アストンマーティンはエミリア・ロマーニャGPに大型アップデートを投入したが、ドライバーのランス・ストロールは「不十分」だと懸念を語った。
今年のF1ヨーロッパラウンドの幕開けとなるエミリア・ロマーニャGP。ファクトリーが近いこともあり、フェラーリやアストンマーティンなど複数のチームが今季初の大型アップデートを持ち込んだ。
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アストンマーティンは、テクニカルディレクターのダン・ファロウズが語った通り“アグレッシブ”な開発プログラムの一環としてフロアの刷新に加え、新しいフロントウイングとディフューザーも投入した。
しかしエミリア・ロマーニャGPの予選を終えて、ストロールは先行する上位ライバルに追いつくのに十分ではないと感じているようだ。
ストロールはQ2進出を果たしたが、10番手のダニエル・リカルド(RB)からコンマ3秒差落ちの13番手で予選を終えた。
またチームメイトのフェルナンド・アロンソはFP3でクラッシュを喫した影響もあり、19番手に沈んだ。
「僕らはアップデートして臨んだけど、期待していたような1日、週末じゃない」とストロールは語った。
「全て機能していたと思うけど、ただ不十分だった。だから僕らはプッシュし続けるよ。他のチームは競争力がありそうで、僕らは現時点で競争力が足らない」
「それは今年ずっと感じている。僕らはいくつかアップデートを持ち込んだ。少しは役に立ったけど、もっと上のグリッドにいるチームに追いつくには、もっともっと必要なんだ」
また何が足りなかったのかと訊かれたストロールは、次のように答えた。
「ダウンフォース、バランス、今年ずっと取り組んできた挙動に関することだ」
「僕らはアップデートを続けて、マシンにダウンフォースを追加し続け、よりスピードを上げていく必要がある。それがF1では重要なんだ」
アロンソはQ1で複数周回を走るために燃料は重め。セッション序盤にベストタイムを出した時もマシンは重い状態だったと言う。
「僕たちは燃料を積んでセッションをスタートした。少しラップを重ねて練習するつもりだったし、何回かピットストップする予定だった。僕のタイムは、燃料を積んでクルマが重い、セッション序盤に記録したものだったんだ」
「最後にマシンが軽くなって新しいタイヤセットを装着したときに、未知のトラブルでピットストップをしなければならなかった。ボックス(ピットイン)するように言われたので、かなり辛かった。僕は3、4回本当に今ピットに入るのか聞いたよ」
「(マシンを直してくれた)メカニックの人たちには申し訳なかった。でも、そうだね、何もかもがうまくいかない日だった」
アロンソはグリッド最後列が決まったことで、パルクフェルメ下でのセットアップ変更を選択。これにより決勝レースをピットレーンからスタートすることとなった。
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