次世代電動SUV キドニーグリルは小型化
BMWは3月21日、次世代EVコンセプト「ビジョン・ノイエ・クラッセX」を公開した。新しいEVラインナップの第一弾として、2025年にハンガリーで量産体制に入る予定だ。
【画像】「上品」にまとまったBMW次世代SUV【新型ビジョン・ノイエ・クラッセXと現行モデル「iX」を写真で比較】 全24枚
ノイエ・クラッセのコンセプトカー公開は、昨年のセダンに続く2台目となる。ビジョン・ノイエ・クラッセXは電動SUVの未来のデザインを示すもので、iX3の後継車を予感させる。
ビジョン・ノイエ・クラッセXはEV専用プラットフォームを採用し、4台の高性能コンピューターで制御する先進のソフトウェア技術を特徴としている。
スタイリングで最も注目すべき点は、1960年代の「ノイエ・クラッセ」のセダンやクーペからインスピレーションを得た、新デザインのキドニーグリルである。グリルにはLEDが使用され、光のシグネチャーを作り出し、立体的な外観を与えている。
その他の部分では、iXなど既存モデルから影響を受けているように見える。
コンセプトカーではあるが、市販車に近い現実的なスタイルである。外装の装飾パーツやバッジを極力取り去るなど、シンプルでクリーンなデザイン処理が施されている。なお、ボンネットにはBMWのロゴがレーザーで刻印されているが、この要素が市販車に引き継がれる可能性は低い。
リアには、BMWの特徴であるL字型テールライトの新解釈が採用され、Cピラーには伝統的な「ホフマイスター・キンク」が残されている。
これまでサイドスカートやフロント/リアエプロンに使用されていたボディクラッディングの代わりに、単一のリサイクル素材のパーツを採用している。破損時の交換の費用対効果が高く、リサイクル可能だという。
リサイクル素材を多用したインテリア
インテリアはコンセプチュアルなものだが、基本的なダッシュボードとインフォテインメント・インターフェイスは市販車にも踏襲されるようだ。
中央の大型タッチスクリーンには、BMWパノラミック・ビジョンと呼ばれるシステムが搭載され、高度な音声コントロール機能などを備えているという。市販車では、3Dヘッドアップ・ディスプレイを導入予定だ。
BMWによると、この新しいインテリアデザイン・コンセプトは、数千人のドライバーへの調査と1000万台以上の既存車のデータ分析に基づいて開発されたもので、インタラクションの簡素化に重点を置いているという。
また、植物と鉱物由来の原料で作られた、石油を含まない内装材を使用。一部のパーツには、廃棄漁網から得られた海洋プラスチックも使用されている。
高性能コンピューターによる先進の駆動制御システム
動力性能についてはまだ明らかにされていないが、ノイエ・クラッセのプロジェクト責任者であるマイク・ライヒェルト氏は、「バッテリーセルを最大限に活用」し、「効率的な動力性能」を持つとした。
パワートレインには、新型モーターと、円形セルのリチウムイオンバッテリーからなる第6世代のeドライブ・システムを採用した。EV専用のタイヤとブレーキを新設計し、全体的な効率性を最大25%向上させ、航続距離を最大30%伸ばしたという。
バッテリーは従来品と比べてエネルギー密度が20%高く、800Vの駆動電圧システムにより、充電速度も最大30%改善された。BMWは、わずか10分で300km分の航続距離を賄えるとしている。
また、ビジョン・ノイエ・クラッセXは、「同等モデル」の現行モデルよりも空気抵抗を20%低減しているという。
動力性能の鍵を握るのは4台の高性能コンピューターで、ドライビング・ダイナミクスや自動運転などを制御する「スーパー・ブレーン」と表現されている。運転支援機能においては、現在の技術より5倍以上速い処理速度を誇る。
特筆すべきは、一度に最大4基の電気モーターを制御できることだ。ほとんどのノイエ・クラッセEVは1~2基のモーター・パワートレインを搭載する見込みだが、いずれは高性能の「Mモデル」も可能になるはずだ。
ビジョン・ノイエ・クラッセXを発展させた市販車は来年発売され、ハンガリーのデブレツェン工場で生産開始となる。車名や価格、仕様詳細についてはまだ発表されていない。
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