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ドイツではクルマを購入したら自分で登録をするのが常識!? 納車までの流れは?

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ドイツではクルマを購入したら自分で登録をするのが常識!? 納車までの流れは?

運営元:外車王SOKEN
著者 :高岡 ケン

ドイツ在住の日本人から見た「日本に導入すればいいのに!」と思うクルマ:オペル編

ドイツでクルマを購入する場合は、日本と違い、購入者自身が登録を行うのが一般的だ。



日本との違いは?今回は、ドイツでクルマを購入する場合の登録までの流れを解説していく。



■1.まずはクルマ選び

現在、ドイツでもっとも掲載台数が多い中古車サイトは「mobile.de」だ。



総掲載台数は128万台を超え、ドイツ車をはじめ、日本車やイタリア車などあらゆる車種を検索することができる。



地域ごとに絞ったり、距離や年式を設定し、希望の条件に合ったクルマを探すことが可能で、サイト自体もとても見やすいのでオススメだ。



ドイツのサイトなので当然のことながらドイツ語なのだが、Google翻訳などを駆使して日本語に変換して見てみると面白いと思う。

https://www.mobile.de



■2.現社確認を行う

クルマを決めたら、次は販売店に問い合わせを行い、現社確認の予約を行う。現車確認の前に現社確認、つまりアポイントというわけだ。



予約なしで訪問すると、相手にしてもらえないことがあるので要注意だ。



現社確認の際には、エンジンルームや室内、足回りなどをしっかりチェックしておこう。



■3.購入前に車両の状態を確認する

ドイツでは基本的に表示金額から上がることはない。



しかし、現状渡しが基本となるため、あらかじめ問題点を確認しておく必要がある。



車検はいつまで残っているのか、クルマに不具合はないか、直近の整備記録はあるか、納車前にオイル交換などのサービスは行ってもらえるか・・・などなど。



日本では納車整備費用として数万円かかるが、油脂類やバッテリーの交換など、必要な整備はすべて販売店が納車前に行ってくれる。しかし、ドイツはそうではない。



ドイツ人は事前に欲しいクルマの情報を徹底的に調べて、どこの部品が壊れやすいかなどを事前に把握した状態で現車確認に行くのが一般的だ。



そのため、クルマに関する知識が豊富なユーザーが多い。納車後にユーザー自身で、必要な整備を知り合いの整備工場などに依頼するパターンが一般的だ。



■4.問題がなければ契約書にサインする

購入前には現社確認や試乗を行い、車両状態を細かくチェックする必要がある。



なぜなら、万が一購入後に不具合が見つかった場合でも、販売店が保証してくれないケースがあるからだ。



基本的には、中古車を購入した場合、購入から1年間は中古車保証が適用される。



しかし、念のために中古車保証についても、購入前に販売店へしっかりと確認をしておくのが重要だ。



後からクレームを申し出たとしても、ドイツ語がネイティブに話せない限りは有耶無耶にされて、泣き寝入りという結末になりかねないので注意が必要だ。



■5.契約締結後、全額を入金する

販売店は入金を確認後、登録に必要な書類を指定した住所に送ってくれる。



・・・というのも、ドイツでは購入者自身が登録を行うのが一般的で、販売店がお客様の代わりに登録を行うケースは少ないからだ。



もちろん販売店に登録を依頼することも可能だが、別途費用がかかることもある。そのため、費用を抑えたい場合は自身で登録を行う方がいいだろう。



登録といっても、日本ほどは難しくない。



ドイツは路駐が一般的であるため、車庫証明は必要なく、面倒な手続きはないからだ。



■6.必要な書類を準備する

登録に必要な書類は下記のとおり



・パスポートまたはIDカード(Ausweis)

・住民票(Meldebescheinigung)

・自動車税の納税証明書

・自動車保険の加入証明

・車検証


これだけで登録が行えるのだ。

※管轄の陸運局によっては、追加で必要な書類がある場合がある。



これらの書類を準備し、管轄の陸運局(LBV)に持って行くと、新しいナンバーを受け取ることができる。

※ナンバープレートは別料金を支払い、陸運局の敷地内にあるナンバープレート販売所で購入する。



登録にかかる費用は、おおよそ30€~60€(日本円で約5,000円~10,000円)だ。



■7.いよいよ納車

新しい車検証とナンバープレートを手にしたら、晴れて納車となる。



しかし、ここまでドイツでクルマを購入した場合の流れを説明してきたが、これら一連の流れをすべてドイツ語で行うのは至難の業だろう。



試乗確認の際に、車両の状態をチェックするのも、登録の際に受け答えをするのも、当然だがドイツ語で会話をしなければならない。



英語でも通じることが多いが、基本的にはドイツ語が必要となるだろう。



■8.日本人対応が可能な中古車販売店があるのか?

気になって調べてみたところ、結論からいうと「ある」ことが分かった。



ドイツのハンブルクに拠点を置く日本人在籍の中古車販売店「SN Heritage Automobile GmbH」だ。



現在。、3名の日本人スタッフが在籍しており、ドイツ在住の日本人向けにクルマのトータルサポートを行なっている。



クルマの購入売却はもちろんのこと、修理点検や車検、保険から車両登録まですべてのサポートを行なっており、クルマを購入する際には無料で登録までのサポートを行なってくれるという。



在庫車以外にも、希望の車種を(ドイツ車や日本車を問わず)オークションで探すことが可能だ。



■SN Heritage Automobile GmbH

https://www.heritageautomobile.de/kuruma-hamburg


 [画像・Adobe Stock、撮影・ライター/高岡ケン]



 

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みんなのコメント

1件
  • dar********
    欧米の自動車登録制度に比べて日本の自動車登録制度は複雑で手間がかかると言われている。昔の日本では自動車が非常に高価で、家や土地などの不動産と同じような「資産」と考えられていたので手続きも不動産並みに面倒な物になった。欧米のメーカーが日本の自動車市場に進出するに当たって日本の様々な制度を「非関税障壁だ」と言って改善を求めたが登録制度については何も言わなかった。それは日本の登録制度があまりに複雑で手間がかかるので販売店が手数料をもらって代行するケースが多く、その手数料が販売店の大きな収入源の一つになっているからである。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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