現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「ランクル300」“最安モデル”は510万円! 一番安いけど意外と「お買い得」!? めちゃシンプルな「ランクルGX」とは

ここから本文です

トヨタ「ランクル300」“最安モデル”は510万円! 一番安いけど意外と「お買い得」!? めちゃシンプルな「ランクルGX」とは

掲載 63
トヨタ「ランクル300」“最安モデル”は510万円! 一番安いけど意外と「お買い得」!? めちゃシンプルな「ランクルGX」とは

■派手さはないが「道具感」がイイ

 トヨタ「ランドクルーザー」(ランクル)シリーズは、トヨタのSUVラインナップの中でもフラッグシップモデルに位置し、高い悪路走破性を持つ本格四輪駆動車です。
 
 現行型は2021年に登場した通称「300系(ランクル300)」ですが、最安モデルは比較的手が届きやすいといえる510万円からの設定です。どのようなグレードなのでしょうか。

トヨタが新型「ハイエース」を発売! 239万円から 全車で安全装備を強化

 ランクルの歴史は1951年登場の「BJ型ジープ」まで遡ります。1954年には2代目にあたる「BJ20型」の生産が開始され、この時初めて「ランドクルーザー」の名称が使われました。

 以来約70年もの間、悪路走破性や信頼性の高さから国内だけでなく世界でも評価され、シリーズでは累計約1060万台(2021年6月末現在)を生産し、世界170の国と地域で展開されています。

 現行となるランクル300は2021年8月に登場。

 ランクル最大の特徴である信頼性・耐久性・悪路走破性は継承しつつも、軽量化や衝突安全性能を向上させたTNGA GA-Fプラットフォームを採用。また、先進運転支援「トヨタ セーフティ センス」の装備などの刷新が図られました。

 ランクルシリーズは歴代の全モデルで根強いファンを持ちますが、現行型でも2021年8月の発売直後とともに注文が殺到。

 世界的な半導体不足による部品供給の不透明性や、コロナウイルス感染拡大による生産ラインの停止など、複合的な要因によって長納期化がすすみ、2023年7月現在も受注を停止しています。

 そんなランクル300系ですが、最廉価グレードは510万円(消費税込)の「GX」です。

 GXは5人乗り・3.5リッターのV型6気筒ガソリンエンジンのみの設定で、7人乗りやディーゼルエンジンは用意されていません。

 最廉価モデルとだけあって、ほかのグレードよりもエクステリア上で差別化が図られています。

 ホイールは小ぶりな18インチを装備し、上級グレードに用いられるクロームメタリック塗装ではなく、一般的なシルバー塗装が施されています。

 さらに、フロントグリルやサイドウインドウモールもメッキ加飾は省かれ、GXではそれぞれシルバー・ブラックとシンプルな装いです。

 また、唯一サイドステップが装備されず、サンルーフもオプション設定されていません。

 インテリアでは、3列・7人乗り仕様が設定されず、5人乗り仕様のみ用意されていることに加え、エクステリア同様に加飾は大幅に削減。シートも本革ではなくファブリック素材で、電動調整機能はなく手動調整式です。

 インパネやドアトリムなどは、上級グレードでは通常ウッドパネルやサテンメッキなどが装備されますが、GXではつや消しブラックやシルバー塗装となっています。

 ランクルらしさのひとつであるわかりやすい豪華さというよりも、どちらかというと機能美を感じさせる実用的な内装に仕上がっています。

 一方で、コストを抑えた点は表面的なところにとどまり、走行性能ではマルチテレインセレクトやトランスファー付き4WDシステムは標準装備、トヨタ セーフティ センスやブラインドスポットモニターなどの先進運転・安全装備も標準装着されています。

 さらに、GXのみ設定されるオプションとして、砂や泥で汚れた際にすぐに掃除できる「樹脂製フロアカーペット」が用意されており、まさに「道具」としての機動性を高めたモデルといえます。

 高級SUVというイメージが強いランクルですが、3列シートが必要なく、タフギアとして使いこなすのであれば、GXは十分良い選択肢になりうるでしょう。

※ ※ ※

 なおランクル300はトヨタの公式サイトに、以下の文言が記載されています。

「ランドクルーザーは、日本のみならず世界各国でも大変ご好評いただいており生産能力を大幅に上回るご注文をいただいているため、現在ご注文を停止させていただいております。

 ご注文再開につきましては、今後の生産状況等を踏まえ、改めてご案内申し上げます」

 登場から2年が経過しようとしていますが、未だに生産が追いついていないことから、ランクル300の新車購入を検討しているのであれば、早めに販売店へ問い合わせることが良さそうです。

こんな記事も読まれています

メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース

みんなのコメント

63件
  • 個人的にはGXのMTがあれば買いたい。

    リセールとかは考えず、普通にランドクルーザーとして乗りたい。

    ラグジュアリー感や快適装備はいらない。
  • ランクル買っても日本人は綺麗に舗装された道しか走らない  悪路走ると 傷ガー 査定ガー で嫌うんです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村