出荷後も「進化」を続けるクルマ
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
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ジーリーホールディングス傘下のLynk & Co(リンク・アンド・コー)は、中国で開催されている北京モーターショーで、「ゼロ・コンセプト」を発表した。
ゼロ・コンセプトは、ジーリーホールディングスの最新プラットフォームSEA(Sustainable Experience Architecture)を採用する高級EVであり、同グループが今後展開する新型車の基礎となるモデルだ。
このSEAプラットフォームは、世界初のオープンソース・アーキテクチャーとして、他の自動車メーカーへのOEM供給を目指している。
ゼロ・コンセプトは全長5m以上、ホイールベース3m以上のロングボディで、前後重量比50:50のバランスを実現。前後のオーバーハングが短く、車内空間を最大限に活用している点が特徴だ。
合計400kWの電気モーターを搭載するAWDシステムにより、0-100km/h加速を4秒以下で達成できる。市販モデルの航続距離はNEDCサイクルで700km以上と予想されている。
Lynk & Coによると、世界最高レベルのシャシーチューニングと低重心化、ワイドボディの採用などにより、ドライバーに究極のダイナミクスを提供するという。
自動運転機能として、同社のコパイロットADASシステムを採用。モービルアイ社のスーパービジョン技術と最新のシステムオンチップ「EyeQ5」を活用し、最高レベルの安全性と高い自動運転機能を実現した。
その他、ゼロ・コンセプトには「クルマは工場を出た後も進化し続ける」という開発思想
のもと、Lynk & Coの最新技術が盛り込まれている。
例えば、快適な乗り心地を実現するため、150mm~220mmの車高調整が可能なエアサスペンションとCDC(Continuous Damping Controlled)電磁式ショックアブソーバーを採用している。
このシステムは、さまざまな路面状況に合わせてサスペンションを調整できるだけでなく、ドライバーからのフィードバックを受けて開発チームが改良を行えるよう無線(OTA)アップデートに対応しており、ニーズに合わせた最適なシステムを提供するという。
また、ヤマハの高級スピーカー、カスタマイズ可能なアンビエントライト、車載カメラなど、ドライビング体験を向上させるさまざまな機能を搭載している。
サステナビリティが鍵を握る
Lynk & Coは、ボルボXC40とプラットフォームを共有する2018年のSUVモデル「01」の発売以来、中国市場で30万台以上を売り上げている。
ゼロ・コンセプトは、同ブランドのコンセプト第二弾として、スウェーデンのヨーテボリにあるデザインスタジオで開発された。
Lynk & Coによると、ゼロ・コンセプトは2016年に公開された最初のコンセプトカー「CCCコンセプト」の延長線上にあり、「明確な表現力」を持つ独自のデザイン言語によって技術力を強調し、「境界線を押し広げる」という。
ジーリーのデザイン部門の役員であるピーター・ホーベリーは次のように述べている。
「ゼロ・コンセプトに注がれた努力は驚くべきもので、その結果、ゼロエミッションの未来を可能にする最先端のテクノロジーを備えた一流のデザインになりました。わたし達は、情熱、性能、そして完全な電動化をゼロ・コンセプトに込めました」
ゼロ・コンセプトはSEAアーキテクチャーを使用することで、ショートオーバーハングの「完璧」なプロポーションとスポーティー性を実現。サステナビリティを重視し、ゼロエミッションを実現するために環境負荷の少ない素材が使用されている。
Lynk & Coのデザイン責任者であるステファン・ローゼンは次のように述べている。
「新しいEVアーキテクチャー(SEA)は、エレガントで柔軟性があり、完全にダイナミックな美しいプロポーションのクルマを開発する自由を与えてくれます」
「わたし達のデザイン戦略では、サステナビリティが鍵を握っています。わたし達は、厳選された素材と新技術を用いた未来を信じています」
ゼロ・コンセプトは2021年に生産を開始する予定だ。生産は中国東部の新工場で行われる。
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みんなのコメント
そらが一番環境負荷低い。