注目の「ウィルダネス」導入は?
執筆:Kenji Momota(桃田健史)
【画像】日本導入は?【アウトバック/フォレスター「ウィルダネス」を詳しく見る】 全136枚
編集:Taro Ueno(上野太朗)
スバルは2021年10月7日、新型「レガシィ・アウトバック」日本仕様を発表した。
これを受けて、メディア向けにオンラインでの商品説明会が開かれた。
その中で、筆者(桃田健史)を含む複数のメディア関係者から「北米向けのウィルダネスについて日本導入を希望する声が多いが、その可能性はあるか?」という質問が相次いだ。
これについて、レガシィ・アウトバックの開発を統括する、スバル商品企画本部PGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)の村田誠氏は「そのような声を頂いているが、将来の商品計画なので、ここでの回答は差し控える」と明言を避けた。
一方、商品企画本部の別の関係者は、北米で好評であり、また日本でも導入に対する期待が高いという声がスバルに寄せられているという事実を踏まえて「今後の検討(案件)として、乞うご期待」という前向きな姿勢を示した。
ウィルダネスは現在、北米専用車としてレガシィ・アウトバックの最上級に位置付けられているモデルだ。
サスペンションの仕様変更のよるリフトアップや、外装ではフロントまわりを中心として本格的なオフローダーのイメージを強調している。
見た目のイメージだけではなく、走りも鍛え抜かれているのが特徴だ。
STIに次いで「ブランド化」も?
北米スバルのホームページでは、岩場や悪路での走行シーンが画像や動画で紹介されており、こうした姿を見た日本のスバルファンからウィルダネス待望論が高まっているのだ。
ウィルダネスは、北米アウトバックで初導入された時点では単一モデルでの対応なのか、それともスバル車全体を横断するオフロードパフォーマンスブランドなのか、そうした判断をユーザーはつけることができなかった。
それがフォレスターのビックマイナーチェンジに伴い、北米フォレスターにもウィルダネスが設定されたことで、スバルとしてはSTI(スバルテクニカインターナショナル)とは別枠での新たなるブランド戦略であることが証明された。
ただし、現時点ではあくまでも北米専用設定にとどまる。
スバルは過去10年間でグローバルで販売台数と売上台数が右肩上がりとなってきたが、その源水はアメリカにある。
アメリカ国内乗用車の販売シェアは10年前の約2%から現在はその2倍となる約4%へと躍進している。
その結果、スバルの北米法人であるスバル・オブ・アメリカ (SOA)の商品企画に対する発言力は強く、そうした中でウィルダネスの発想は生まれた。
村田PGMは、北米市場から「ラギッド感と本格的な走破性」を求める声が強く、それに基づきウィルダネスを設定したと説明した。
日本仕様と欧米仕様 どう違う?
ウィルダネスに対する期待値がネット上では大きな話題になることが多い、レガシィ・アウトバック。
アメリカではアウトバックとして発売されてすでに2年以上が過ぎるほど、日本導入が遅くなってきたことが、アメリカで通常モデルに追加発売されたウィルダネスに対し日本人の興味が沸く一因になっていると思う。
では、なぜ海外に比べて2年以上も日本導入が遅くなったのか?
この点について、村田PGMを始めとしたスバル関係者からは「日本専用仕様にこだわったから」という回答だった。
海外との違いは大きく3点ある。
1点目は、エンジンだ。
北米仕様では2.5Lと2.4Lターボ、また欧州仕様では2.5Lのみとしたのに対して、日本仕様ではレヴォーグでも搭載している1.8L直噴ターボを採用した。
その理由について「動力性能と環境性能を高い次元で設定」とし、高速巡航時の燃費向上も狙ったという。
また、リニアトロニックCVTは基本的にレヴォーグと共通だがファイナルギア比はレヴォーグとは違う。
2点目は、アイサイトだ。
北米仕様ではアイサイトVer.3、また欧州仕様では次世代アイサイトを採用しているのに対して、日本仕様はレヴォーグ同様に次世代アイサイトとアイサイトXを組み合わせた最強アイサイトとしている。
3点目は……。
日本にあわせた「ウィルダネス」は?
3点目は走りだ。
北米仕様ではフリーウエイでの長距離移動、また欧州仕様ではアウトバーンでの超高速走行を視野に入れている。
対する日本仕様では乗り心地を重視しながらハンドリングを安定させるため、ショックアブソーバーの圧縮方向の減衰力を欧米仕様に比べて弱める一方で、ショックアブソーバーの伸び方向の減衰力を高めることで抑えバランスの良い走り味とした。
また、ボディは先代比で全長が50mmのびているが、ミラーtoミラーの全幅は前代同値として、最小回転半径は5.5mを維持してスバル車の基本である0次安全の見切りの良さを確保している。
アウトバックは、1994年に初代(販売総数20万台)、98年に2代目(20万台)、03年に3代目(23.9万台)としたあと、北米市場を意識してボディサイズが大型化した4代目(45万台)が大きく伸び、14年の5代目(70万台)がさらに躍進。
そして今回の6代目はスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)採用で走りが刷新され、安全性能でも欧州アセスメントのEURONCAPでファイブスターを獲得しているスバルの自信作だ。
日本仕様は、都会派の洗練された上質さを主張する「リミテッドEX」と、アクティブなアウトドアのイメージの「XブレイクEX」の2グレードだ。
ここにウィルダネスが追加設定されることを大いに期待したい。
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