ランドクルーザーは1951年からトヨタが製造販売しているクロスカントリー車で、その高い信頼性、耐久性、悪路走破性により、世界中から人々の安全・安心を支える「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という高い評価を受けている、日本を代表する傑作車の1台です。
トヨタ 300系 ランドクルーザー 実車フロントビュー (ZX/ガソリン車/ブラック/オプション装着車/2021年モデル)*『トミカ』のモデル車両とは同一規格ではありません。トヨタ 300系 ランドクルーザー 実車リヤビュー (ZX/ガソリン車/ブラック/オプション装着車/2021年モデル)*『トミカ』のモデル車両とは同一規格ではありません。ランドクルーザーはトヨタBJ型としてデビューした初代モデルから1960年に登場した3代目にあたる40系までは1本道で代を重ねてきましたが、1967年に55系がデビューすると従来の業務用途や過酷な環境での使用を主体としたヘビーデューティ系と、55系を祖とするプロユースから乗用までこなせる快適さを追求したステーションワゴン系の2系統に分化しました。さらにヘビーデューティ系4代目にあたる1984年の70系を経て、1985年に登場した70系ワゴンを祖とする快適な乗り心地と悪路踏破性を両立したライトユースのライトデューティ系へと分化しています。現在、ひと口にランドクルーザーと言ってもヘビーデューティ系、ステーションワゴン系、ライトデューティ系の3系統が並立しているため、総合的に「何代目」と言えない状態となっています。
名車だからラインアップも当然? あの働き者の登場です! / トヨタ ハイエース / トミカ × リアルカー オールカタログ No113
さて、2023年3月の第3土曜日に『トミカ』の新車として、それまでの『No.38 アウディR8 クーペ』に代わってデビューした『No.38 トヨタ ランドクルーザー』は、そのデザインから2021年8月にデビューした300系をモデル化していることがわかります。5人乗りのように見えますので、ガソリン車の“GX”あるいはガソリン車およびディーゼル車の“ZX”をモデル化しているようです。300系はランドクルーザーの中でもステーションワゴン系に属する車両で、ステーションワゴン系ランドクルーザーとして9代目(50系を初代とするステーションワゴン系限定なら6代目)にあたるモデルで、2007年登場の200系の後継車です。
高次元な走りと、環境性能の向上を目指して作られた“GA-Fプラットフォーム”の根幹であるラダーフレーム。300系が目指したのは「信頼性・耐久性・悪路走破性は進化させつつ継承」し、「世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現」という2点で、これらを踏まえ、フレーム構造は踏襲しながらもTNGA(Toyota New Global Architecture/トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー=クルマを骨格から変えて、基本性能と商品力を大幅に向上させる考え方)の考えに基づく“GA-Fプラットフォーム”を新たに採用。長年にわたる技術の積み重ねと最新技術を融合し、素性を刷新させています。
“GA-Fプラットフォーム”は高次元な走りと、環境性能の向上を目指して作られ、ボディとフレームは高い剛性を確保しながら、車両として約200kgの大幅な軽量化を実現しています。また、プラットフォームの刷新に伴い、ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションとトレーリングリンク車軸式のリヤサスペンションを新開発。特にリヤサスペンションについては、ショックアブソーバーの配置を最適化し、乗り心地と操縦安定性を向上させています。さらに操舵アクチュエーター付パワーステアリングや電子制御ブレーキシステムを採用し、悪路での耐久性と時代のニーズに対応。このほか、トルセンLSDを採用してリヤタイヤのトラクション性能を確保しています。
“GA-Fプラットフォーム”の素性の良さや数々のオフロード走行支援機能などにより、300系ランドクルーザーは抜群の悪路走破性を発揮する。オフロードの走行支援機能としては、オフロード走行において、タイヤの空転によるスタックや、駆動力不足による失速が起こりやすい路面状況に応じた走行支援を、AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK の6つのモードから選択できるマルチテレインセレクトが採用されたほか、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターの採用、12.3インチディスプレイへのオフロード情報表示画面の新設などが行なわれています。
車体外形は全長やホイールベースなどのボディサイズや対地障害角(アプローチアングル/デパーチャーアングル/ランプブレークアングル)を先代の200系から変えず、オフロード走破性にもつながる扱いやすさを継承しています。ラジエーターグリルはヘッドランプと共に高い位置に配置され、前後バンパーの下部も障害物をいなすような造形とするなど、オフロード走行時の機能性を重視したデザインとしています。加えてエンジンフードには大きな凹みが設けられ、衝突安全性能と前方視界の両立が図られています。
シートの構造や配置などが見直されて、ゆとりある室内。画像のように7人乗りの3列シート車も用意されている。3列目席はフロア格納式となっている。(ZX ガソリン車 7人乗り/内装色:ブラック/オプション装着車)室内はフロント着座位置を後方に移動させつつセカンド/サードシートの構造や配置が見直され、居住性や荷室容量の向上と衝突安全性能を両立させています。特に、サードシートはフロア格納式とすることで、荷物もより積みやすくなっています。また、格納・復帰は電動で行なえます。
インストルメントパネル上部は水平基調で、過酷な路面変化の中でも車両姿勢を把握しやすい形状とされている。インストルメントパネル上部は水平基調で、過酷な路面変化の中でも車両姿勢を把握しやすい形状とされ、過酷な路面状況下でも車両状況が把握しやすいよう、スピード/エンジン回転/燃料/水温/油圧/電圧が直感的に視認できる、6針式のメーターが採用されています。ドライブモードセレクト、マルチテレインセレクトなどのモードセレクトは一つのダイヤルに統合され、モニターを見ながら操作できる最適な位置に配置されています。また、各種スイッチ類は、走行・駆動系/オーディオ系/空調系など機能ごとに集約して配置。悪路走行時でも直感的な操作ができるようレイアウトされています。
強力なパワーを発揮しつつ優れた環境性能を有する3.3ℓ V6ツインターボディーゼルエンジン(F33A-FTV型)。エンジンは悪路走行を物ともしないランドクルーザーにふさわしいパワーをもった3.5ℓ V6ツインターボ ガソリンエンジンと3.3ℓ V6ツインターボ ディーゼルエンジンが採用されており、いずれも優れた環境性能を備えた新エンジンです。これらのエンジンは発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現する10速オートマチックトランスミッション、“Direct Shift-10AT”と組み合わされ、リズミカルで心地の良い走りのリズムと、高速燃費の向上、発進加速・オフロード性能の向上を同時に果たしています。
世界的な傑作車として知られるランドクルーザー。この300系も世界で支持される1台となるはずだ。安全装備としては先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が採用され、最新世代のランドクルーザーにふさわしい、安心・安全装備となっています。
2023年3月現在、“最も進化した”ランドクルーザーである300系。『トミカ』の『No.38 トヨタ ランドクルーザー』は、そのスタイリングを余すところなく再現しています。日本が誇る世界的傑作車の最新モデルをコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?
■トヨタ 300系 ランドクルーザー ZX 3.3ℓディーゼル車 主要諸元
全長×全幅×全高(mm):4985×1980×1925
ホイールベース(mm):2850
トレッド(前後・mm) :1665
車両重量(kg):2550
エンジン形式:F33A-FTV型 V型6気筒インタークーラー付きツインターボディーゼル
排気量(cc):3345
最高出力:227kW(309ps)/4000rpm
最大トルク:700Nm(71.4kgm)/1600-2600rpm
トランスミッション:10速AT
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/トレーリングリンク
ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク
タイヤ:(前後) 265/55R20
■毎月第3土曜日はトミカの日!
No.38 トヨタ ランドクルーザー(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年3月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.38 アウディR8 クーペ』に代わって『No.38 トヨタ ランドクルーザー』が登場します。なお、『No.38 トヨタ ランドクルーザー』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.99 ピザーラ デリバリーバイク』に代わって『No.99 スバル フォレスター 消防指揮車』が登場します。
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