ACEA(欧州自動車工業会)が発表した3月の欧州全域(EU+EFTA+UK全30カ国)の新車(乗用車)販売台数は138万7942台。前年同月比は62.7%増だった。大幅増の一因は、昨年3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に販売が落ちていたからだ。
5大主要国は、すべて前年実績を超えた。ドイツは29万2349台、前年同月比35・9%増。英国は28万3964台、同11.5%増。フランスは18万2774台、同191.7%減。イタリアは同497.2%増の16万9684台。スペインは同128.0%増の8万5819台だった。
欧州新車販売が5カ月連続で前年同月比減。上位8社中トヨタの健闘が光る(2021年2月)
主要8社の販売実績を見てみよう。30カ月連続で首位を守ったのは、VWグループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)。販売台数は26万9035台。前年同月比は62.9%増。2位はグループPSAとFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルス)の対等合併で誕生したステランティス。25万1489台は、同177.4%増。3位はルノー・グループ(ダチアを含む)で、販売台数は9万8659台、同84.7%増。
4位は韓国のヒュンダイ・グループ。販売台数は7万6023台、同69.0%増。5位はBMWグループ(MINIを含む)で、7万790台、同62.5%減。6位は、トヨタ・グループ(レクサスを含む)。販売台数は6万443台、同80.9%増。
7位はダイムラー(メルセデス・ベンツとスマート)で、6万4380台、同3.6%増。8位はフォード。4万5954台、同91.7%増だった。
トヨタ以外の日本メーカーは、日産が2万4229台、同77.5%増。マツダは同85.0%増の1万2037台。三菱は同17.0%減の5862台。ホンダは3431台、同21.4%減である。
調査会社JATOの発表によれば、2020年に販売された台数を加味した加重平均CO2排出量(NEDCモード)は106.7g/kmで2019年比で12%減少した(調査対象は欧州21カ国)。メーカー別で見ると、トヨタが97.5g/km、グループPSAが97.8g/kmと、100g/km以下を達成している。
国別ではオランダ、デンマーク、ポルトガル、スウェーデン、フランス、フィンランドの6カ国が100g/km以下。これらの国は「電気自動車の販売台数が多い点が共通している(スウェーデン32%、オランダ25%)」と、JATOは指摘している。
なお、21年1~3月の販売台数は308万751台で、前年同期比0.9%のプラスになっている。
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しかし、その後mRNAワクチンの副反応で人類の免疫機能に影響がなければ、だが。
数年後も脱コロナ、コロナは過去の話である事を切に願う。