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スズキ 新開発のハイブリッドを搭載した「ソリオ」と「ソリオバンディット」を発売

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スズキ 新開発のハイブリッドを搭載した「ソリオ」と「ソリオバンディット」を発売

スズキは、コンパクトなボディと広い室内空間で人気の小型乗用車「ソリオ」と「ソリオバンディット」に、新開発のハイブリッドを搭載したモデルを追加し、2016年11月29日より発売した。

現行の4代目にあたるソリオシリーズは、デビュー当初からガソリンエンジンとマイルドハイブリッドという2種類のパワーユニットが設定されている。このうちマイルドハイブリッドは、軽自動車の「S-エネチャージ」と同様のシステム。減速時のエネルギー回生やアイドリングストップ後のエンジン再始動と、加速時の短時間のモーターアシストを、ISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーによって行なう。

マイルドハイブリッドはその効果もさることながら、機構的にシンプルでコストを抑えることも可能なため、コンパクトカーとの相性が非常にいいい。ただハイブリッドシステムとしては、あくまでも簡易的なものであるのも事実だった。

そこでスズキは独自に、本格的なハイブリッドシステムの開発にも着手していた。それが我々の目に触れることになったのが、第44回東京モーターショー2015で参考出品車として出展された「ソリオ ハイブリッド」で、今回、いよいよ市販モデルに投入されることになった。

新しいスズキ独自のパラレル方式ハイブリッドシステムの特徴は、コンパクトながら瞬間的に大きな力を発揮する駆動用モーター(MGU=Motor Generator Unit)を採用したこと。走行中に蓄えた100V高電圧リチウムイオンバッテリーの電力をMGUに供給することで、モーターによるアシスト走行をするのに加え、クリープ走行時や約60km/h以下での一定速走行時にはエンジンが自動停止し、EV走行を可能にしている。

また、軽量コンパクトで伝達効率が良いトランスミッションであるオートギヤシフト(AGS)を組み合わせて統合制御しているのも、じつはこのシステムの大きな見所となっている。

AGSはMTを自動制御する変速機で、機械的な部分は機構がシンプルな分、効率も良くトラブルも少ない。しかしプラネタリーギヤ式のATやDSGに較べどうしても変速タイムラグが大きく、ドライバーに与える違和感が大きいという欠点がある。

そこでソリオのハイブリッドでは、変速時の一時的なエンジン駆動力の落ち込みをMGUで補うことで、加速に連続性のあるスムーズなフィーリングを実現しているのだ。これはあまり表立って謳われてはいないが、ドライバーにとっては非常に大きな恩恵となるハイブリッド利用法といえる。

「標準モード」と「エコモード」という2つの走行モードが選べるのも、新ハイブリッドシステムの特徴だ。前者は発進・加速時などでキビキビとした走りを実現。後者はEV走行の頻度を高めて燃費優先で走ることを可能にしている。

MGUに電力を供給するリチウムイオンバッテリーは、荷室の床下に格納している。そのためソリオ本来の長所である、広い室内空間はそのまま確保。システム構成要素の軽量コンパクト化によって、本格的なハイブリッド車でありながら、車重が1tを切っているのも注目に値する。

ちなみに気になる燃費は、JC08モード走行で32.0km/L。これはコンパクトハイトワゴンとしてはNo.1の数値だ。また全車がエコカー減税の免税対象車となる。

ハイブリッド仕様車は、エコをイメージしたブルー基調の専用エクステリアとインテリアを採用する。フロントグリルのスケルトン部をブルーメッキとしたり、リヤコンビネーションランプおよびバックランプレンズをブルークリアタイプとした他、インパネアッパーガーニッシュにもブルーメタリック塗装を採用。メーターも青色基調とされた。

ハイブリッド搭載車の販売目標台数は「ソリオ」、「ソリオ バンディット」シリーズ合計で3,500台/月となっている。


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