マツダが新しくなった。従来のアクセラあらため「マツダ3(スリー)」が、2019年5月24日より販売開始された。日本の美意識をモチーフにしたというスタイリングをはじめ、操縦性、乗り味、エンジン、すべてが新しい注目のニューモデルだ。
マツダ3はアクセラに代わるモデルとして開発された。ファストバックと名称変更されたハッチバックとセダンの2車型によるラインナップは引き継ぎ、ボディサイズもほぼ変わっていない。
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パワートレーンは4つ用意される。1.5リッター直列4気筒ガソリン・エンジンの「SKYACTIV-G 1.5」(ファストバック専用)をはじめ2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンの「SKYACTIV-G 2.0」、1.8リッター直列4気筒クリーンディーゼル・エンジンの「SKYACTIV-D 1.8」だ。これが当初のラインナップ。
2019年内にはさらにもうひとつ、マツダが世界で初めて実用化した「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」エンジンに電気モーターを組み合わせたマイルド・ハイブリッド仕様(M Hybrid)の「SKYACTIV-X」が追加される。
駆動方式は前輪駆動と全輪駆動の2本立てである。ただし、ファストバックの場合、1.5リッターと2.0リッターのマニュアル・トランスミッション搭載モデルは前輪駆動のみの設定だ。セダンで4WDが用意されるのは、ディーゼルと「SKYACTIV-X」に限られる。
ファストバックのボディサイズは、全長が従来のアクセラより10mm短く4460mm、全幅が1795mmと同じ、全高は30mm低く1440mmになった。
セダンは全長がアクセラより80mm伸びて4660mm、全幅は1795mmで変わらず、全高は10mm低く1445mmになった。ホイールベースは両モデルとも2725mmで、アクセラより25mm伸びている。
「人間中心の設計思想」とマツダがうたうとおり、ステアリングホイールのテレスコピック機構の調整量が増えたのにくわえ、ドライバーズ・シートのチルト調節機構が全車標準化された結果、多くのドライバーが“理想の着座位置”に座れるという。
リアシートは座面高が高くなり、アクセラにくらべて乗降性が格段に向上しているのが特筆すべき点だ。数値では、リアシートのヘッドルームはアクセラより8mmほど減少しているが、乗り降りが楽になったことは大きい。身長175cmの筆者が実際に座ったところ、ヘッドルームもレッグルームも余裕を感じた。
スタイリングを特徴づけているのは、2012年に登場した「CX-5」から採用されている「魂動(こどう)」というデザインテーマだ。
ファストバックは「色気のある塊」(マツダ)というコンセプトのもと、凝縮感と面のテンションを強く感じさせるのが特徴である。車体側面のキャラクターラインを廃し、光の反射で生命感を表現したという主張に納得できるデザインだ。
伝統的な車型であるセダンは「凜とした伸びやかさ」をうたい、ノーズ部分をはじめ、ワイド・アンド・ロー(低くて同時に幅広く見える)を強調したスタイリングである。
両モデルともに、リングを強調したヘッドランプと、リアコンビネーションランプが眼をひく。「新デザインのランプは、引き算の美学で無駄をそぎ落と、シンプルな美しさを追求した」とのこと。
室内の作り込みにも注目だ。クリーンな仕上げが好ましい。スイッチの操作感やダッシュボードのクオリティなどは、マツダ車のラインナップ中のベストといってもいいぐらいだ。
ちなみに、インテリアは「人間中心の設計」と、うたわれている。運転の基本となる自然なドライビングポジションや、無理なく使える位置に配された操作系のレイアウト、さらに白色を基本にしながら、機能によって微妙に色調を変えた各種照明類などが特徴だ。
主張は強くないものの、乗っているうちにクルマが好きになっていくような心配りが随所に見られるのも魅力である。
目に見えない部分ではあるものの、クルマにおいてもっとも大事な要素の車体構造も、マツダ3で注目すべき点だ。
「ドライバーの意思とクルマの動きが一体になるように」と、常に強調するマツダでは、新型マツダ3は“究極の人馬一体”を実現したという。
ボディは「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークルアーキテクチャー)」と、名づけられた新開発のものだ。
ボディ剛性を高めるべく、環状構造が採用された。それも上下・左右方向にくわえて前後方向にも骨格を連続させるという凝ったつくりだ。環状構造によって「ダンパーやタイヤの機能を最大限に発揮出来る」と、マツダは主張する。
安全性能の高機能化も、マツダが強調するポイントだ。「i-ACTIVESENSE(アイアクティブセンス)」には、赤外線カメラを使った「ドライバー・モニタリング」が設定された(オプション)。ドライバーの表情の変化、視線の動きなどから居眠りやわき見などの状態を検知すると、危険をドライバーに知らせるという。
くわえて、出合いがしらの衝突回避のための「前側方接近車両検知」や、先行車追従のためのアクセルとブレーキ操作支援にくわえ、コーナーではより曲がりやすいよう操舵トルクをコントロールする「クルージング&トラフィック・サポート」も新設定された。
コネクテッドサービスも進化した。室内に配されたスイッチを押すことで機能する「エマージェンシー・コール」や、事故時にオペレーターと通話可能な「アドバイスコール」などにくわえ、スマートデバイスとの連動で、ドアの施錠やハザードランプ消灯、端末で検索したルートを車載ナビゲーションシステムに転送するなどのことが出来る(オプション)。
価格は、ファストバックのうち、1.5リッターエンジン搭載モデルが218万1000円から、2.0リッターエンジン搭載モデルが247万円から、1.8リッターディーゼルエンジン搭載モデルは274万円からである。マイルド・ハイブリッドのSKYACTIV-Xモデルは2019年7月から受注開始予定で、価格は314万円からだ。
セダンは、2.0リッターエンジン搭載モデルが247万円から、1.8リッターディーゼルエンジン搭載モデルは274万円から、とファストバックと同価格である。マイルド・ハイブリッドのSKYACTIV-Xモデルも設定されるが、ファストバックとおなじく2019年7月からの受注開始で、価格はファストバックとおなじ314万円からだ。
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