この記事をまとめると
■BMWには「CSL」の名を冠したモデルがあり、最新モデルではM4 CSLが登場している
新型7シリーズで過去最大級に成長したBMWのグリル! でっかい「キドニーグリル」はアリかナシか?
■「CSL」はそれぞれ「コンペティション・スポーツ・ライトウエイト」の略称となる
■初代CSLは1973年に登場した3.0 CSLで2003年にはM3 CSLとして名称が復活した
車名に「CSL」の3文字が与えられた特別なBMW
BMWグループは2022年5月20日、新型「M4 CSL」の性能について詳しく公開した。CSLとは、BMWが1970年代からモータースポーツでの実戦参加を念頭に置いて独自開発するスペシャルモデルである。
同グループ本社のプレス向けホームページ資料によると、CSLは「コンペティション・スポーツ・ライトウエイト」の略称だと説明している。
M4 CSLのエンジンは、M4 GT3で採用する3リッター直列6気筒のMツインパワーターボ(最大出力は550馬力、最大トルク650Nm)。車両重量を1625kgとしたことで、パワーウエイトレシオは2.95を実現した。
軽量化について詳しくみると、ベースモデルのM4との比較で、フルバケットシート採用で24kg、リヤシートなどを未装着とすることで21kg、カーボンセラミックブレーキ・特注ホイールとサスペンション改良などで21kg、さらにボディへのCFRP(強化カーボンプラスチック)採用で11kgなど、合計で約100kgもの軽量化に成功した。
そうしたCSLのハイパフォーマンス性を、グローバル向けに表現するために用いられているのが、あのニュルブルクリンクでの走行データである。1周20.832kmのノルドシュライフェ(北コース)のベストタイムは7分20秒207。加速性能は0-100km/hが3.7秒、0-200km/hが10.7秒、そして最高速度は307km/hだ。
M4 CSLはグローバルで限定1000台を生産し、日本市場向けでは25台限定というBMWファンにとっては狭き門となった。
2代目以降はハイパフォーマンスモデルの証となった
CSLの歴史を紐解くと、初代は1973年の欧州ツーリンカー選手権にデビューした3.0 CSLである。
その当時、筆者の記憶では3.0 CSLの雄姿を、日本の自動車専門誌が海外レース情報として伝えていた。日本ではまだ、いわゆるスーパーカーブームの前夜であり、量産車でみると、小柄でスパルタンなイメージがある2002ターボを筆頭とする2002シリーズが日本人にとってのBMWの商品イメージだったと思う。
3.0 CSや3.0 CSiは2002より上級モデルであり、そのレース仕様として生まれた3.0 CSLは、当時の日本人にとってはかなり遠い存在という印象があった。
また、3.0 CSLは現在まで続くBMWのモータースポーツ領域とハイパフォーマンスモデル領域である「M」の礎となった。
時代は流れて、2003年。満を持して2代目CSLとしてM3 CSLが登場した。
3.2リッター直列6気筒エンジン搭載。カーボンファイバー製の大型エアインテークによる導入空気量の増加に対して、バブルタイミングなどエンジンをファインチューニング。
トランスミッションはSMG/ドライブロジックギヤボックスを採用し、ドライバーは11通りのギヤシフトオプションを選択できるシステムだ。ボディでも各所にカーボン強化プラスチックを採用し、動力性能では0-100km/h加速は4.9秒、0-200km/hが16.8秒だった。
運動特性については、レーシングカーに匹敵するダイレクトな操縦感を実現するため、通常のM3と比べてフロントトレッドの拡大し、サスペンションのジオメトリーも変更。ニュルブルクリンクでのタイムアタックでは、当時は大きな壁と言われていた8分を切ることを目的に開発が進んだ。
こうしたCSLとしての開発の蓄積を受けて、CSL誕生50周年を機にM4 CSLが誕生した。
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