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新型メルセデス・ベンツTクラス 欧州発表 最大7人乗り、高級志向の小型ミニバン

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新型メルセデス・ベンツTクラス 欧州発表 最大7人乗り、高級志向の小型ミニバン

アクティブな小型ミニバン

メルセデス・ベンツは、2代目シタンをベースとした新型ミニバン、Tクラスを発表した。

【画像】メルセデス・ベンツTクラス【シタンやBクラスとの違いを写真で比較する】 全100枚

Tクラスは、ルノー・カングーの兄弟車であり、フランス北部にあるルノーの工場で生産される。英国では今年後半に発売される予定だ。

当初は5人乗りのスタンダードホイールベース仕様に、4気筒ガソリンおよびディーゼルエンジン搭載したモデルが販売される。2023年には、7人乗りのロングホイールベース仕様がラインナップに加わる予定。

Tクラスはまた、EVである新型EQTのベースにもなっている。EQTには最新のルノー・カングーZEと同じパワートレインが採用される。

メルセデス・ベンツのバン部門の責任者であるマティアス・ガイゼンは、新型Tクラスについて、「アクティブな家族連れからスポーツ愛好家まで、広いスペースを必要とするすべての人のためのクルマです」と語っている。

両側スライドドア採用

Tクラスは、カングーよりもシタンに似たスタイリングが特徴的だ。フロントエンドには、クロームのアクセントと大きなスリーポインテッドスターを配したグリルを装備。ロアパネルをブラックで統一するなど、バンパーのデザインも新しい。

また、ヘッドライト、ボンネット、フロントウイングは、バン部門の最新モデルとして独自に開発されたものだ。

Aピラーから後ろはカングーに近いスタイリングだ。フロントは従来のヒンジ式ドア、リアはスライドドア(開口部は高さ1059mm、幅615mm)で、サイドウィンドウは固定式となっている。

リアエンドはほぼ垂直で、テールゲートを開けた際の床面の高さは561mmに抑え、荷物の積み下ろしを容易にしている。テールゲートは、2分割のドアに変更することもできる。

英国では、「スタイル」と「プログレッシブ」の2グレードを展開。16インチのスチールまたはアルミホイールを標準装備するが、オプションで17インチアルミも用意されている。

スタンダードホイールベースのTクラスのサイズは、全長4498mm、全幅1859mm、全高1811mm。

上質かつ実用性に富んだ内装

インテリアは、マルチファンクション・ステアリングホイール、アンビエントライト(最大8色)、丸型エアベントなど、メルセデスらしい個性的なデザインに仕上げられている。

前席のシートクッションは、ルノー・カングーよりもしっかりとした作りになっているほか、アームレストやドアパネルなどには人工皮革を採用している。後席は折りたたみ可能で、ラゲッジルームとほぼフラットなフロアにすることができる。

7.0インチのインフォテイメントディスプレイには、Aクラスと同じ車載システムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)が搭載され、「ヘイ、メルセデス!」の音声コントロールなども可能だ。

ミニバンらしく、大容量のドアボックスや小物入れなど、実用性に重きが置かれている。フロントシートの背面には、折りたたみ式のプラスチック製テーブルが内蔵されている。

スタンダードホイールベース仕様のラゲッジ容量は517Lで、Bクラスより31L多くなっている。

充実の安全装備 燃費は?

欧州の自動車安全テスト、ユーロNCAPで5つ星を獲得するために安全装備も充実させている。例えば、7つのエアバッグのうち、センターエアバッグは運転席と助手席の間に展開され、側面衝突時に乗員同士が接触するリスクを軽減する。

運転支援システムとしては、タイヤ空気圧モニター、緊急通報機能、ヒルスタートアシスト、横風アシスト、ドライバー監視、クロストラフィック機能付きアクティブブレーキアシスト、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、スピードリミットアシストが標準装備される。

パワートレインは、1.3L 4気筒ガソリンと1.4L 4気筒ディーゼルを採用。ガソリンモデルは最高出力102psの「T160」と、131psの「T180」を用意。ディーゼルモデルは95psの「T160d」と、116psの「T180d」を用意している。

全車アイドリングストップ機能を備え、WLTPサイクルの複合燃費は、ガソリンモデルで13.7~15.1km/l、ディーゼルモデルで16.9~18.8km/lとされている。

いずれも6速MTが標準装備され、7速DCTはオプションとなっている。

価格の詳細は未発表だが、ドイツでは「3万ユーロ(約400万円)以下」からとされている。

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