現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 進化し続けるレクサスの顔「スピンドルグリル」! 超話題のLMやRXに採用の第5世代「スピンドルボディ」って何?

ここから本文です

進化し続けるレクサスの顔「スピンドルグリル」! 超話題のLMやRXに採用の第5世代「スピンドルボディ」って何?

掲載 45
進化し続けるレクサスの顔「スピンドルグリル」! 超話題のLMやRXに採用の第5世代「スピンドルボディ」って何?

 この記事をまとめると

■「スピンドルグリル」といえばレクサスの顔とも言えるデザインだ

「伝統」に勝つため「攻め」続ける! レクサスのデザインがウケる理由

■スピンドルグリルの歴史は10年以上もある

■レクサス初のBEV「RZ」や「RX」には新たにスピンドルボディが採用されている

 独自路線を行くレクサスのグリルに関する話

 レクサスといえば、いまや独自の形状を持ったスピンドルグリルがデザインの要となっていますが、昨年登場した新型RXではその進化版であるスピンドルボディが大きな話題です。では、このスピンドルボディとは一体何なのか? 今回は歴代のレクサス車からその成り立ちについて考えてみます。

 上下のグリルを統合したスピンドル形状

 1989年、初代セルシオ=LSとして展開が始まったレクサスですが、スピンドルグリルが正式に導入されたのは2012年の4代目GSからと、意外なほど最近のことです。もともとは、2007年登場のIS Fのロアグリルに与えられた台形と、アッパーグリルの逆台形の組み合わせがその源流と言われています。

 第1世代と言える当時は、センター部のボディ色またはブラックの横バーによって上下を分割した表現でした。これは、一足先にシングルフレームグリルを提唱したアウディの手法に似ています。ちなみに、スピンドル=紡錘形のネタ元がトヨタ自動車の前身である豊田自動織機だという話は、どうやら都市伝説の類のようです。

 続く第2世代は、横バーが消え、グリルが大きな1つのカタマリになったもので、2015年にマイナーチェンジされたGSや、同年の4代目RXあたりから導入されました。現在に続くスピンドルグリルのイメージが定着した形状と言えます。

 そして3世代目と言えそうなのは、2017年登場のLCでの表現です。トヨタの北米スタジオCALTYによるエクステリアは極めて流麗であり、これにマッチさせるべくグリルも大きな曲面で構成、第2世代に比べるとよりボディとの一体感が強くなっています。

 この流れは2020年にビッグマイナーチェンジが行われたISや、やはり同年にマイナーチェンジされたLSでも近い表現が見られます。巨大なグリルでありながら浮いて見えない、ボディにまとわりつくような造形です。

 BEVだからこそできるボディ一体型グリル

 スピンドルボディは当面の解決策?

 第4世代は、まさにいま展開されているさまざまな試みです。たとえば、次世代レクサスデザインの第1弾である新型NXでは、グリルの枠を黒くしてボディとの隔絶感を減らしました。さらに、新型LXでは枠自体を取り払い、横桟のみでスピンドル形状を作っています。

 第1~4世代までの流れを見ればわかるとおり、スピンドルグリルの歴史は「どうやってボディとマッチさせるか?」の連続でした。レクサスの個性を打ち出すには十二分な素材とはいえ、上下左右に大きなこのグリルを料理するのはなかなか難儀なのです。

 そうしたなかで登場したのが、RZの「スピンドルボディ」という提案です。多くのメーカーのBEVに準じたグリルレスを採用し、外形のみを残した独特の形状ですが、ただ、これはBEVという特殊な条件での例外的な造形でもあります。

 それよりも、10年以上の試行錯誤とRZの振り切った表現の融合である新型RXの手法が、ある意味レクサス本道の「スピンドルボディ」と言えそうです。これは上海で発表された新型LMも同じで、ボディとグリルをグラデーションでつなげたこの造形が一体化の極みであり、スピンドルグリルの当面の解決策と言えそうです。

 さて、今後スピンドルグリルはどうなるのでしょうか? レクサスは、とりわけ海外市場での個性の確立のため「常にチャレンジする」姿勢をとってきましたが、トヨタブランドが新しいプリウスやシエンタなどでシンプル回帰しているように、そろそろ本質的なデザインに向かうべきではないかと思えます。

 せっかくボディとの一体化にたどり着いたのですから、1周まわって冒頭のIS Fのようにオラオラ感のない、落ち着きのある表情に昇華するのもアリなのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
レスポンス
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
レスポンス
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
バイクのニュース
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
レスポンス
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
WEB CARTOP
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
Merkmal
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
くるまのニュース

みんなのコメント

45件
  • どんどんカッコ悪くなってるように見えるんだけど
  • 中身大衆車メーカートヨタのび〜じ〜ふぉ〜 笑

    のハリボテなのは周知の事実だけど、

    もっとまともなデザインに出来なかったんかい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村