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コロナ禍でもライバルを圧倒するホンダ N-BOXはなにが強いのか?

掲載 203
コロナ禍でもライバルを圧倒するホンダ N-BOXはなにが強いのか?

クルマ不況でも上位を独占する軽スーパーハイト勢とN-BOXの横綱ぶり

日本でもっとも売れているクルマといえば、軽自動車の「ホンダ N-BOX」です。コロナで販売が落ち込んでいるこの時期も、依然として人気ナンバーワン。実際、2020年上半期(1~6月)の販売実績を見ても、N-BOXは10万1454台と他を圧倒しています。

・2020年上半期新車販売ランキングTOP5(登録車・軽自動車)
1位 ホンダN-BOX 10万1454台
2位 スズキ スペーシア 6万5323台
3位 ダイハツ タント 6万2253台
4位 トヨタ ライズ 5万8492台
5位 トヨタ カローラ 5万7235台

トップ3を軽スーパーハイトワゴンが占めているのが時代ですね。軽自動車の中の、さらに特定のカテゴリーという限定された世界で切磋琢磨していることが、それぞれの魅力を高めているのだとして、中でもN-BOXがずば抜けている理由は何でしょうか?

プラットフォームを1世代で替えるなどコストのかけ方も独特

モデルとしての積み重ねでいえば、軽スーパーハイトワゴンの元祖的モデルで現行型が4代目になっている「ダイハツ タント」にアドバンテージがあってもおかしくありませんが、N-BOXには「レギュレーションの中でベストを尽くす」というホンダのモータースポーツ由来のDNAが息づいているのかもしれません。

たとえば、N-BOXは現行型で2代目ですが、初代と2代目ではエンジンもプラットフォームも異なります。エンジンは超ロングストローク型となって、NAでも低速トルクが十分に感じられるものに進化するなど、ちょっと乗っただけでも走りは別物ということが実感できるはずです。

ルックスはキープコンセプトなので、ここまで中身が進化しているとユーザーは気付かないかもしれませんが、ライバルにキャッチアップされまいと常にリードを守ろうとする姿勢が、いまの販売実績につながっているのかもしれません。

予断を許さないコロナの影響だが、軽自動車のほうが回復も早い?

とはいえ、2020年上半期は新型コロナウイルスの対策としての緊急事態宣言や自粛などによって新車販売は低迷、上半期実績の前年比でみるとN-BOXも77.3%ですから、大きく影響を受けたことは明らか。直近(2020年6月)の販売実績は1万5557台で、前月比では133.5%と販売を盛り返してきているように感じますが、これでも前年同月比では65.9%と、コロナ以前と比べると満足いくものとはいえません。まだまだアフターコロナで市場が元通りになったと考えるのは早計といえそうです。

各種のアンケート調査によるとアフターコロナの社会ではソーシャルディスタンスを保つという視点から「マイカー回帰」のマインドが強まっています。その意味では、手頃な庶民の足といえる軽自動車から販売状況は戻っていくと見る向きもあります。

果たして、N-BOXをはじめセールストップ5に名を連ねる人気モデルたちが前年同月比で同等レベルに戻るのは、いつになるのでしょうか。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

203件
  • 販売店員が売りやすいんでしょ。
    でも自社の登録車からの乗り換えばかりで、メーカーにとっても販社にとってもいい事ひとつもないけど。
  • ライフが売られていた時に比べたら月とすっぽんなぐらい進化、快適装備が付いているからでしょう。

    100万でホンダの軽自動車は買えなくなりましたが…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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