この記事をまとめると
■スーパーフォーミュラの2022年度の活動内容を発表
「黄色いヤツ」「黒金のマシン」! チーム名を知らずとも覚えられる「スポンサーカラー」が主役のレーシングカーたち
■専用アプリのリリースを予定しており、サポーターを募集中だ
■ルールの変更などを行い、より楽しめる環境に整えていくとのこと
ルール変更や新たな取り組みでスーパーフォーミュラを盛り上げる
日本で最高峰のフォーミュラレースとして君臨する「全日本スーパーフォーミュラ選手権」。世界最高峰の自動車レース「フォーミュラ1(F1)」に、勝るとも劣らないマシンスペックを発揮する同レースは、数々の名ドライバーを生み出してきた。
そんな「スーパーフォーミュラ」の運営を行なっているJRP(日本レースプロモーション)は1月31日に記者会見を開催。昨年発表した「SUPER FORMULA NEXT 50」(スーパーフォーミュラ・ネクスト・ゴー)というプロジェクトに関する2022年の活動内容や今後の活動予定などを発表した。同プロジェクトは、「50年後もスーパーフォーミュラが持続成長が可能となるような施策というコンセプトで始めました。ドライバーファーストやエンタメ性のさらなる向上、デジタルシフトの加速などを目標としてします」と、日本レースプロモーションの代表取締役社長である上野禎久さんや、協力企業などが一丸となり提案したプロジェクトだ。
まず、レースの内容だが、2022年のスーパーフォーミュラは、7大会・10戦という形で開催し、1大会で2戦行なわれる大会を3大会実施するという内容へ変更となった。予選は、昨年までQ3まであったものがQ2までという流れとなり、今まで本戦の開催時間が曖昧だった問題も、全戦14時30分スタートにするという形に変更となった。これにより、レースの観戦者などがタイムスケジュールの管理をしやすくなった。なお、1大会・2戦の場合は土日それぞれに予選と決勝が行なわれるとのこと。
また、2レース時には金曜日の占有走行が復活することや、2020年、2021年度は有効ポイント制となっていたレースも、今シーズンからは有効ポイント制を廃止するなど、ルールなどが大きく変更された。レース数は全体として増えた2022年度だが、タイヤの本数を制限することで、トータルではチームが負担するコストは2021年とほぼ同じになるように調整されているという。
新開発のアプリでオンボード映像を見られる!
そしてもひとつ注目なのが、デジタルトランスフォーメーションの一環としての新たな取り組みである「SFgo」(エスエフゴー)と呼ばれるAndroid/iOS向けのスマートフォンアプリの導入だ。2022年はテスト期間として開発サポーターによる試験導入が行なわれる予定で、正式導入は2023年となる。
これは、スマートフォンのアプリを利用して、出走するマシンのオンボード映像やマシンデータなどをリアルタイムに見ることができるという、臨場感たっぷりな映像配信サービスだ。
ちなみに、先に述べた通りこのアプリの正式導入は2023年からを予定。なので、2022年は開発期間と位置付けられた試験導入の年なのだ。このような事情があることから、運営側はこのアプリの開発に協力してくれるファンを募集する計画であることを発表。最大300名のファンを「SFgo開発サポーター」として募集する。募集は2022年1月31日~2月28日の約1か月の予定で、300名を超えた場合には抽選だ。抽選結果の発表は3月中旬を予定しており、参加費として5000円(年間費用)がかかる。ただし、この開発サポーターとなった場合は、アプリを先行で体験できる以外にも、スーパーフォーミュラに関するイベントに特別招待なども計画しているとのことで、決して高いサービスではないだろう。
また、スーパーフォーミュラの公式YouTubeにも1月31日よりプレミアム会員の制度が導入されるとのことだ。エントリープランとプレミアムプランがあり、予選やレースLive中継を見ることができるエントリー会員は月額90円、全レースのアーカイブや、F2000時代以来の過去のアーカイブや各種企画コンテンツを見ることが可能なプレミアム会員は月額490円というリーズナブルな価格が設定されているのも、今年のスーパーフォーミュラの大きな特徴だろう。
今回の会見では、2021年度チャンピオンであるTEAM MUGENの野尻智紀選手や、TEAM IMPULの関口雄飛選手、オンラインにて同チームの平川 亮選手らも参加し、「SUPER FORMULA NEXT 50」の取り組みに関する感想や今後の目標など、意気込みを語ってくれた。選手のなかには、「「SFgo」によって自分のマシンデータをライバルチームに確認されるのがヤですね(笑)」と、冗談混じりの率直な感想を聞くことができた。
そのほかにも、スキンヘッド姿にタンクトップというインパクト抜群なルックスで登場した「東京大学 大学院 工学系研究科 特任准教授」という肩書きを持つ、研究者であり芸術活動なども積極的に行う光吉俊二さんも登場。光吉さんは、AIなどの分野で、ロボットに人間が持つモラルや共感力をもたらす研究などを行なっている人で、例えば、スーパーフォーミュラのマシンが「まだ行ける!」「怖い」「もっと踏め!」など、そういった感情を今後は「SFgo」などを通じてスーパーフォーミュラを見ている人に届けたいと考えているようだ。実際に、マン島TTを走る電動バイクで実験した実績もあることから、スーパーフォーミュラに他では見られない新たなモータースポーツカテゴリーとしての価値が見出されるかもしれない。
また、デロイトトーマツ合同会社にて、さまざまな企業のコンサルティングなどを手掛けている三木 要さんも会見に参加し、日本レースプロモーションの代表取締役社長の上野禎久さんとタッグを組んで、さらにスーパーフォーミュラを盛り上げて行きたいと意気込みを語ってくれた。
いろいろな変更点や新たな取り組みを発表した全日本スーパーフォーミュラ選手権。異業種との斬新なコラボなどによって2022年シーズンはさらに目が離せなくなりそうだ。
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みんなのコメント
これでは、チームもドライバーもファンもマンネリ化しちゃうよね。