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3分でわかるスポーツカーの頂点「フェラーリ」現行モデルのラインアップ解説。最強モデルはどれ?

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3分でわかるスポーツカーの頂点「フェラーリ」現行モデルのラインアップ解説。最強モデルはどれ?

時流に合わせつつ、さらに進化する跳ね馬
いつの時代もスポーツカーの頂点に君臨するイタリアンスポーツの至宝フェラーリ。しかし、お値段が庶民には縁遠いこともあって、そのラインアップは意外と知られていない。そこで今回は、跳ね馬がどのようにトップブランドの地位を守っているのか、最高峰ラグジュアリースポーツの現行ラインアップをおさらいしてみたい。※価格は取材者調べの目安です。詳細は店舗などでご確認ください。

かつてフェラーリのエンジンといえばV12、あるいはV8の大排気量・自然吸気というイメージだったが、それはもう過去の話。最近はダウンサイジング(小排気量化)されたエンジンにターボや電動モーターを組み合わせており、跳ね馬も時流へ適合している。さらにマニュアルトランスミッションも既にカタログ落ちしており、現代の跳ね馬はAT(自動変速)一択となっている。

>>フェラーリ ローマのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

とはいえ燃費や静粛性を売りにする量産メーカーとは違い、フェラーリはエネルギー効率を上げつつ、あくまでもパワーと快音にこだわっているところがポイントだ。

●エントリーモデルを担う「ローマ」は2700万円台
そうしたラインアップのエントリーレベルを担うのは、2+2オープンの「ポルトフィーノM」(2,817万円、写真1~4枚目)と2+2クーペの「ローマ」(2,756万円、写真5~8枚目)。2台は620ps/760Nmを発生する3.9L V8ツインターボをフロントに積み後輪を駆動する兄弟車だが、従来のフェラーリを踏襲するクールなポルトフィーノMに対し、ローマはエレガントなエクステリアを採用しており、デザインの基調は全く別物。

もちろん、インテリアも完全に差別化されており、流石は細かいコストを気にしなくていいスーパーカーだ。現行モデルでは最も快適性を追求したGT的キャラクターに加え、何かあれば4人がギリギリ乗れるという意味でラインアップ中随一の実用性ももっている。

>>フェラーリ ポルトフィーノのカタロググレードをチェックする
>>フェラーリ ローマのカタロググレードをチェックする

●458の血統を受け継ぐ720psのモンスター「F8トリブート/F8スパイダー」
次はラインアップの中核を担うミッドシップクーペ「F8トリブート」(3,395万円、写真9~11枚目)およびオープントップの「F8スパイダー」(3,724万円、写真11~14枚目)。そのパワーユニットはポルトフィーノMなどと同排気量の3.9L V8ツインターボだが、チューンの違いでこちらは720ps/770Nmを発生する。その出力特性もF8ではより高回転型のスポーティな味付けとなっており、回せば回すだけパワーが溢れ出る自然吸気さながらの乗り味が楽しめる。F8の基本設計は先代「488」、さらにはその一つ前世代の「458」という歴代の中核モデルから受け継がれており、その意味では現行ラインアップで最もかつての“らしさ”が漂うモデルと言えるだろう。

>>フェラーリ F8トリブートのカタロググレードをチェックする
>>フェラーリ F8スパイダーのカタロググレードをチェックする

●V6ながら830psの非現実的スーパーマシン「296GTB」
次は昨年デビューしたばかりのV6ツインターボユニットを搭載するミッドシップクーペ「296GTB、写真15~16枚目」(3,710万円、)。自動車愛好家ならピンとくるように、モデル名は2.9L V6を搭載することによる。V8よりもV6の方が価格が高いのは奇異に感じるかもしれないが、実は296GTBは単体で663ps/740Nmを発生するエンジンに、167psのモーターアシストを受けるプラグインハイブリッド(PHEV)で、システム出力は830psに達するのだ。

事実、296GTBとF8は0-100km/h加速こそ同タイムだが、0-200km/h加速やフィオラノ(イタリアのテストコース)でのラップタイムは296GTBの方が上で、価格ヒエラルキーもこうした性能による。フェラーリではこのV6を「ピッコロV12(小さなV12)」と呼んでおり、その性能は折り紙付き。かつてV6搭載の「ディーノ」(60~70年代に生産)に「フェラーリ」ブランドを許さなかった同社だが、時代は確実に変わった。なお、オープントップの「296GTS」の国内導入も決まっている。

>>フェラーリ296GTBのカタロググレードをチェックする
>>フェラーリ296GTSのカタロググレードをチェックする

●家が一軒建つお値段!? フェラーリ史上最強の「SF90ストラダーレ/スパイダー」
次に紹介するのは「296GTB」と同じPHEVながら、AWDを採用する「SF90ストラダーレ、写真17~22枚目」(5,436万円)およびオープントップの「SF90スパイダー、写真23~26枚目」(5,959万円)。そのパワーユニットは、エンジン単体でも780ps/800Nmというフェラーリ史上最強のスペックを誇る4L V8に、前2・後1の3モーターを加えたPHEVシステムで、トータル出力は1,000psに達する。

当然走行性能は凄まじく、0-100km/hは2.5秒、最高速度は340km (いずれも「SF90ストラダーレ」)をマーク。フィオラノでのラップタイムは伝説の超限定スペシャルモデル「ラ・フェラーリ」に肉薄するというから、流石は「スクーデリア・フェラーリ90周年(SF90)」を冠するモデルだ。

>>フェラーリSF90ストラダーレのカタロググレードをチェックする
>>フェラーリSF90スパイダーのカタロググレードをチェックする

●自然吸気V12を積む「812 GTS」
もう1台、触れておかなければならないのが、オフィシャルHPに掲載されている「812 GTS、写真27~30枚目」(4635万円)だ。812スーパーファストのオープン版として2019年に発表された同モデルは、絶滅危惧種となったV12を搭載する貴重なモデル。6.5リッターV12 NAを搭載し、最高出力800psを発生。0-100km/h加速は3.0秒以下、最高速度は340km/hとまさにド級の性能を誇る。

>>フェラーリ812 GTSのカタロググレードをチェックする

というわけで、フェラーリの性能(と価格)の凄まじさがお分かりいただけただろうか。実は、これらに加えてブランド初のSUV「プロサングエ」も近々デビューする予定。今後もフェラーリから目が離せない。

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みんなのコメント

157件
  • 国民の99%には無縁の話であった、ちゃんちゃん。
  • 結局買えないなぁフェラーリ
    昔々にチョロっと運転させてもらったこともあるけど
    今後死ぬまで運転する機会なんてほぼ0なんだろうな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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