■10年前の高級車、どんな特徴がある? 中古車販売店に聞いてみた!
憧れの高級車も10年経つと比較的に手頃な価格で購入することができます。しかし、いくら高級車とはいえ、消耗するパーツや経年劣化は考慮する必要があります。
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では、10年落ちの高級車を購入する場合、どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。
実際にどのようなポイントに気をつければ良いか、中古車販売店のスタッフに話を聞いてみました。
――10年落ちの高級車を買っても問題ないのでしょうか。
基本的には、通常の中古車を選ぶ感覚と同じです。走行距離や実際の車体状況、保証などを確認してください。
しかし、10年前といえど、高級車には「電子パーツ」が採用されている車種が多く、この場合は要チェックです。電子制御パーツなどの電装関係は、どんなに大事に乗っていても劣化し、故障した場合は走行不能となる可能性があります。
私どもも定期的なメンテナンスや故障した場合の部品交換などはおこなっていますが、すべてをカバーすることは難しいです。
――輸入車の高級車の場合、国産車との違いはあるのでしょうか。
メンテナンスや修理などの点は、新車の場合と同様、輸入車の方が手間や費用がかかる場合があります。しかし、中古車販売店によっては店舗での保証期間を設けている場合もあり、期間内であればお店側で対応可能な場合もあります。
しかし、メルセデス・ベンツやBMWといった比較的流通量の多い車種以外、たとえばベントレーやフェラーリなどの10年前のモデルは、正規ディーラー以外では国内で対応が難しい場合も考えられます。
該当車種や故障状況によるため一概にはいえませんが、マイナーな車種であれば、購入の際には万が一を考えた方がいいです。
※ ※ ※
販売から10年以上前のモデルであれば、価格は驚くほど下がっています。
メルセデス・ベンツ「Sクラス」でみれば、2007年式で走行距離10万キロオーバーの本体価格60万円というものから、2008年式で走行距離8000キロの本体価格258万円のモデルまで、幅広く流通しているようです。
■中古車市場はどうなってる? あの高級車がこんなに安い?
前述では、「Sクラス」を主な例として取り上げましたが、ほかの10年落ち高級車は、中古車試乗でどれほどの価格で流通しているのでしょうか。
メルセデス・ベンツと並ぶ高級輸入車のBMW「5シリーズ」、国産高級車の代表ではトヨタ「クラウン」の場合をみていきます。
まず、現行モデルの5シリーズ(G30/G31)は2016年に7代目として登場し、2019年11月時点の車両価格(消費税込、以下同様)は663万円から1099万円です。
ちょうど10年前のBMW5シリーズは、2010年3月に登場した6代目(F10/F11)で、BMWの特徴でキドニーグリルのデザインは現行モデルと似た形状を一貫しており、ライトデザインも現行モデルと大きな変わりがないため、10年落ちであっても人気があるモデルです。
正規ディーラーの認定中古車の平均的な価格帯をみると、2012年式の「523i」が走行距離6万kmから8万kmで本体価格150万円から180万円。
ツーリングタイプでは、2011年式の「523i Touring」が走行距離6kmから8万kmで本体価格120万円から150万円となっています。
走行距離が少ない200万円以下の中古認定車も多く、憧れのBMW高級モデルが軽自動車の新車価格と変わらない金額で手に入れることができるのはお得といえるでしょう。
一方、日本の高級セダンといえばクラウンではないでしょうか。「いつかはクラウン」のキャッチフレーズも10年落ちであれば夢ではありません。
15代目となる現行モデルは2018年に登場しており、車両価格は469万1500円から732万500円となっています。
10年前のクラウンは、2008年に登場した13代目のS200型となります。高級感はあるものの現在主流の大口径グリルが採用される以前のモデルのため、低価格で手に入れることができます。
トヨタ公式中古車サイトU-Carの平均的な価格帯をみると、2009年式のロイヤルサルーンは、走行距離7万kmから9万kmで本体価格が60万円から80万円です。
ハイブリッドモデルであれば、2009年式のスタンダードPKGなどが走行距離8万kmから10万kmで80万円から100万円となっています。
100万円以下の中古車が多くあるようですが、予算に余裕があるのであればデザインが現行モデルに近い14代目S210型もおすすめです。
200万円以下で走行距離が10万キロ以下のクルマもあり、故障の少ない国産車であるため長く乗り続けることもできます。
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