東・南部アフリカ7ヵ国の過酷な行程、約1万5000kmを2ヶ月以上を掛け、四駆モデルを中心とした車両で従業員約80名のチームが走る。
2014年、オーストラリアで72日間を掛け2万kmを走り切るという挑戦でスタートしたトヨタの「5大陸走破プロジェクト」。これはTOYOTA GAZOO Racingの活動の一環として、グローバルトヨタ及び関連会社の従業員が自らステアリングを握り、現地の顧客が日常的に走っている道を体験するというものだ。「もっといいクルマづくり」を担う、これからの人材の育成を目的として続けられている。
15年は北米、16年は南米、17年は欧州を走り、今回のアフリカ大陸は4大陸目の挑戦となる。アフリカは面積、人口ともに世界第2位となる広大な舞台であり、一般生活道路だけではなく未舗装路、高地山岳路、サファリ、砂漠など特有の環境も多い。そのため今回はランドクルーザー、ハイラックス、フォーチュナー(新興国向けの3列シートを備えるSUV。ベースはハイラックス)などのクロスカントリー四駆モデルを中心とした車両構成となる。8月末から11月初旬に掛けて、7ヵ国の地域を走行する予定だ。
同社の豊田社長は今回のプロジェクトに関して
「2014年から始めてきた5大陸走破プロジェクトは、これまで89,000km、350日、480人の従業員が、豪州、米州(北米、南米)そして欧州の3つの大陸を走破してまいりました。
彼らは、普段の業務から離れ、世界の道で、時には厳しい自然環境の中で、自らステアリングを握り、さまざまな道と対話をしてきました。
そこで学びとった多くのことを、各々の職場に持ち帰り、「お客様に笑顔になって頂けるもっといいクルマづくりとはなにか?」を追求し続けてくれています。
このプロジェクトを通じて、そんな仲間が増えていっていることを、大変頼もしく感じています」とコメント。
また今回はトヨタ自動車だけでなく、スズキ、日野自動車、トヨタ車体のメンバーも参画。こちらについても豊田社長は
「各々の会社は、それぞれが培ってきた得意な領域を持っています。
同じ道を走り、ひとつのチームとして困難に直面した時、それまで知り得なかったことをお互いで学び合うことができれば、もっと深くアフリカの道を知ることができると信じています」
と語っている。
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