レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、FIAがレッドブルの予算制限違反の罰金700万ドル(約10億円)を活用することを期待しており、おそらくは苦境にあるWシリーズのように「苦戦している選手権」に恩恵を与えるべきだと述べている。
レッドブル・レーシングは先週、2021年にF1の予算制限レギュレーションに違反したとして、多額の金銭的ペナルティを科された。チームが罰金を支払う期限は30日以内だ。
レッドブルF1が700万ドルの罰金と空力テスト削減のペナルティを受け入れ。FIAがコストキャップ違反チームとの合意を発表
非営利団体であるFIAは、支払われた罰金を草の根レベルのスポーツに還元すると述べている。しかしホーナーは、女性によるWシリーズについてほのめかした。同シリーズはひどい苦境にあり、新たな投資を緊急に必要としているため、現金の一部から恩恵を受けることができるだろうというのだ。
「これは莫大な金額であり、そのお金で何をするか選択するのは、FIA次第であるのは明らかだ。我々はそれが有効に活用されることを願っている」とホーナーは先週末にメキシコシティで語った。
「もちろん現時点で苦境にある選手権があることは分かっているので、何かいいことが行われることを願っている」
レッドブルには、空力開発時間の10%を削減するといった競技上の制裁も科せられており、ホーナーはチームに対する罰は「極めて厳しいものだ」と述べた。また、700万ドル(約10億円)は小さな金額ではない。しかし、F1が過去数年に享受した成長とスポーツの商業的成功からチームも恩恵を受けていることを考えると、その程度の金銭的負担がレッドブル・レーシングの収益に重大な影響を与えることはないとホーナーは認めている。
「レッドブル・レーシングへの物質的な影響だが、今年は我々にとって強力な年だ」とホーナーは説明した。
「実際、今年リバティから受け取る金額は予算制限自体を超えるので、F1は非常に健全な状態にある。スポンサーシップ収入も商業収入も堅調だ」
「コストの上限を検討する必要があるのはそれが理由だ。上位の3、4チームは分配金の金額が予算制限額を超えるからだ。グリッド後方のチームでさえ、おそらく70から80%のコストを分配金で賄うことになるだろう」
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茶番を見てても仕方ない