ヤマハ XSR900GP「日本仕様の発売は2024年夏以降を予定」
2024年3月15日(金)~17日(日)にインテックス大阪で開催される第40回大阪モーターサイクルショー2024の会場から、気になる情報を速攻レポート。開幕前日に実施されたメディア向け事前撮影会では、国内仕様の正式発表が待たれるヤマハのXSR900GPにまたがるチャンスを得た。
【画像13点】ヤマハXSR900GPを実車の写真で解説「カウル形状やセパハンをじっくり見て欲しい!」
2023年10月にジャパンモビリティショーで実車が世界初公開されたヤマハのXSR900GPは、スポーツヘリテージ系ネイキッドのXSR900をベースに開発されたカフェレーサー。1980年代にロードレース世界選手権を戦ったYZR500をオマージュしており、ハーフカウルとセパレートハンドルを大きな特徴とする
888cc水冷並列3気筒エンジンをアルミ製フレームに搭載するのは、XSR900あるいはその開発ベースとなったMT-09と同様ながら、フレームは剛性最適化などを目的に細部変更。前後サスペンションはKYB製で、フロントはグレードが高めのフルアジャスタブルカートリッジ式、リヤは油圧プリロードアジャスターを備えた新作のフルアジャスタブルタイプとしている。
タイヤは、最新となるブリヂストンのバトラックス・ハイパースポーツS23。減速中のシフトアップや加速中のシフトダウンも可能な第3世代のクイックシフトシステムを採用するなど、電子制御も最新モデルらしい内容となっている。
オジさんをある程度は許してくれるXSR900GPのライポジ!
事前撮影会では、このXSR900GPにまたがるチャンスをゲット。トップブリッジの上側にクリップオンされたセパハンは、シート位置に対して低めかつ遠く、1980~90年代のレーサーレプリカを思わせるけど、冷静に思い返してみれば、「当時物」より前傾がキツいイメージはない。
シートの形状が、少なくとも前半部分はそれほど後方に跳ね上がっておらず、上半身が前に倒れようとする感じがそれほどないことも、こう思わせる理由かも。ちなみに、燃料タンク前方のカバーにはエグリが入れられており、(たぶん)もっとスパルタンだった昔の雰囲気を味わいたいなら、社外品のハンドルに換装してローハンドルポジション化できるスペース的な余地も残されていそうに見えた。
開発ベースとなったXSR900を含む現行型MT-09シリーズのフレームには、ステッププレートの装着位置を2段階に調整できる機能が与えられていて、XSR900の場合は下側にセットされている。
対してXSR900GPは上側。これにより膝の曲がりがキツくなるかと想像したが、短時間またがった印象ではまるで気にならない。むしろ、「バックステップ」と呼ばれていた時代に近づけるなら、もっとアップ&バックでもいいくらいだ。
つまりXSR900GPは、1980~90年代のレーサーレプリカ的な雰囲気をビンビンに感じさせるデザインを取り入れながらも、当時からバイクに乗り続けてきた(あるいは憧れていた)我々のようなオジサン世代を、ある程度は「許してくれる」ライポジだ。
「もう前傾はキツいんだよね」とか「ヒザが痛くて」なんてボヤいてしまう年配ライダーでも、これなら乗れるかも……。
ちなみに足着き性は、身長167cm/体重67kgで足が短めのライダーがシート最前部にまたがったときに、両足のつま先が着く程度。撮影車は燃料が空で車体が軽かったこともあり、まるで不安なく支えていられた。
ヤマハ XSR900GP主要諸元(ヨーロッパ仕様)
[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル並列3気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:78.0mm×62.0mm 総排気量:890cc 最高出力:87.5kW<119ps>/1万rpm 最大トルク:93.0Nm<9.5kgm>/7000rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2160 全幅:810 全高:1180 ホイールベース:1500 シート高:835(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量:200kg 燃料タンク容量:14L
[車体色]
レジェンドレッド、パワーグレー
レポート●田宮 徹 写真●伊藤吉行
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参考にならんわ。