この記事をまとめると
■インドのウーバーサービス料金は世界一安いことで有名になっている
牛車は消えたが人は横断しまくり! 何の予告もなくラフロードに! 3年ぶりのインドの高速道路はやっぱりカオスだった
■代金の一部が抜き取られていることがあるので必ずその場で確認が必要
■中国ではニセ札にすり替えられることもあるのでお金の面はより警戒するべし
ウーバーなのに現金決済が基本!?
ライドシェアサービスというと、料金決済は事前登録したクレジットカードで行うのが一般的なのだが、インドのウーバーでは現金で決済するのが、筆者が体験した限りでは一般的となっている。
そもそも、インドのウーバーサービスは世界一利用料金が安いことで有名。われわれのような外国人がメインで利用するのは、スズキ・デザイア(スイフトの4ドアセダン)などのホワイトボディの全長が4メートル以下となるコンパクトセダン「4メーターセダン」。これは地元の人にとってはぜいたくなクラスで、その下のワゴンR(日本仕様とは異なる)や、三輪タクシー、バイクなどが地元の人にとってはメインの利用クラスとなるようだ。
アプリを使い車両とマッチングできると迎えにきてくれるという流れはほかの国々と変わらないのだが、マッチングが決まるとシリアルナンバーのようなものがスマホ画面に表示され、乗り込むときにそのナンバーを告げることでマッチングした本人かどうかを確認するのが「インド流」となる。
この確認がなかったころは平気で乗車希望者になりすまして乗車してくる人、つまりマッチングした本人ではないのに、「俺が呼んだ」として乗り込んでくるケースが多発したので、それを防ぐ必要があったようだ。
ウーバーアプリ自体は万国共通なのだが、インド国内では外国人に対してはライドシェア利用料であっても現金決済を要求してくるようである。だからといってお釣りを持っているわけでもなく、仕方ないので「お釣りはいらない」として渡すこともあるので、ドライバーにとっても外国人への現金決済はうま味があるようだ。
中国を抜いて人口世界一となったインド。街なかを歩けば、その活気に驚かされるとともに、少しでも気を抜くと「何かやられる」ので警戒も必要。
お札の枚数をごまかすなんて当たり前!
そのひとつが札束をもらうと、たいてい数枚は札が少ないこと。たとえば1万ルピー(約1万6900円)を受け取ったとすると、たいていは9500ルピーなど少ない束になっているといわれている。
南カリフォルニアで自動車販売ビジネスに従事していた知り合いが、インドではないものの、比較的近所に住むインドと国境を接する某国の人に中古車を販売したので、「それを届けるのを手伝って欲しい」といわれたことがある。
知り合いのあとについてレンタカーでクルマを売った人の家に行くと、そこで知り合いが輪ゴムでまとめられたアメリカドル100ドル札の束を渡された。すると知り合いはテーブルに受け取ったドル札を1枚ずつ並べだした。そして「400ドル少ない」と伝えると、「バレたか」といった感じで不足分の400ドルが渡されていた。
帰りの車内で知り合いは、「私の経験したかぎりでは、インドやその周辺出身の人のなかには、輪ゴムのようなものでまとめた札束を渡しますが、本人のいう金額より少ない金額になっていることが結構あります。彼らはそれを『われわれの商慣習』と言い、その場で確認しないのが悪いといってきます。
しかも、日本の銀行員のように格好良く札を数えて足りないと伝えても彼らは『ごまかしている』と認めないので、テーブルに1枚ずつ置いて確認させるようにしています」と話してくれた。
桁数の多い金額表示ではグローバルと異なるカンマの付け方をするので、よくわからなくなることもある。多少ごまかされたとしてもいままでの体験では円換算ではたいしたこともないので、筆者は「不思議な国のインド」を体感させてもらった代金として割り切っている。
かつて中国でも、ちょっと目をそらした瞬間にニセ札にすり替えられたことがある。
新興国でお金のやり取りをするときは、けっして目をそらさないようにして、最大限の注意を払うことをおすすめする。
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