29歳で、中古のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第4回は、納車時の感動を綴る。
やっぱり愛車はカッコいい!
4月14日、待ちに待ったコルベットの納車である。指定された洗車専門店「カーウォッシュ・オーシャン」(東京都練馬区)に到着すると、そこには最初に見たときよりも綺麗なわがコルベットがあった。
「納車前に洗車しておきました!」と、販売元である「U.N.E」の代表、宇根陽介さんがニコニコしながら話す。
35年前のクルマゆえ、ピカピカに輝いているわけではないし、小傷も至るところにある。けれども、独特のオーラを放っていた。おもわず「カッコいい!」と、発してしまった。
筆者が小学生だった20年ほど前までは、ときどきC4型コルベットを街中で見かけた。それもあって、珍しいクルマという認識はなかった。ドラマ(『7人の女弁護士』など)や映画(『紳士同盟』など)の劇用車としてもよく登場していたこともあって、むしろ、ポピュラーなアメ車というイメージが強かった。
しかしここ数年は見かけた記憶がない。いつのまにか希少車になってしまったようだ。周囲でも所有している人はひとりも知らない。
そんな珍しいクルマを所有することが、なんだか嬉しくなってくる。しかもナンバーは、希少な「品川34」の2桁。こんな個体、日本中探してもわが愛車ぐらいではないか?
「32歳、35年落ちコルベットを買う」を、もっと読む。
32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.3 駐車場と自動車保険29歳で、中古のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第3回は、納車までのあれこれ。32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.2 最終的な購入金額29歳で、中古のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第2回は、購入時の思い出を振り返る!32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.1 運命の出会い[29歳で、中古のフェラーリを購入した](https://www.gqjapan.jp/tag/ferrari-29){: target="_blank"}GQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第1回は、購入経緯を綴る。ブレーキや乗り心地は、こんなもの?
早速、乗り込みキーを捻るとエンジンは1発で掛かった。フロントに搭載する5.7リッターV8は、ドロドロドロといった重低音を轟かせる。所有するフェラーリ「360モデナ」のV8とはかなり違う。フェラーリのエンジン・サウンドを“官能的”と表現するならば、コルベットは“野生的”だ。ワイルドである。
そのワイルドさは1000rpm以下のアイドリング時でもしっかり伝わる。高回転までまわさないと堪能しづらいフェラーリとは違う。エンジンをかけただけでも、独特のフィーリングが楽しめるのは、高速道路の最高速度が120km/hに抑えられている日本ではありがたい。
とりあえず、エンジンルームを開けてみた。5.7リッターV8自然吸気ガソリン・エンジン「L98型」の存在感が強い。わがコルベットは1987年型だから、230psから240psに最高出力がアップしている。
びっくりしたのは、逆開きボンネットを支えているのが、たった1本のステーだったことだ。結構な重さのあるボンネットだから、はたしてこんな1本で大丈夫か?と、ちょっと不安になる。もっとも1本しかないから、整備性は良さそうだ。
ラゲッジルームに荷物を積み込み、いざ自宅へ! はじめて見に行ったときも、ほんのちょっと運転したが、あのときは、まだ売り物だったため終始緊張していた。それゆえ、ドラビング・フィールがどうだったかなんてすっかり忘れてしまった。
早速、4ATをDレインジへ動かす。軽いシフトショックが伝わってくるのが、35年前のクルマらしい。しかも、クリープ現象のみで20km/h近く出てしまうほどパワーがあるから、信号待ちではしっかりブレーキを踏んでいないと危ない。最新のクルマとおなじ感覚でブレーキを踏んでいると、それだけでは効きが甘く、進んでしまうのだ!
ブレーキの効きはそれほど良くない。よく「昔のアメ車はブレーキの効きが弱い」と聴いていただけれど、あらためて自分で運転してみて実感した。
もっとも、これでも効きはかなり改善したそうで、宇根さん曰く「お金をかけてブレーキまわりは整備しましたから、これでも弊社に入庫したときよりはだいぶ良くなっているんですよ」。
新車当時を知らないので、ブレーキ・フィールが良いのか、それとも悪いのかはわからない。「古いクルマだからこんなものか」と、思えてきた。乗り心地もずいぶん硬いと思ったが、これも新車当時を知らないので硬いのかどうかはわからない。このあたりは、1度、識者に確認いただこうと思う。
「32歳、35年落ちコルベットを買う」を、もっと読む。
32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.3 駐車場と自動車保険29歳で、中古のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第3回は、納車までのあれこれ。32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.2 最終的な購入金額29歳で、中古のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第2回は、購入時の思い出を振り返る!32歳、35年落ちコルベットを買う──Vol.1 運命の出会い[29歳で、中古のフェラーリを購入した](https://www.gqjapan.jp/tag/ferrari-29){: target="_blank"}GQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第1回は、購入経緯を綴る。早速の不具合
走り出してから10分後、雨が降ってきた。ワイパーを動かそうと思い、ステアリング・コラム周辺を探すが、レバーがない!と、一瞬焦る。そうだ、コルベットのそれはドアライニングにあるのだ。
小さなツマミを上下に動かすことによってスピードなどを調整する。小雨だったので、数秒おきにワイパーが作動する間欠モードにセットした。
が、動かない。おかしいな?と、思い、10秒ほど待っているとようやく動き出した。動き出したものの、その動き方はぎこちない。ちょっと動いたと思ったら止まってしまい、そしてまた動くという繰り返しだ。ワイパーが1往復するのに数十秒も要する。
試しに間欠モードの時間を調整し、間隔を短くしたものの、動きは変わらない。そこで、通常モードに切り替えると問題なく作動した。しかも、低速&高速モード、どちらも機能する。どうやら間欠モードだけ壊れているようだ。
安価で直るのであれば直したいが、別に、機能しなくてもさほど困らないので、しばらくは様子を見ることとした。
練馬から自宅のある目黒区までのドライブは約40分。そのあいだ、信号待ちなどでさまざまな人と目が合った。視線を感じ、ふと隣を見ると、わがコルベットをじっと見ているドライバーが何人もいたのだ。
ドライバーだけでなく、道を歩く何人もの人がわがコルベットをチラチラ見てきた。多くの人が行き交う東京・渋谷では、顕著だった。これはもう1台のフェラーリでは経験出来なかったことだ。
「やっぱりC4型コルベットは珍しいクルマなのか!」と、あらためて実感した。が、注目を集めていたのは珍しさだけではなかったようだ。というのも、ときどきマフラーから盛大に白煙が出ていのだ!
35年落ちコルベットを維持していくのは、それなりの“忍耐力”や“根気”が必要となりそうだ。
次回は、警告灯についてリポートする。
「29歳、フェラーリを買う」を、もっと読む。
29歳、フェラーリを買う──Vol.150 今までありがとうございました(最終回)『GQ JAPAN』の編集者・イナガキが2019年、中古のフェラーリ「360モデナ」を買ったことから始まった本連載は、今回が最終回。いままで本当にありがとうございました!I Bought A Secondhand Ferrari 360 Modena/ Installment One29歳、フェラーリを買う──Vol1. 運命の出会い熱狂的なフェラーリファンというわけではなく、スーパーカー好きでもない『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! はたして、勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 文・稲垣邦康(GQ)Ferrari 360 Modena Long-Term Test / Vol. 1229歳、フェラーリを買う──Vol.12 女優・夏樹陽子が語る! フェラーリの魅力とは?(前編)『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は長年F355を所有する“フェラーリの先輩”、女優・夏樹陽子さんに話を聞いた。前編では所有車の維持などについて語る! 文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.) 撮影協力・GST『32歳、35年落ちコルベットを買う』過去記事
Vol.1 運命の出会い
Vol.2 最終的な購入金額
Vol.3 駐車場と自動車保険
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
カッコつけて撮影してる場合かよ。