用できる。

ETCマイレージサービスのポイントの付き方

ETCマイレージサービスに登録したETCカードで対象の道路を利用すると、通行料金（割引の適用後）の支払い額に応じたポイントが付与される。

ETCマイレージサービスのポイントの付き方は、道路事業者により異なる。

基本的には道路事業者間で合算できない仕組みだが、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社で貯めたポイントは合算できる。

上の画像で「+α」の表記がある事業者は、月間利用額に応じた加算ポイントが付く。

ポイント還元額を利用して有料道を走行した場合は、ポイント付与の対象外となることも覚えておきたいポイントだ。

ETCマイレージサービスのポイントの有効期限

ポイントを還元額に交換するには有効期間がある。

有料道路を利用してポイントが付いた年度の、翌年度末までが期限となるので、期限切れには注意しよう。

また、複数のETCカードを所有していても、ポイントは合算できない。こちらも覚えておこう。

ポイントを還元額に交換すると新たな通行料金の支払いに利用できる

ETCマイレージサービスのポイントは、還元額に交換して新たな通行料金の支払いに利用できる。

交換するポイントの単位（還元率）は道路事業者で違いがある。以下の表を参照しよう。

還元額はポイントを発行した事業者に関係なく、利用対象となる道路で共通して使える。

また、原則的に還元額に有効期限はない。ただし、還元額は換金できないので注意しよう。

ETCマイレージサービスのポイントを還元額に交換する方法

以下の4つの方法でETCマイレージサービスのポイントは還元額に交換できる。

1．「ポイント自動還元サービス」の利用。
2．インターネットのマイページで手続き。
3．自動音声ダイヤルで本人からの電話で手続き。
4．ETCマイレージサービス事務局へ本人の電話で手続き。

ETCマイレージサービスのポイントはどれくらいの還元率？

NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社の場合、

・1000ポイントが500円分
・3000ポイントで2500円分
・5000ポイントが5000円分

に還元される。

上記の4社のポイント付与は、10円につき1ポイントとなっているので、

・1000ポイントを得るには1万円分
・3000ポイントで3万円分
・5000ポイントで5万円分

の通行料を支払うと各ポイントが得られる。

結論として

・1万円分の通行料で500円分の無料通行分
・3万円分の通行料で2500円分の無料通行分
・5万円分の通行料で5000円分の無料通行分

に還元されるわけだ。ポイント還元率は5～10%ということがおわかりいただけただろう。かなりの高率であり、これは使わないともったいないサービスだ。

使うと便利！　ETCマイレージサービスのポイント自動還元サービス

ポイントを付与されたといっても、還元しないと通行料金に充当できない。

「毎度の手続きは面倒くさいなぁ」という人は「自動還元サービス」を利用するといいだろう。

【参考】ETCマイレージサービス｜自動還元サービス

下図のように各道路事業者で自動交換単位が設定されていて、そこまでポイントが貯まったら、自動で還元額に交換できる。

このようにポイント自動還元サービスは便利なサービスだが、ポイント数が自動交換単位に達しないとポイントのまま据え置かれる。そのままポイントの有効期限になると失効する。これはもったいないので、「マイページ」の確認はこまめにしたい。

ETCマイレージサービスの「自動還元サービス」はどうやって設定するの？

自動還元サービスの設定は、以下3つの方法で可能だ。

1．インターネットの「マイページ」から手続きする。
2．自動音声ダイヤルで本人からの電話で手続きする。
3．ETCマイレージサービス事務局へ本人からの電話で手続きする。

ポイントや還元額の残高、利用履歴はどこで確認するの？

ETCマイレージサービスのインターネットのサービス、「マイページ」にマイレージIDとパスワードを入力してログインすれば、ポイントや還元額が確認できる。

カードを紛失したり変更した場合、ETCマイレージサービスはポイントを移行できる？

貯めたポイントや還元額は変更手続きで引き継ぎ可能だ。ただし、ETCマイレージサービスへすでに登録してあるETCカードには引継ぎできない。

【参考】ETCマイレージサービス｜登録カードの変更

※データは2019年10月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文／中馬幹弘