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ベントレーが今後10年で25億ポンドを投資、2025年から5年間で電気自動車を5車種発売へ

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ベントレーが今後10年で25億ポンドを投資、2025年から5年間で電気自動車を5車種発売へ

ベントレーモーターズは同社初となるフルバッテリーの電気自動車(BEV)を英国内で開発・生産することを確約するとともに、サステナビリティ実現に向け、今後10年で25億ポンドを投資すると発表した。

この決定は英国経済の大いなる活性化につながるだけでなく、ベントレーの全モデルの生産拠点として4千人の従業員を抱えるクルー工場にて、電動化への歩みが本格化することを示している。

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ベントレー初のBEVは2025年にラインオフが予定されている。BEVの発売によってベントレーの輝かしい歴史に新たな1ページが刻まれ、ビヨンド100戦略は重要な節目を迎えることになる。2020年にスタートしたビヨンド100戦略では、全ラインアップの電動化とエンドツーエンドのカーボンニュートラルを2030年までに達成するという先進的な目標が掲げられている。

この大規模な投資計画によってベントレーのプロダクトポートフォリオと歴史あるクルーの敷地も大きく変貌する。デジタル化と環境負荷低減を重視した世界トップレベルの次世代生産施設に業界最先端の工場が新設される。

ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしている。

「伝統あるベントレーの歴史を振り返ってみても、ラグジュアリーセグメントを見渡してみても、ビヨンド100ほど大胆な計画はありません。わずか8年でBEVへの完全移行を目指すことを含め、組織全体のカーボンニュートラルを達成するという、意欲的かつ実現可能なロードマップとなっています。

ベントレーは持続可能なラグジュアリーカーのベンチマークを確立するだけでなく、すべての事業活動でサステナビリティを実現することを目指しています。 ベントレー初のBEVをクルー工場で生産するということは、持続可能な未来に向けて英国クルーで長期的に活動を続けていくという意思表示であり、ベントレーのみならず、英国にとっても大変意味のあることです」

ベントレーモーターズの製造部門担当役員、ピーター・ボッシュ氏は次のようにコメントしている。

「今日という日はベントレーの近代史において最も重要な日です。この日を迎えることができたのは、クルーの従業員の献身的な働きと技術力のおかげに他なりません。そして、ここからがベントレーの新たな旅の始まりです。ベントレーはすでにラグジュアリーカー生産の頂点を極め、クルー工場は業界に先駆けてカーボンニュートラル認証を取得しています。

今後は新たに『ドリームファクトリー』構想を掲げ、2030年までに水、廃棄物、他の環境負荷を最小限に抑える取り組みを進めます。デジタル技術、フレキシビリティの向上、カスタマイズの新たなアプローチ導入によって、ベントレーならではの職人技、顧客体験、従業員体験はさらに向上するでしょう。クルー工場は進化を続け、ラグジュアリーカー生産における未来のベンチマークとなります」

「ビヨンド100」戦略を加速させるベントレー

さらに、ベントレーモーターズは、ラグジュアリーカーメーカーとして極めて挑戦的かつ先進的な計画である「ビヨンド100」戦略をさらに加速すると発表した。

このビヨンド100の鍵となるのが「ファイブ・イン・ファイブ」計画となる。2025年から5年間、毎年1車種ず電気自動車のニューモデルを発売し、持続可能なラグジュアリーモビリティにおける新たな模範となることを目指す。

「ファイブ・イン・ファイブ」計画の発表に先立ち、サステナビリティ実現に向けた25億ポンドの投資と、2025年に発売が予定されているベントレー初のフルバッテリー車をイングランドのクルー本社で設計・開発・生産することが明らかにされた。こうした発表はクルー工場の従業員やクルーの地域全体を活気づけるものであり、価値ある製品を生み出す持続可能な生産拠点として、英国経済への貢献が期待される。

この投資によってクルー工場の製造インフラを根本的に見直すことも可能となり、次世代の製品や将来クルーで働く人を見据え、クルー工場を拠点とした未来への足固めができる。クルー工場が目指すのは「ドリームファクトリー」。つまり、デジタル化と環境負荷ゼロを実現し、高い価値を生み出すフレキシブルな生産施設である。

歴史あるクルー工場はすでに大規模な改革が行われ、業界の先陣を切ってカーボンニュートラル認証を取得している。今後は、さらなる投資とビヨンド100戦略の加速によって、全ラインアップと非製造業務のカーボンフットプリント削減に注力し、2030年までに組織全体でのカーボンニュートラル達成を目指す。

具体的な活動のひとつとしては、敷地内のソーラーパネルを今後2年間で3万枚から4万枚に増設し、クルー本社での発電容量を増やすことが計画されている。また、ベントレーのヘリテージコレクションを含め、同社が所有する車両に持続可能なバイオ燃料を使用することも検討中。

2030年までにエンドツーエンドのカーボンニュートラルを達成するため、ベントレーはパートナー企業にも協力を仰いでいる。また、サプライヤーには持続可能性に関する最低限の基準を満たすことが期待されている。ベントレーのグローバルリテーラーネットワークに対しては、遅くとも2025年までにカーボンニュートラルを達成することを求める予定となっている。

新構想「ドリームファクトリー」には、生産活動による環境への影響をゼロに近づける取り組みが含まれる。クルー工場は2019年にカーボンニュートラル認証を取得しているが、ベントレーは2030年までの達成目標として、クルーで生産されるすべての車両について、使用水量、埋め立て廃棄物、他の環境負荷を最小限まで減らすとしている。

さらに、ラインアップの充実も図る。ラグジュアリーハイブリッドセクターの先駆者としての地位をより強固なものとするため、フライングスパーPHEVの発売を2022年に予定している。派生モデル5車種も投入し、これらのニューモデルと最新のベンテイガPHEVで、こだわりのある顧客の多様なニーズに応えていく。そして、2022年の販売台数は2割強がハイブリッド車になる見込みとなる。

ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしている。

「25億ポンドの投資を行い、ビヨンド100戦略の加速とBEV生産に向けたクルー工場の改革を並行して進めることで、102年の歴史を誇るベントレーは重要な転換点を迎えます。そしてこのことが、ベントレーの組織全体ならびにサプライヤーおよびパートナーの皆様、さらには自動車業界と英国製造業の前途を照らす光明となることを願っています。

ビヨンド100戦略に関する今回の発表によって、輝かしい歴史を刻んできたベントレーは大いなる変革に向けて本格的なスタートを切りました。変化し続けるこの世界で、私たちは環境への影響をゼロにするという役目を果たさなければなりません。ベントレーは2030年までにエンドツーエンドのカーボンニュートラル達成を目指し、持続可能なラグジュアリーモビリティを牽引するメーカーとして生まれ変わります」

関連情報
https://www.bentleymotors.jp/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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